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異文化
PHASE-02
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「では、駕籠を用意してますので、参りましょう」
「駕籠?」
三人で疑問符を浮かべ、首を傾げながらもライゴウさんの後を付いていく。
「おっ! 行くのか?」
足を進める背後から知った声が聞こえる。
僕たちに遅れて下船してきたドレークさんが、港に足を下ろしたようだ。
お客が全員降りたのだろう。護衛の任を終えて、これからはITADAKI-頂-の参加者として、この国に足を踏み入れるといったところ。
「船ではお世話になりました」
「別に世話なんてしてないだろう」
確かに。まあ、社交的なものと考えていただきたい。
「いえいえ、釣りを教わりました」
と、ロールさん。美人様のお礼の言葉に何とも嬉しそうに、スキンヘッドの頭を自分の手で撫で回していた。
「大会。頑張ってくださいね」
「おう! 俺の優勝する姿を見せてやる!」
胸をドンと叩いて、強気な発言。
頑張ってもらいたいのは事実。でも――、僕には押してる勇者がいますので、もし、サージャスさんと相まみえるとなれば、全力でサージャスさんを応援するので、そこはごめんなさい。
別れるまで、屈託のない笑顔を向けてくれたドレークさん。本当にいい方だ。
――待たせて申し訳ないと頭を下げるも、ライゴウさんは全く気にしていないと、ドレークさんに負けないくらいの笑顔で返してくれた。
では、改めて――。
「ふむん……」
――――案内されるままに足を運んだ結果。
僕たちが目にしたのは、座席部分があって、それを一本の棒で吊している形状の物を、坊主頭に鉢巻を巻いた男性二名が前後で担いで待機している光景だった。
一本の棒で吊した物が四つ。そして、それを担ぐ男性が合わせて八名……。
なんなの? 何となくは分かるよ。分かるけども…………。
「準備万端です! ささ、お乗り下さい。おい、奉行所まで頼む」
え~。乗ったよライゴウさん……。
これで移動するんだ。駕籠ってこれの事なんだ。馬車じゃないんだ。人力なんだ。なんという前時代的な……。
奴隷だ。奴隷制度がこの国にはまだ根付いてるんだ。恐ろしい。なんて、野蛮な国なんだ。
こんな物に乗ってしまえば、奴隷を虐げる事に荷担しないだろうか……。
「どうしました?」
くっ、普通に何事かと、聞いてきたよ。
この状況が僕たちにとっては普通じゃないのに。環境に根付いた風習には、なんの疑いも持たないという事なのか! 嘆かわしい!!
「ご心配しなくとも、この者たちへの支払いは済んでますので」
「支払いですか?」
「はい――料金は払っています」
なんだ~。これ、商売なの。
早く言ってよ。てっきり奴隷制度があるのかと思ってしまいましたよ。商売ね。人を運ぶ商売か――――。
どうやら僕だけでなく、整備長もロールさんも、同じような勘違いをしていたようで、三人で目を合わせて、作り笑いで誤魔化した。
――そっか、商売か――――。
では、遠慮無く。
うむ、座り心地は悪くない。
「出してくれ」
「「へい」」
おお、浮いた。
安定性はないかと思ってたけど、意外とあるな。
「えいほ」
「えいほ」
前後で担いでいる方々が、小気味よく声を交差させて、軽快な足取りで進んでいく。
走り出しても揺れは少なくて乗りやすい。
駕籠――、なかなかいいな~。
――。
瓦屋根が目立つね。
動く世界から建築物を眺める。土壁だけの簡素な家屋が多い。
僕たちが乗る駕籠とすれ違う人物に目を向ける。
天秤棒に、木製の大きな桶を二つぶら下げて、こちらの駕籠商売の方々に負けないくらいの軽快な足取りで、走り去って行った。
通り過ぎる時に覗き見。掌サイズの魚が、桶の中で元気に泳いでいた。あれは商売品かな?
――。
街中は活気がいい。土を踏みしだいただけの道から、砂利道に変わった。舗装レベルは低くはないけども、高くもないといった感じか。
整備局が置かれるようになれば、砂利道を石畳に変更して、土道を砂利道に変更と、交渉してワンランク上げさせたいところ。
「駕籠?」
三人で疑問符を浮かべ、首を傾げながらもライゴウさんの後を付いていく。
「おっ! 行くのか?」
足を進める背後から知った声が聞こえる。
僕たちに遅れて下船してきたドレークさんが、港に足を下ろしたようだ。
お客が全員降りたのだろう。護衛の任を終えて、これからはITADAKI-頂-の参加者として、この国に足を踏み入れるといったところ。
「船ではお世話になりました」
「別に世話なんてしてないだろう」
確かに。まあ、社交的なものと考えていただきたい。
「いえいえ、釣りを教わりました」
と、ロールさん。美人様のお礼の言葉に何とも嬉しそうに、スキンヘッドの頭を自分の手で撫で回していた。
「大会。頑張ってくださいね」
「おう! 俺の優勝する姿を見せてやる!」
胸をドンと叩いて、強気な発言。
頑張ってもらいたいのは事実。でも――、僕には押してる勇者がいますので、もし、サージャスさんと相まみえるとなれば、全力でサージャスさんを応援するので、そこはごめんなさい。
別れるまで、屈託のない笑顔を向けてくれたドレークさん。本当にいい方だ。
――待たせて申し訳ないと頭を下げるも、ライゴウさんは全く気にしていないと、ドレークさんに負けないくらいの笑顔で返してくれた。
では、改めて――。
「ふむん……」
――――案内されるままに足を運んだ結果。
僕たちが目にしたのは、座席部分があって、それを一本の棒で吊している形状の物を、坊主頭に鉢巻を巻いた男性二名が前後で担いで待機している光景だった。
一本の棒で吊した物が四つ。そして、それを担ぐ男性が合わせて八名……。
なんなの? 何となくは分かるよ。分かるけども…………。
「準備万端です! ささ、お乗り下さい。おい、奉行所まで頼む」
え~。乗ったよライゴウさん……。
これで移動するんだ。駕籠ってこれの事なんだ。馬車じゃないんだ。人力なんだ。なんという前時代的な……。
奴隷だ。奴隷制度がこの国にはまだ根付いてるんだ。恐ろしい。なんて、野蛮な国なんだ。
こんな物に乗ってしまえば、奴隷を虐げる事に荷担しないだろうか……。
「どうしました?」
くっ、普通に何事かと、聞いてきたよ。
この状況が僕たちにとっては普通じゃないのに。環境に根付いた風習には、なんの疑いも持たないという事なのか! 嘆かわしい!!
「ご心配しなくとも、この者たちへの支払いは済んでますので」
「支払いですか?」
「はい――料金は払っています」
なんだ~。これ、商売なの。
早く言ってよ。てっきり奴隷制度があるのかと思ってしまいましたよ。商売ね。人を運ぶ商売か――――。
どうやら僕だけでなく、整備長もロールさんも、同じような勘違いをしていたようで、三人で目を合わせて、作り笑いで誤魔化した。
――そっか、商売か――――。
では、遠慮無く。
うむ、座り心地は悪くない。
「出してくれ」
「「へい」」
おお、浮いた。
安定性はないかと思ってたけど、意外とあるな。
「えいほ」
「えいほ」
前後で担いでいる方々が、小気味よく声を交差させて、軽快な足取りで進んでいく。
走り出しても揺れは少なくて乗りやすい。
駕籠――、なかなかいいな~。
――。
瓦屋根が目立つね。
動く世界から建築物を眺める。土壁だけの簡素な家屋が多い。
僕たちが乗る駕籠とすれ違う人物に目を向ける。
天秤棒に、木製の大きな桶を二つぶら下げて、こちらの駕籠商売の方々に負けないくらいの軽快な足取りで、走り去って行った。
通り過ぎる時に覗き見。掌サイズの魚が、桶の中で元気に泳いでいた。あれは商売品かな?
――。
街中は活気がいい。土を踏みしだいただけの道から、砂利道に変わった。舗装レベルは低くはないけども、高くもないといった感じか。
整備局が置かれるようになれば、砂利道を石畳に変更して、土道を砂利道に変更と、交渉してワンランク上げさせたいところ。
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