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異文化
PHASE-13
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まさか、ここでも女神の湯にダイブ出来るなんて。最高だぜ!
スキップしながら、風呂場にGO!
ポイポイと脱衣かごに服を入れてからの、全裸待機で瞑想。
お湯。いただきます!!
風呂場へと続く引き戸の前で一礼してから――――、ダイナミック入場!
――。
「なん……だと……」
鼻孔に届く、檜の香り。
大人が湯船にゆったり足を伸ばしても、六、七人は入れそうな広い浴槽。
最高だ。
そう、最高だ……。
湯を楽しむというのならば、一人でこの広さと、高級感溢れる和の作りに大音声で最高と叫ぶだろう。
だが、しかし、これは――――、
「掛け流し――――だと……」
豪快に、湯船のお湯がドバドバと排水溝へと流れていく。
なんと、贅沢極まりない。
「女神の残り湯は?」
残り湯は…………、これじゃ、無いじゃないか………………。
「ないじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
あまりの悔しさから、大音声だ。
浴槽内によく響く、悲壮を纏いし男の声。
浴槽と同じ檜材質の簀の子の上で両膝を付き、諸手でそれを叩き、悔しさが溢れ出る男の姿。
――――そう、それは僕だ。
残り湯で、体全体をロールさんに包まれる感覚を味わいたかった。
変態的な思考と思う方もいるでしょう。そう思われても、包まれたかったんだ……。
ヒャッハーしたかったんだ…………。
血涙が流せるのならば、僕は間違いなく流しているよ。
――――女神の湯ではない事に、敗北感に包まれながらも、体を流してから湯船に浸かり、疲れを取らせてもらう。
そうさ、風呂ってのは元々そういうもんだ。
邪で変態的な考え方なんて持ってはいけないんだ……。
しかし、空虚である。
この心にぽっかりと空いた穴は、後でロールさんに埋めてもらおう。
――。
一週間ぶりのお風呂を健全に堪能しつつ、僕も浴衣を着てみる。
帯を適当に締めてみる。
「こんなもんだろ」
着崩れは今のところない。
お手伝いさんはすでに帰った後、だから、苦戦しながら帯を結んだ。
動きやすいね。
蒸し暑い夏のワギョウではいいものだ。
「おかえり」
「気持ちよかったです。掛け流し」
「贅沢だよね」
その、贅沢が僕にとっては絶望でしたがね。
「湯あたりしないように」
気持ちいい~。
ロールさんが団扇で扇いでくれる。
体のほてりが取れていく。
「整備長も入ってくればいいですよ。汗臭いのはよくないですよ。一週間はいってないんですから」
「うるさいよ。俺はあれよ、英雄だぞ」
もう、酔ってんじゃねえか。
正直、汗臭いんだよ。英雄なら、身の回りも小綺麗にしなさいよ。
英雄だから小綺麗ってのも意味分からないけども……。人としてのマナーとしてだね――、
そそいでは、口に酒を運んでいる。お風呂には入らない気だ――――。
さっさと酔いつぶれてしまえ!
「それにしても――僕が入っている間に随分と飲んだようで」
空いている酒瓶がすでに三本。現在、四本目の口からそそいでおられます。
「おいしくってね」
笑顔でおいしいと言ってもらえれば、作り手も喜ぶでしょう。ロールさんが飲んでる姿を皆さんの前で披露すれば、売れに売れそうだ。
僕のために準備してくれた、冷やしたお茶がとてもおいしい。
扇いでもらいながら内側からも冷やされていって、心地がいい。
ロールさんと一緒のテラス。
満点の星空と、灯台の光。月の光を反射する水面。
ゆったりとした時間を過ごす贅沢な風景。僕のとなりで酔いが回っているおっさんは見えないものとして対応するなら、最高の時間だ。
「明日は異人街の中央に行って、役所の建設現場の確認だね」
「それが終われば、いよいよメインですね」
「うん、まあ、剣術大会がメインなのは完全に仕事ではないけどもね」
「ですよね~」
かるく注意を受けたけども、ロールさん自身も楽しみにしているのか、怒っている気配はまったくなかった。
「そういえば、ミスリルカジキの吻はどうしたんですか?」
「流石に持ち回る物としては不便だから、船で預かってもらってる」
一応、あのカジキの気持ちって事もあるから、処分も誰かにやるって事も申し訳ないから、王都に戻ったら、部屋に飾るそうだ。
タイラントデスストーカーの外骨格で大儲け出来ると真っ先に考えた僕とは、人間としての品格が違う。
まあ、今現在の外見から違うよね。同じ浴衣を着ているのに、なんでこうも差が出るのか。
ぴしっと着こなしてますよ。
素晴らしき曲線を描く腰回りが、帯によって更に細く見えてしまう。僕なんて、ここに戻ってくる間にはだけてしまった……。
着崩れを起こさない美しさ。お手伝いさんはいい仕事した。
だが、僕にとっては、いい仕事をしたとは言いがたい。
少しくらいはだけてた方が、ありがたみがあった。特に胸の谷間とか少しでもいいから見えてたら、眼福だったんだけどな~。
その辺の僕に対する配慮がほしかったよ。
スキップしながら、風呂場にGO!
ポイポイと脱衣かごに服を入れてからの、全裸待機で瞑想。
お湯。いただきます!!
風呂場へと続く引き戸の前で一礼してから――――、ダイナミック入場!
――。
「なん……だと……」
鼻孔に届く、檜の香り。
大人が湯船にゆったり足を伸ばしても、六、七人は入れそうな広い浴槽。
最高だ。
そう、最高だ……。
湯を楽しむというのならば、一人でこの広さと、高級感溢れる和の作りに大音声で最高と叫ぶだろう。
だが、しかし、これは――――、
「掛け流し――――だと……」
豪快に、湯船のお湯がドバドバと排水溝へと流れていく。
なんと、贅沢極まりない。
「女神の残り湯は?」
残り湯は…………、これじゃ、無いじゃないか………………。
「ないじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
あまりの悔しさから、大音声だ。
浴槽内によく響く、悲壮を纏いし男の声。
浴槽と同じ檜材質の簀の子の上で両膝を付き、諸手でそれを叩き、悔しさが溢れ出る男の姿。
――――そう、それは僕だ。
残り湯で、体全体をロールさんに包まれる感覚を味わいたかった。
変態的な思考と思う方もいるでしょう。そう思われても、包まれたかったんだ……。
ヒャッハーしたかったんだ…………。
血涙が流せるのならば、僕は間違いなく流しているよ。
――――女神の湯ではない事に、敗北感に包まれながらも、体を流してから湯船に浸かり、疲れを取らせてもらう。
そうさ、風呂ってのは元々そういうもんだ。
邪で変態的な考え方なんて持ってはいけないんだ……。
しかし、空虚である。
この心にぽっかりと空いた穴は、後でロールさんに埋めてもらおう。
――。
一週間ぶりのお風呂を健全に堪能しつつ、僕も浴衣を着てみる。
帯を適当に締めてみる。
「こんなもんだろ」
着崩れは今のところない。
お手伝いさんはすでに帰った後、だから、苦戦しながら帯を結んだ。
動きやすいね。
蒸し暑い夏のワギョウではいいものだ。
「おかえり」
「気持ちよかったです。掛け流し」
「贅沢だよね」
その、贅沢が僕にとっては絶望でしたがね。
「湯あたりしないように」
気持ちいい~。
ロールさんが団扇で扇いでくれる。
体のほてりが取れていく。
「整備長も入ってくればいいですよ。汗臭いのはよくないですよ。一週間はいってないんですから」
「うるさいよ。俺はあれよ、英雄だぞ」
もう、酔ってんじゃねえか。
正直、汗臭いんだよ。英雄なら、身の回りも小綺麗にしなさいよ。
英雄だから小綺麗ってのも意味分からないけども……。人としてのマナーとしてだね――、
そそいでは、口に酒を運んでいる。お風呂には入らない気だ――――。
さっさと酔いつぶれてしまえ!
「それにしても――僕が入っている間に随分と飲んだようで」
空いている酒瓶がすでに三本。現在、四本目の口からそそいでおられます。
「おいしくってね」
笑顔でおいしいと言ってもらえれば、作り手も喜ぶでしょう。ロールさんが飲んでる姿を皆さんの前で披露すれば、売れに売れそうだ。
僕のために準備してくれた、冷やしたお茶がとてもおいしい。
扇いでもらいながら内側からも冷やされていって、心地がいい。
ロールさんと一緒のテラス。
満点の星空と、灯台の光。月の光を反射する水面。
ゆったりとした時間を過ごす贅沢な風景。僕のとなりで酔いが回っているおっさんは見えないものとして対応するなら、最高の時間だ。
「明日は異人街の中央に行って、役所の建設現場の確認だね」
「それが終われば、いよいよメインですね」
「うん、まあ、剣術大会がメインなのは完全に仕事ではないけどもね」
「ですよね~」
かるく注意を受けたけども、ロールさん自身も楽しみにしているのか、怒っている気配はまったくなかった。
「そういえば、ミスリルカジキの吻はどうしたんですか?」
「流石に持ち回る物としては不便だから、船で預かってもらってる」
一応、あのカジキの気持ちって事もあるから、処分も誰かにやるって事も申し訳ないから、王都に戻ったら、部屋に飾るそうだ。
タイラントデスストーカーの外骨格で大儲け出来ると真っ先に考えた僕とは、人間としての品格が違う。
まあ、今現在の外見から違うよね。同じ浴衣を着ているのに、なんでこうも差が出るのか。
ぴしっと着こなしてますよ。
素晴らしき曲線を描く腰回りが、帯によって更に細く見えてしまう。僕なんて、ここに戻ってくる間にはだけてしまった……。
着崩れを起こさない美しさ。お手伝いさんはいい仕事した。
だが、僕にとっては、いい仕事をしたとは言いがたい。
少しくらいはだけてた方が、ありがたみがあった。特に胸の谷間とか少しでもいいから見えてたら、眼福だったんだけどな~。
その辺の僕に対する配慮がほしかったよ。
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