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胎動
PHASE-03
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――――マンティコアが先攻。
体をかがめた状態から、見た目だけでも危なっかしい尻尾を振りまわし、先端についている短剣くらいの長さのトゲをぶっぱしてきた。
ハッタさんそれを躱しつつ、後ろにいる僕たちに当たりそうなのは手で払いのけていく。近くの木に刺さったトゲからプスプスと煙が上がっていく。
刺さった部分から、木がポロポロと崩れていく。
「ひ~毒じゃないですか!」
「触らないでくださいね。後、煙も吸わないように。並の方なら即死で~す」
それ、明るい口調で言うことじゃないです。
捌き、躱しながらの余裕っぷり。
業を煮やしたマンティコアが、伏せていた体から四脚を伸ばし、連動して背も伸ばし、バネのような跳躍でハッタさんへと顎門を開いて、強靱な牙をむき出しにして迫る。
「邪教徒パンチ」
未だかつて聞いたことのない、恰好の悪い技名とは裏腹に、マンティコアの側頭部に直撃。
人面っぽい獅子の顔が大きく歪んで、吹き飛んでいく。
自分より小さな体の人間に受けた攻撃。それが納得いかないのか、再び尻尾を振り、トゲを飛ばしつつ、図太い前脚を一振りすると、眼前の大木がへし折れて、折れた大木がこちらに向かって飛んでくる。
トゲは先ほどみたいに捌き、大木は拳の一撃で叩き割る。
凄い! と、思ったのも束の間。
マンティコアは知能が高いようで、飛ばした大木を死角に利用して、ハッタさんの側面を取ると、大木をへし折ったように前脚で一撃を見舞った。
人面の口角が上がる様は、本当に勝利を確信した人間のような笑みにも見える。
でも、直ぐに口角が一文字に変わる。
――ハッタさん左手一本で軽々と、受け止めていた。
「邪教徒パンチツヴァイ」
ツヴァイだけ格好良かったです。
下顎めがけて打ち上げられた拳に、自慢の牙が砕かれたマンティコアは大きく弧を描いて地面に倒れ込んだ。
――ヨロヨロと立ち上がると、自分よりも相手が小さかろうが、敵わないと、野生の勘で悟るや、ゆっくりと後退りしながら、僕たちの前から消えていった。
「凄いじゃないですか、ハッタさん!」
パンチ二発で倒した勇敢な信徒に、尊敬の眼差しを向けてしまう。頼って良かった。こんなにも強いんだ。ほっそい腕なのに。
褒められて照れると、坊主頭をこすって、シャリシャリと小気味のいい音をだす。
これなら、なんにも心配いらないね。
「ありがとうね。ピート君」
ロールさんから、お褒めの言葉。
手を掴んで逃げただけだけど、助けてもらって感謝してくれている。勇気ある行動とハッタさんからも賞賛。
後ろからは、目は合わせないけど、整備長が気怠そうに拍手を送ってくれる。
ま、まあ、誠意はもらっときますよ。
何より、ロールさんから褒めてもらったから最高に気分良いし。
「じゃあ、先に進みましょう!」
ハッタさんいるし、強気に発言して正面に食指を向ける僕。
「あ、つぎ左で~す」
――……。
意気揚々だった僕の出鼻を挫くハッタさんの台詞……。
直ぐに食指を左に向け直す。
「わ~! マンイーターだ!」
森からアンティナ大河の支流に抜けると、突如として現れた巨大ワニ。
「邪教徒キック!」
で、川へと追い払い、
「わ~! マーマンだ!」
川から飛び出してきた半漁人には、
「邪教徒ラストライド!」
二段階式超高角度パワーボムを見舞って、川に投げ込む。
強いぞ! 凄いぞ! ハッタさん!!
「不殺なんですね」
「生殺与奪はパンゲア教の教え。自分の思うがままに命を扱うのです」
なんか格好いいけど、取りようによっては、命を奪う時は平然と奪っていくスタイルなんだろうな……。
やっぱりその辺は邪教徒なのだろうか。
――――支流を上っていく。
今、沿って歩いている支流とはまた別の支流が現れる。
厳密には支流だったと言うべきか。
長い年月の間に、土砂によって堰き止められてしまった支流は、広大な湖に姿を変えていた。
湖は、澱みのない美しい水だ。
とてもここに邪神を封じている神殿があるとは思えないけれども、湖の中心付近に小島が見え、そこに神殿が建てられているので、嫌が応にも現実を突きつけてくる。
邪神がそこで復活の時を待っているのだろう……。
小島までは、誰が作ったのかは分からないけども、円形に整えられた沢渡りが設けられている。
かなりの年代物を思わせるけども、最近だろう。苔を綺麗にこすり落とした形跡がある。
僕たちがここに来ることを考慮して、信徒の方々が掃除をしてくれているようだ。
「この湖には、さっきまで出没していた魔物とか出ますか?」
沢渡りを軽快に飛んで渡っている時に、マーマンやマンイーターみたいな水辺の魔物が出てきたら、いくらハッタさんでも僕らを守り抜くのは難しいだろう。
「ご心配なく。ここには魔物と呼ばれる類いの物は出てきません。この湖近辺には近づくこともありません。新鮮な魚がいるくらいですよ」
流石は邪神の封じられた神殿。人間には感知できないものを、魔物なんかは察知して、ここにはどんなことがあっても近づいては来ないらしく、この一帯では一番安全な場所であるそうだ。
それを、聞いて安心した僕たちは、沢渡りをピョンピョンと渡っていく。
――――――。
「でっか!」
小島に足を置く。小島というか、神殿が建つためにだけ存在するような地盤としか思えない。
湖の外周から眼界で捕捉した時から大きいとは思っていたけども、間近で見ると、とんでもなくでかい。
ここに至るまでに見てきた神殿をはじめとする構造物のどれよりも大きい。
この神殿を見るのって相当にレアだそうだ。
邪神という特質上、誰もこの地に足を好んで踏み入れないからね。危険地帯でもあるし。
信徒の皆さんくらいだろう。こんな所に来るのは、
――乳白色の神殿、柱はオルプラ神殿と同じ作りではあるが、信徒の方々は熱心なようで、端々のくすみも許さないとばかりに掃除されている。
恐るべき信仰心だ。オルプラ神殿に祭られている勇者パルティナの石像も、きっと羨ましがっていることだろう。
神殿の壁面には細やかな彫刻も施されていて、辿って見ていくことで、どの様にしてパンゲアが封じられたかが分かるようになっている。
「こういうのって、やっぱり見ると不快になります?」
余計なこと聞きやがって! と、整備長が睨んできた。
確かに、これは余計なことだった……。怒りを買ったらどうしよう……。
「良い気分にはなりませんよ」
ですよね~。
ごめんなさいハッタさん。気分を害するようなことを口にしちゃいました。
「とはいえ、歴史ある建造物ですし、気に入らないとか、信仰の対象ではないという理由なんかで、壁画を消し去り、無かったことにすれば、それは歴史のねつ造であり、作り手達への冒涜。受け入れるところは、ちゃんと受け入れるのが、我等パンゲア教徒」
お、おう。なんて筋の通った邪教集団なんだ。
自分たちが信仰していない神は全てが悪魔だとか言って、その宗教に関する建造物の破壊や、信徒に対しての暴力、殺人を正義なんて言ってる、頭の残念な方々に見習って欲しいものだ。
「う~それにしても寒いね」
荘厳な神殿とは裏腹に、神殿の奥からは肌に纏わり付いて、骨身まで染みてくるような風が吹いてきている。
風でサイドテールの銀色の髪をなびかせながら、温めるように手で体を摩るロールさん。
こういう時、羽織り物一枚をなにげに羽織らせるのが粋なんだろうけど、ローブのハッタさん以外、つなぎだからね。羽織らせられない……。
「ご覧の通り、中は暗いので、足下に注意しつつ、私に付いてきてくださいね~」
神殿奥の暗さとは正反対の明るいハッタさんの笑顔。
本当に、邪神を開放しようと目論む集団の一員とは思えないよ……。
ハッタさん、手を胸の高さまで上げてから掌を天井に向けると、
「蛍火」
と、唱え、ボールサイズの光の玉が掌から現出して、その上で留まる。
ほんのりとした目に優しい光が、僕たちの周囲をほのかに照らす――――。
体をかがめた状態から、見た目だけでも危なっかしい尻尾を振りまわし、先端についている短剣くらいの長さのトゲをぶっぱしてきた。
ハッタさんそれを躱しつつ、後ろにいる僕たちに当たりそうなのは手で払いのけていく。近くの木に刺さったトゲからプスプスと煙が上がっていく。
刺さった部分から、木がポロポロと崩れていく。
「ひ~毒じゃないですか!」
「触らないでくださいね。後、煙も吸わないように。並の方なら即死で~す」
それ、明るい口調で言うことじゃないです。
捌き、躱しながらの余裕っぷり。
業を煮やしたマンティコアが、伏せていた体から四脚を伸ばし、連動して背も伸ばし、バネのような跳躍でハッタさんへと顎門を開いて、強靱な牙をむき出しにして迫る。
「邪教徒パンチ」
未だかつて聞いたことのない、恰好の悪い技名とは裏腹に、マンティコアの側頭部に直撃。
人面っぽい獅子の顔が大きく歪んで、吹き飛んでいく。
自分より小さな体の人間に受けた攻撃。それが納得いかないのか、再び尻尾を振り、トゲを飛ばしつつ、図太い前脚を一振りすると、眼前の大木がへし折れて、折れた大木がこちらに向かって飛んでくる。
トゲは先ほどみたいに捌き、大木は拳の一撃で叩き割る。
凄い! と、思ったのも束の間。
マンティコアは知能が高いようで、飛ばした大木を死角に利用して、ハッタさんの側面を取ると、大木をへし折ったように前脚で一撃を見舞った。
人面の口角が上がる様は、本当に勝利を確信した人間のような笑みにも見える。
でも、直ぐに口角が一文字に変わる。
――ハッタさん左手一本で軽々と、受け止めていた。
「邪教徒パンチツヴァイ」
ツヴァイだけ格好良かったです。
下顎めがけて打ち上げられた拳に、自慢の牙が砕かれたマンティコアは大きく弧を描いて地面に倒れ込んだ。
――ヨロヨロと立ち上がると、自分よりも相手が小さかろうが、敵わないと、野生の勘で悟るや、ゆっくりと後退りしながら、僕たちの前から消えていった。
「凄いじゃないですか、ハッタさん!」
パンチ二発で倒した勇敢な信徒に、尊敬の眼差しを向けてしまう。頼って良かった。こんなにも強いんだ。ほっそい腕なのに。
褒められて照れると、坊主頭をこすって、シャリシャリと小気味のいい音をだす。
これなら、なんにも心配いらないね。
「ありがとうね。ピート君」
ロールさんから、お褒めの言葉。
手を掴んで逃げただけだけど、助けてもらって感謝してくれている。勇気ある行動とハッタさんからも賞賛。
後ろからは、目は合わせないけど、整備長が気怠そうに拍手を送ってくれる。
ま、まあ、誠意はもらっときますよ。
何より、ロールさんから褒めてもらったから最高に気分良いし。
「じゃあ、先に進みましょう!」
ハッタさんいるし、強気に発言して正面に食指を向ける僕。
「あ、つぎ左で~す」
――……。
意気揚々だった僕の出鼻を挫くハッタさんの台詞……。
直ぐに食指を左に向け直す。
「わ~! マンイーターだ!」
森からアンティナ大河の支流に抜けると、突如として現れた巨大ワニ。
「邪教徒キック!」
で、川へと追い払い、
「わ~! マーマンだ!」
川から飛び出してきた半漁人には、
「邪教徒ラストライド!」
二段階式超高角度パワーボムを見舞って、川に投げ込む。
強いぞ! 凄いぞ! ハッタさん!!
「不殺なんですね」
「生殺与奪はパンゲア教の教え。自分の思うがままに命を扱うのです」
なんか格好いいけど、取りようによっては、命を奪う時は平然と奪っていくスタイルなんだろうな……。
やっぱりその辺は邪教徒なのだろうか。
――――支流を上っていく。
今、沿って歩いている支流とはまた別の支流が現れる。
厳密には支流だったと言うべきか。
長い年月の間に、土砂によって堰き止められてしまった支流は、広大な湖に姿を変えていた。
湖は、澱みのない美しい水だ。
とてもここに邪神を封じている神殿があるとは思えないけれども、湖の中心付近に小島が見え、そこに神殿が建てられているので、嫌が応にも現実を突きつけてくる。
邪神がそこで復活の時を待っているのだろう……。
小島までは、誰が作ったのかは分からないけども、円形に整えられた沢渡りが設けられている。
かなりの年代物を思わせるけども、最近だろう。苔を綺麗にこすり落とした形跡がある。
僕たちがここに来ることを考慮して、信徒の方々が掃除をしてくれているようだ。
「この湖には、さっきまで出没していた魔物とか出ますか?」
沢渡りを軽快に飛んで渡っている時に、マーマンやマンイーターみたいな水辺の魔物が出てきたら、いくらハッタさんでも僕らを守り抜くのは難しいだろう。
「ご心配なく。ここには魔物と呼ばれる類いの物は出てきません。この湖近辺には近づくこともありません。新鮮な魚がいるくらいですよ」
流石は邪神の封じられた神殿。人間には感知できないものを、魔物なんかは察知して、ここにはどんなことがあっても近づいては来ないらしく、この一帯では一番安全な場所であるそうだ。
それを、聞いて安心した僕たちは、沢渡りをピョンピョンと渡っていく。
――――――。
「でっか!」
小島に足を置く。小島というか、神殿が建つためにだけ存在するような地盤としか思えない。
湖の外周から眼界で捕捉した時から大きいとは思っていたけども、間近で見ると、とんでもなくでかい。
ここに至るまでに見てきた神殿をはじめとする構造物のどれよりも大きい。
この神殿を見るのって相当にレアだそうだ。
邪神という特質上、誰もこの地に足を好んで踏み入れないからね。危険地帯でもあるし。
信徒の皆さんくらいだろう。こんな所に来るのは、
――乳白色の神殿、柱はオルプラ神殿と同じ作りではあるが、信徒の方々は熱心なようで、端々のくすみも許さないとばかりに掃除されている。
恐るべき信仰心だ。オルプラ神殿に祭られている勇者パルティナの石像も、きっと羨ましがっていることだろう。
神殿の壁面には細やかな彫刻も施されていて、辿って見ていくことで、どの様にしてパンゲアが封じられたかが分かるようになっている。
「こういうのって、やっぱり見ると不快になります?」
余計なこと聞きやがって! と、整備長が睨んできた。
確かに、これは余計なことだった……。怒りを買ったらどうしよう……。
「良い気分にはなりませんよ」
ですよね~。
ごめんなさいハッタさん。気分を害するようなことを口にしちゃいました。
「とはいえ、歴史ある建造物ですし、気に入らないとか、信仰の対象ではないという理由なんかで、壁画を消し去り、無かったことにすれば、それは歴史のねつ造であり、作り手達への冒涜。受け入れるところは、ちゃんと受け入れるのが、我等パンゲア教徒」
お、おう。なんて筋の通った邪教集団なんだ。
自分たちが信仰していない神は全てが悪魔だとか言って、その宗教に関する建造物の破壊や、信徒に対しての暴力、殺人を正義なんて言ってる、頭の残念な方々に見習って欲しいものだ。
「う~それにしても寒いね」
荘厳な神殿とは裏腹に、神殿の奥からは肌に纏わり付いて、骨身まで染みてくるような風が吹いてきている。
風でサイドテールの銀色の髪をなびかせながら、温めるように手で体を摩るロールさん。
こういう時、羽織り物一枚をなにげに羽織らせるのが粋なんだろうけど、ローブのハッタさん以外、つなぎだからね。羽織らせられない……。
「ご覧の通り、中は暗いので、足下に注意しつつ、私に付いてきてくださいね~」
神殿奥の暗さとは正反対の明るいハッタさんの笑顔。
本当に、邪神を開放しようと目論む集団の一員とは思えないよ……。
ハッタさん、手を胸の高さまで上げてから掌を天井に向けると、
「蛍火」
と、唱え、ボールサイズの光の玉が掌から現出して、その上で留まる。
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