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異文化
PHASE-16
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「怖いですね」
と、そんな人たちを眺めて言うのはエルンさん。
勇者とは思えないような発言だけども、
「巻き込まれないように注意ですね」
と、返すのはサージャスさん。
勇者様たちは無駄な争いは避けたいようで、目立つような行為は避けないといけないと、語り合ってる。
――もう、人垣集めている時点で、それっぽい方々からも注目を受けてますけどね。
とくにサージャスさんは、王都での活躍もあったから、玄人さん達からも視線を受けている。
「いや~ここにいる連中。ただもんじゃねえな。目がぎらついてやがる」
「またそれっぽい事を言えばいいと思ってますね」
「あ、分かる~」
まったく……。緊張感の無いおっさんだ。というか、ネーガルでも同じこと言ってただろ。
パターンなおっさんだ。ボキャブラリーがない。
整備長のその発言で、場が和んだからいいけどね。
「いよいよ明後日。頂を目指しますよ」
「ボクも負けないですよ」
当たればお互い最高の戦いをしましょうと、固く握手を交わす勇者二名。双方の手の上に遅ればせながら、フィットさん、そしてドレークさんも手を乗せて、正々堂々と戦い合おうと誓っていた。
――――。
皆さん、僕たちが仕事中だという事もあって、邪魔しては申し訳ないと、各々、大会に向けての精神統一や調整、ドレークさんは仕事の手伝いと、挨拶を終えたら去って行った。
サージャスさんとはもっと話したかったのに……。
でもこれは、出張であって旅行じゃないからね。そこは、ちゃんとやりますよ。
なので、異人街での建築予定地調査および、建設に携わる方々に挨拶回りをして、疲労を纏いつつ、本日を終えようとしております――――。
「ピート君」
なんでしょうか?
貴男が僕を君付けで呼ぶ時は、基本ろくなことじゃないけども……。
「色街に――――行かないか?」
oh yeah. 年齢が恋人いない歴の僕には刺激が強いのですが――。いい提案ですね。行きたいですね~。和国の美人様と楽しく出来るなんていいですよね~。
花魁道中なんてものも目にしたし、あんな美人様と同じ時間を過ごすのは最高の一時ですね。
ですが――、
「出張ですから。古都でもそうでしたけども」
「うるせい! 行かねえのか? 大人の階段を上がろうぜ」
上がりたいな~、大人の階段。
でも、ロールさんやサージャスさん。それにカグラさんなんかに白い目で見られたくないし。
最近、本当にロールさんといい感じだから、そんなとこ行ったら絶対に嫌われるので――、
「僕は行きませんから――――整備長も寝ましょう」
一人だけ楽しい思いなんてさせない。絶対に!
「俺は行くぞ! 絶対にだ!」
じゃあ、inデジマ第二戦と行きますか。昨日も不発に終わったけども、今日こそは方面軍大移動を見舞ってくれよう。
ロールさんが入浴から戻ってくるまでに対処すればいいだけだ。
女性の部下が戻ってくれば、色街探訪に気後れしてしまうだろう。
ITADAKI-頂-、前哨戦は玄人ではなく、素人である、整備局員二名の戦いだ。
「今日は本気で行きますよ」
「本気はずるいだろう。こっちはおじさんだぞ」
そのおじさんに、二度も股間を思いっ切り殴られた記憶は生涯消えないだろう。
「お前、ここで本当に俺を行かせない気か?」
「しかり」
「本気なんだな」
「イエス」
「本気の本気か?」
「ダー」
「ここで、俺を行かせれば、ロールちゃんと二人きりになれるぞ」
「行ってらっしゃいませ」
「分かる部下を持って、おじさんは幸せ!」
「配慮の出来る上司を持って、僕は幸せ!」
ガッシリと握手を交わしました。
午前中、市井にて正々堂々と戦い合おうと誓い、固く手を重ねていたサージャスさん達より、硬く揺るがない精神からの握手だと、自負出来ます。
――――行ってらっしゃいと、大きく手を振って、玄関先で見送る。
整備長が闇夜へと消えていくまで、その背中を見つめ続けた――――。
と、そんな人たちを眺めて言うのはエルンさん。
勇者とは思えないような発言だけども、
「巻き込まれないように注意ですね」
と、返すのはサージャスさん。
勇者様たちは無駄な争いは避けたいようで、目立つような行為は避けないといけないと、語り合ってる。
――もう、人垣集めている時点で、それっぽい方々からも注目を受けてますけどね。
とくにサージャスさんは、王都での活躍もあったから、玄人さん達からも視線を受けている。
「いや~ここにいる連中。ただもんじゃねえな。目がぎらついてやがる」
「またそれっぽい事を言えばいいと思ってますね」
「あ、分かる~」
まったく……。緊張感の無いおっさんだ。というか、ネーガルでも同じこと言ってただろ。
パターンなおっさんだ。ボキャブラリーがない。
整備長のその発言で、場が和んだからいいけどね。
「いよいよ明後日。頂を目指しますよ」
「ボクも負けないですよ」
当たればお互い最高の戦いをしましょうと、固く握手を交わす勇者二名。双方の手の上に遅ればせながら、フィットさん、そしてドレークさんも手を乗せて、正々堂々と戦い合おうと誓っていた。
――――。
皆さん、僕たちが仕事中だという事もあって、邪魔しては申し訳ないと、各々、大会に向けての精神統一や調整、ドレークさんは仕事の手伝いと、挨拶を終えたら去って行った。
サージャスさんとはもっと話したかったのに……。
でもこれは、出張であって旅行じゃないからね。そこは、ちゃんとやりますよ。
なので、異人街での建築予定地調査および、建設に携わる方々に挨拶回りをして、疲労を纏いつつ、本日を終えようとしております――――。
「ピート君」
なんでしょうか?
貴男が僕を君付けで呼ぶ時は、基本ろくなことじゃないけども……。
「色街に――――行かないか?」
oh yeah. 年齢が恋人いない歴の僕には刺激が強いのですが――。いい提案ですね。行きたいですね~。和国の美人様と楽しく出来るなんていいですよね~。
花魁道中なんてものも目にしたし、あんな美人様と同じ時間を過ごすのは最高の一時ですね。
ですが――、
「出張ですから。古都でもそうでしたけども」
「うるせい! 行かねえのか? 大人の階段を上がろうぜ」
上がりたいな~、大人の階段。
でも、ロールさんやサージャスさん。それにカグラさんなんかに白い目で見られたくないし。
最近、本当にロールさんといい感じだから、そんなとこ行ったら絶対に嫌われるので――、
「僕は行きませんから――――整備長も寝ましょう」
一人だけ楽しい思いなんてさせない。絶対に!
「俺は行くぞ! 絶対にだ!」
じゃあ、inデジマ第二戦と行きますか。昨日も不発に終わったけども、今日こそは方面軍大移動を見舞ってくれよう。
ロールさんが入浴から戻ってくるまでに対処すればいいだけだ。
女性の部下が戻ってくれば、色街探訪に気後れしてしまうだろう。
ITADAKI-頂-、前哨戦は玄人ではなく、素人である、整備局員二名の戦いだ。
「今日は本気で行きますよ」
「本気はずるいだろう。こっちはおじさんだぞ」
そのおじさんに、二度も股間を思いっ切り殴られた記憶は生涯消えないだろう。
「お前、ここで本当に俺を行かせない気か?」
「しかり」
「本気なんだな」
「イエス」
「本気の本気か?」
「ダー」
「ここで、俺を行かせれば、ロールちゃんと二人きりになれるぞ」
「行ってらっしゃいませ」
「分かる部下を持って、おじさんは幸せ!」
「配慮の出来る上司を持って、僕は幸せ!」
ガッシリと握手を交わしました。
午前中、市井にて正々堂々と戦い合おうと誓い、固く手を重ねていたサージャスさん達より、硬く揺るがない精神からの握手だと、自負出来ます。
――――行ってらっしゃいと、大きく手を振って、玄関先で見送る。
整備長が闇夜へと消えていくまで、その背中を見つめ続けた――――。
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