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異文化
PHASE-14
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「さてと、ピート君がエッチな事を想像し始めたから寝ようかな」
「何をおっしゃいます!?」
「え、何? エロいこと考えてたの?」
なんだ、まだ潰れてないのか、おっさん。早く風呂に入れ。
違うんです。ただ、隆起している部分に目が行って、それに沿わせて細い腰を見ていただけですよ。
今から、椅子に目を向けて、丸みある臀部を眺めさせてもらおうと思っていたのに。
――……エロい事、ばっちり考えてるよね~。
「やっはり考えてるね~」
ぐぬぬぬぬ……。
ばれている。でも、怒らないで微笑みなのは、好感度が高いからですよね? と、思いたいところ。
「いたっ!?」
ピンと額を指で弾かれてしまった。
「おやすみ~」
笑顔と、弾いた指をそのまま開いて掌を見せて、それを僕に振りながら、寝室へと向かうロールさんの背中を眺める僕。
なんだろうか――、これだけの動作だったけど、鼓動が早くなってしまいます。
額には幸せの痛み。心地のいい暖かみが、見舞われたところに生まれる。
「なあ、エロいこと考えてんのか?」
なんだろうか……、全てが台無しになるようなこの声は……。
「さっさとお風呂入って寝て下さいね。明日は別に休みじゃないですよ!」
「なんで怒ってんだよ」
けっ、あんたには分からんでしょうね!
――――。
異人街を見て回る。
やはり、この国と貿易を行っている方々は裕福な商人が多い。
そもそも、ここまで船を出せるとなると、豪商と限られてくるし、その船を出資しあって購入するにしても相当の金額だ。
服装は、街商なんかの商人さんとは違いすぎる。
スーツ姿に、首元のポーラー・タイが、なんとも高そうな事。
留め具は青い宝石。アグレットは間違いなく純金だ。羽振りの良さが窺える。
ワギョウとの交易で、ゆとりある笑顔が満ちている。
やはり、お金って大事だな。持ちすぎても駄目かもだろうけど、持たないと、すさんだ考え方も巡るからね。適度に持っておかないと。
ここにいる商人さんほどでなくても、笑顔を維持出来るくらいの資産は蓄えないとな!
平地の行き届いた人生を歩む事が大事と、再認識だ。
貴族になって、一夫多妻も捨てきれないけども!
「ロール嬢」
なんだ? 誰だ、なれなれしい。
「どうも」
典雅な一礼だな。なんか見覚えのある、恰幅の良い方だが。はて? 何処で見た。ロールさんは知っているようで、ちゃんと挨拶を返してるし。
――ああ、この人。恰好がきちんとしているから分からなかったけども、客船にいた釣りバカさんの一人だな。
流石はあれだけの船に乗っていただけあって、周囲の商人さんに負けない服装だ。洋上では、潮をかぶってもいいような簡素な服装だったけど、陸に上がると裕福な商人さんって感じだ。
ぴっちり左右対称な、エンジェルコンチネンタルからなる髭。
身だしなみに、時間をかけるだけの余裕がある立場だね。
釣りバカさんが話しかけたら、それを合図にしたかのように、自分たちも――、と、話したいとばかりに、周囲に人だかりが出来た。
皆さん知った顔だ。釣りバカだ。
大物を釣った事で、人気者になったロールさん。ここには何を? なんて質問を周りから受けている。
目的を話すと〝役所の建設にはウチの作業員を派遣させるよ〟なんて、率先して協力を申し出てきてくれる。
いい方々だ。絶世の美人様が、自分たちの好きな釣りをしていたから、とにかくそれを言い訳にして好感を持ってもらって、少しでも自分の事を記憶に残してもらいたいと、画策しているようだな。
「人気者だな~」
「あ、ドレークさん」
「よう、昨日ぶり」
本日も剃り上がった頭が黒光りですね。
試合が終わるまでは、ここにいる釣りバカさんの商人さん達のところでお世話になるそうだ。
その代わりに荷物の運搬を手伝っているようで、現在、荷車を引いているところ。
手伝わなくていいとは言われているそうだけど、それでは申し訳ないと、率先して動いてるとの事。
厳つい顔とは違って、本当にくそ真面目である。
「これだけ人気だと、男としては焦るだろ」
はっ、まさか。
いくら好意を持っているとしても、相手はおっさんばかりだ。ロールさんが靡くわけが無い。お金持ちでも関係ない。世界の全てを与えると言う、邪神すら相手にしないんだから。
まあ、確かに中には、ダンディズムな方もおられますよ。でも、そんな、ロールさんがときめくなんてないですよ――――。
なんか楽しそうに話してるな……。
おい、ボディタッチはやめろ! 肩に触れるんじゃない!!
まったく! いい歳して。奥さんがいる方もいるだろうに! 美人様が相手だと、男は直ぐに駄目になる。
「何をおっしゃいます!?」
「え、何? エロいこと考えてたの?」
なんだ、まだ潰れてないのか、おっさん。早く風呂に入れ。
違うんです。ただ、隆起している部分に目が行って、それに沿わせて細い腰を見ていただけですよ。
今から、椅子に目を向けて、丸みある臀部を眺めさせてもらおうと思っていたのに。
――……エロい事、ばっちり考えてるよね~。
「やっはり考えてるね~」
ぐぬぬぬぬ……。
ばれている。でも、怒らないで微笑みなのは、好感度が高いからですよね? と、思いたいところ。
「いたっ!?」
ピンと額を指で弾かれてしまった。
「おやすみ~」
笑顔と、弾いた指をそのまま開いて掌を見せて、それを僕に振りながら、寝室へと向かうロールさんの背中を眺める僕。
なんだろうか――、これだけの動作だったけど、鼓動が早くなってしまいます。
額には幸せの痛み。心地のいい暖かみが、見舞われたところに生まれる。
「なあ、エロいこと考えてんのか?」
なんだろうか……、全てが台無しになるようなこの声は……。
「さっさとお風呂入って寝て下さいね。明日は別に休みじゃないですよ!」
「なんで怒ってんだよ」
けっ、あんたには分からんでしょうね!
――――。
異人街を見て回る。
やはり、この国と貿易を行っている方々は裕福な商人が多い。
そもそも、ここまで船を出せるとなると、豪商と限られてくるし、その船を出資しあって購入するにしても相当の金額だ。
服装は、街商なんかの商人さんとは違いすぎる。
スーツ姿に、首元のポーラー・タイが、なんとも高そうな事。
留め具は青い宝石。アグレットは間違いなく純金だ。羽振りの良さが窺える。
ワギョウとの交易で、ゆとりある笑顔が満ちている。
やはり、お金って大事だな。持ちすぎても駄目かもだろうけど、持たないと、すさんだ考え方も巡るからね。適度に持っておかないと。
ここにいる商人さんほどでなくても、笑顔を維持出来るくらいの資産は蓄えないとな!
平地の行き届いた人生を歩む事が大事と、再認識だ。
貴族になって、一夫多妻も捨てきれないけども!
「ロール嬢」
なんだ? 誰だ、なれなれしい。
「どうも」
典雅な一礼だな。なんか見覚えのある、恰幅の良い方だが。はて? 何処で見た。ロールさんは知っているようで、ちゃんと挨拶を返してるし。
――ああ、この人。恰好がきちんとしているから分からなかったけども、客船にいた釣りバカさんの一人だな。
流石はあれだけの船に乗っていただけあって、周囲の商人さんに負けない服装だ。洋上では、潮をかぶってもいいような簡素な服装だったけど、陸に上がると裕福な商人さんって感じだ。
ぴっちり左右対称な、エンジェルコンチネンタルからなる髭。
身だしなみに、時間をかけるだけの余裕がある立場だね。
釣りバカさんが話しかけたら、それを合図にしたかのように、自分たちも――、と、話したいとばかりに、周囲に人だかりが出来た。
皆さん知った顔だ。釣りバカだ。
大物を釣った事で、人気者になったロールさん。ここには何を? なんて質問を周りから受けている。
目的を話すと〝役所の建設にはウチの作業員を派遣させるよ〟なんて、率先して協力を申し出てきてくれる。
いい方々だ。絶世の美人様が、自分たちの好きな釣りをしていたから、とにかくそれを言い訳にして好感を持ってもらって、少しでも自分の事を記憶に残してもらいたいと、画策しているようだな。
「人気者だな~」
「あ、ドレークさん」
「よう、昨日ぶり」
本日も剃り上がった頭が黒光りですね。
試合が終わるまでは、ここにいる釣りバカさんの商人さん達のところでお世話になるそうだ。
その代わりに荷物の運搬を手伝っているようで、現在、荷車を引いているところ。
手伝わなくていいとは言われているそうだけど、それでは申し訳ないと、率先して動いてるとの事。
厳つい顔とは違って、本当にくそ真面目である。
「これだけ人気だと、男としては焦るだろ」
はっ、まさか。
いくら好意を持っているとしても、相手はおっさんばかりだ。ロールさんが靡くわけが無い。お金持ちでも関係ない。世界の全てを与えると言う、邪神すら相手にしないんだから。
まあ、確かに中には、ダンディズムな方もおられますよ。でも、そんな、ロールさんがときめくなんてないですよ――――。
なんか楽しそうに話してるな……。
おい、ボディタッチはやめろ! 肩に触れるんじゃない!!
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