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第383話 『電算研クリスマス・パーティー☆1995』(笑) at 1995/12/19
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そんなわけで。
「ま、まず場所はどうします? 部室……ってわけには、いかないですよね……?」
ひさしぶりに部全体での催し物を開くということもあってか、部員全員が妙にそわそわしつつもノリノリで、『電算研クリスマス・パーティー☆1995』の企画を考えることになった。なお、ネーミングセンスは渋田のものなので、僕への苦情は一切受け付けないものとする。
だが、
「……」
部室には、ロコと純美子の姿はない。
「え……えっとお、たとえばさ――?」
それを知りつつ、みんなはそこには触れないようにうまく僕を会話に巻き込もうとしている。
「カラオケボックスって最近はやりじゃない? あそこ借りて、ってのはどう? ね、部長?」
「……え? あ、ああ、アニソンとかもあるからいいかもね」
「ア、アニソン? そんなの全然ないって聞いたけど……? 演歌とか歌謡曲ばっかよ?」
「え? あ……ああ、そっか。この頃ってまだ……」
「ねぇ、大丈夫? ……やっぱ、ロコちゃんとスミのこと?」
咲都子は本当にいい奴だ。大親友様の奥様にしておくにはもったいないくらいの気づかいで、後半の二人の名前を潜めた声で囁いた。僕は、まあ、うん、などと歯切れの悪い返事をする。
「大丈夫だって。スミはモリケンのこと、ちゅきちゅきだいちゅき! だから。うん。大丈夫」
「は、はぁ……」
そうは言われても、根拠らしきものは一切提示されていないし、なにぶんノリも軽い。これでココロから安心できる奴は、相当頭がユルいか、かなりの楽観主義だと思う。
大体、今話している『電算研クリスマス・パーティー☆1995』はもちろん大事なのだけれども、僕にとってはそのあとの『二人だけのホワイトクリスマス』――ちなみにネーミングは僕で、天気予報は昼夜ともに晴れの模様だ――の方が何百倍も重要であり大事なのである。
そこまでに純美子とうまく仲直りできていなければ、甘くてすっぱい夜なんて絶対に来ない。それどころか、僕の『リトライ』における最大かつ最重要なミッション失敗!? という悲惨な結果にもなりかねないのだ。
好感度メーターはゲージMAXを振り切っていたと思っていたのに、どうしてこうなった。
とはいえ、理由はそこまで難しいものではなく、至ってシンプルだ。
(ロコをもう一度『電算論理研究部』に呼び戻す、か……。そうカンタンにはいかないよ……)
それでも純美子は、あたしがやる! と鼻息荒く宣言し、部室を飛び出していったまま戻ってこない。とか言いつつ、もちろん授業中は僕の隣の席にいるわけなんだけども、なぜかむすっとしたまま僕とひとことも口をきくどころか、にこり、ともしてもらえないのであった。
(はぁ……なんでこうなっちゃうんだろう……? それもこれも……くっそ、ロコの奴……!)
球技大会終了の日に、室生の口から飛び出した突然の『交際宣言』。
(僕は、ロコと付き合うことに決めたよ――)
そして、球技大会前夜にロコが語ったあのセリフ。
(――だからあたしは、こうすることに決めたんだ)
その二つのセリフが、どうしても僕の頭にこびりついて離れないのだ。
だからいらだつ。ココロがざわめく。
「――だね! ……え、えっと、お、おーい、聞いてたー、モリケーン?」
「あ……ごめん。考えごとを、少々……」
やれやれ、と苦笑いしながら渋田は今しがた決まったばかりのことを繰り返してみせる。
「パーティー場所、ツッキーんちを提供してくれるって! ツッキーパパも大歓迎だってさ!」
「ま、まず場所はどうします? 部室……ってわけには、いかないですよね……?」
ひさしぶりに部全体での催し物を開くということもあってか、部員全員が妙にそわそわしつつもノリノリで、『電算研クリスマス・パーティー☆1995』の企画を考えることになった。なお、ネーミングセンスは渋田のものなので、僕への苦情は一切受け付けないものとする。
だが、
「……」
部室には、ロコと純美子の姿はない。
「え……えっとお、たとえばさ――?」
それを知りつつ、みんなはそこには触れないようにうまく僕を会話に巻き込もうとしている。
「カラオケボックスって最近はやりじゃない? あそこ借りて、ってのはどう? ね、部長?」
「……え? あ、ああ、アニソンとかもあるからいいかもね」
「ア、アニソン? そんなの全然ないって聞いたけど……? 演歌とか歌謡曲ばっかよ?」
「え? あ……ああ、そっか。この頃ってまだ……」
「ねぇ、大丈夫? ……やっぱ、ロコちゃんとスミのこと?」
咲都子は本当にいい奴だ。大親友様の奥様にしておくにはもったいないくらいの気づかいで、後半の二人の名前を潜めた声で囁いた。僕は、まあ、うん、などと歯切れの悪い返事をする。
「大丈夫だって。スミはモリケンのこと、ちゅきちゅきだいちゅき! だから。うん。大丈夫」
「は、はぁ……」
そうは言われても、根拠らしきものは一切提示されていないし、なにぶんノリも軽い。これでココロから安心できる奴は、相当頭がユルいか、かなりの楽観主義だと思う。
大体、今話している『電算研クリスマス・パーティー☆1995』はもちろん大事なのだけれども、僕にとってはそのあとの『二人だけのホワイトクリスマス』――ちなみにネーミングは僕で、天気予報は昼夜ともに晴れの模様だ――の方が何百倍も重要であり大事なのである。
そこまでに純美子とうまく仲直りできていなければ、甘くてすっぱい夜なんて絶対に来ない。それどころか、僕の『リトライ』における最大かつ最重要なミッション失敗!? という悲惨な結果にもなりかねないのだ。
好感度メーターはゲージMAXを振り切っていたと思っていたのに、どうしてこうなった。
とはいえ、理由はそこまで難しいものではなく、至ってシンプルだ。
(ロコをもう一度『電算論理研究部』に呼び戻す、か……。そうカンタンにはいかないよ……)
それでも純美子は、あたしがやる! と鼻息荒く宣言し、部室を飛び出していったまま戻ってこない。とか言いつつ、もちろん授業中は僕の隣の席にいるわけなんだけども、なぜかむすっとしたまま僕とひとことも口をきくどころか、にこり、ともしてもらえないのであった。
(はぁ……なんでこうなっちゃうんだろう……? それもこれも……くっそ、ロコの奴……!)
球技大会終了の日に、室生の口から飛び出した突然の『交際宣言』。
(僕は、ロコと付き合うことに決めたよ――)
そして、球技大会前夜にロコが語ったあのセリフ。
(――だからあたしは、こうすることに決めたんだ)
その二つのセリフが、どうしても僕の頭にこびりついて離れないのだ。
だからいらだつ。ココロがざわめく。
「――だね! ……え、えっと、お、おーい、聞いてたー、モリケーン?」
「あ……ごめん。考えごとを、少々……」
やれやれ、と苦笑いしながら渋田は今しがた決まったばかりのことを繰り返してみせる。
「パーティー場所、ツッキーんちを提供してくれるって! ツッキーパパも大歓迎だってさ!」
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