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ITADAKI-頂-
PHASE-15
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これから先はまだ想像しか出来ないけど、決勝総当たり戦。
もし、ドレークさんが白色胴着の勝者として、ムツ氏が紺色胴着の勝者として決勝に出てくれば、初戦でこの二人がぶつかってくれる事を祈る。
サージャスさんのために、ムツ氏に手傷でも……。
「悪い顔ですな。悪代官のようだ」
と、お奉行様。
「成敗!」
「いてっ」
チョップを見舞われてしまった。
それにしても、この肩の触れあう狭き席はいいものだ。
ロールさんの成敗チョップも小気味のいい痛み。
楽しくてたまらない。
席順は僕がセッティング。
一番左端がロールさんで、その隣が僕、そしてお奉行様、整備長の並びだ。
完璧なるセッティングに自画自賛したくなる。おっさんの脅威が無いのがいい。
ロールさんが僕以外とは接触しないような配置。
密着独占のロールさんと食事が出来る。美味いおでんの美味しさが、更に増すというもの。
「整備長、どんどん飲んで下さい。美味いんでしょ」
さっさと潰れていただければ、憂いなく食事が出来るってもんだ。酔えば始まる自慢話。他人のそれは聞くに堪えないからね。
お奉行様、もっとお酒を勧めてあげて下さい。
「ささ、どうぞ」
僕の意思が伝わったかのようだ。時宜よく注いでくれている――――。
「サージャスさんに優勝してもらいたいな~」
「全力で応援しないとね」
「もちろんですよ。実力と認知度が比例してませんから。認知度がもっと実力に追いついてくれないと」
「おしてるね~」
うん。笑顔の奥に嫉妬めいたものが潜んでいると感じるのは、気のせいじゃない事を祈りたいところ。
「どんどん励んで、違反金の支払いを終えて、自由になってもらいたいですよ。のびのびとした勇者ライフをおくる事を願ってます。その為には僕も全力で応援しますよ」
喋々と情熱を持ってロールさんに伝えてみる。
あえて煽ってみてもいいのではないかと画策。
さあ、嫉妬Come here!
「前も言ったけど、公務員だからね。肩入れも、ほどほどにね。追々、問題になっても嫌でしょ。まあ、早く違反金の支払いが済むのはいい事だけどさ」
あ……、嫉妬を通り越して不愉快になったかな……。
枡に注ぐお酒が、表面張力に耐えきれずに溢れているじゃないか。
まるで――、今の感情を表しているような。
まずい! これは怒っているのでは?
「はい、ロールさん。このマスタードをつけると味が引き締まって、また違う味わいで美味しいですよ」
「それカラシっていうんですよ」
「だそうです。付けてみてください」
「ふ~ん」
マスター助けて。フォローいれて。
――流石は、対面指呼の距離で接客しているだけあって、今の状況を読み取る事が出来るのか、僕のアイコンタクトに首肯で返すマスターは、カラシだと教えてくれるだけでなく、
「この大根がいいですね。鍋底のヤツです。出汁が染みてて美味しいですよ」
どれだい。僕が手ずから取ろうじゃないか。
マスターに代わって、指し示してくれている物を長い箸を使い、透き通る白い円形の食べ物をキャッチ。
――カブっぽいな。
苦手な箸に更に長さがあるから悪戦苦闘する中、場を持たせるためにマスターが説明。
――――口に入れれば熱々で、ホロリと崩れて口内を幸せにしてくれるそうだ。
僕も食べたいじゃないか。
――――よし! 取れた。
「ありがとう。随分と箸を使うのが上達したね」
「向上心は存外高い方なんですよ。人生満喫するために、様々な事を貪欲に学んでいきますよ」
ロールさんに負けないくらい、自分が負けず嫌いである事を伝えてみると、笑顔になってくれた。
頑張る者には優しい。
それに、サージャスさん関連になると嫉妬も覗かせるし、好意を持たれていると考えるだけで、僕の人生は、いま正に黄金期だ。
「俺にもよそってくれ」
いや~遠いな~。二つ隣なだけだけど、なんだろう、遠くに感じるよ。お奉行様か、マスターに頼んで下さい。
「ささ、もういっぱい」
ロールさんのご機嫌をよくしないと。それにだけ尽力する事こそが、今の僕の成すべき事!
おいしいお酒ですよ~。
「ありがとう」
うん。笑みが可愛くてたまらない。
「女性の気持ちをもう少し理解しないといけませんな」
小声でお奉行様から助言を頂いた。
全くその通りですよ。
でも嬉しいよな~。こんな風に不機嫌になるってさ。
最初の頃なんて僕の事、ただの後輩でしか見てなかったもの。
お祭りの時の破滅の魔法【ただの後輩】あの死の宣告は未だに忘れられないよ……。
よかったよ。甲鎧王に殴られて――。その前から一生懸命やってたけどさ。人間、ひたむきに頑張る事が大事だね。
これ以上は嫉妬を楽しむのではなく、双方の歩み寄りに尽力した方がいいかもね。
「あっ、この巾着モチっての美味しいですよ」
「そうなんだ」
ハハハハ――――。あ~楽しい。
「いやだから。俺のもよそえよ!」
「ご自由にお取り下さい。僕の手じゃ届きませんから」
楽しい夕食が出来て最高だった――――。
もし、ドレークさんが白色胴着の勝者として、ムツ氏が紺色胴着の勝者として決勝に出てくれば、初戦でこの二人がぶつかってくれる事を祈る。
サージャスさんのために、ムツ氏に手傷でも……。
「悪い顔ですな。悪代官のようだ」
と、お奉行様。
「成敗!」
「いてっ」
チョップを見舞われてしまった。
それにしても、この肩の触れあう狭き席はいいものだ。
ロールさんの成敗チョップも小気味のいい痛み。
楽しくてたまらない。
席順は僕がセッティング。
一番左端がロールさんで、その隣が僕、そしてお奉行様、整備長の並びだ。
完璧なるセッティングに自画自賛したくなる。おっさんの脅威が無いのがいい。
ロールさんが僕以外とは接触しないような配置。
密着独占のロールさんと食事が出来る。美味いおでんの美味しさが、更に増すというもの。
「整備長、どんどん飲んで下さい。美味いんでしょ」
さっさと潰れていただければ、憂いなく食事が出来るってもんだ。酔えば始まる自慢話。他人のそれは聞くに堪えないからね。
お奉行様、もっとお酒を勧めてあげて下さい。
「ささ、どうぞ」
僕の意思が伝わったかのようだ。時宜よく注いでくれている――――。
「サージャスさんに優勝してもらいたいな~」
「全力で応援しないとね」
「もちろんですよ。実力と認知度が比例してませんから。認知度がもっと実力に追いついてくれないと」
「おしてるね~」
うん。笑顔の奥に嫉妬めいたものが潜んでいると感じるのは、気のせいじゃない事を祈りたいところ。
「どんどん励んで、違反金の支払いを終えて、自由になってもらいたいですよ。のびのびとした勇者ライフをおくる事を願ってます。その為には僕も全力で応援しますよ」
喋々と情熱を持ってロールさんに伝えてみる。
あえて煽ってみてもいいのではないかと画策。
さあ、嫉妬Come here!
「前も言ったけど、公務員だからね。肩入れも、ほどほどにね。追々、問題になっても嫌でしょ。まあ、早く違反金の支払いが済むのはいい事だけどさ」
あ……、嫉妬を通り越して不愉快になったかな……。
枡に注ぐお酒が、表面張力に耐えきれずに溢れているじゃないか。
まるで――、今の感情を表しているような。
まずい! これは怒っているのでは?
「はい、ロールさん。このマスタードをつけると味が引き締まって、また違う味わいで美味しいですよ」
「それカラシっていうんですよ」
「だそうです。付けてみてください」
「ふ~ん」
マスター助けて。フォローいれて。
――流石は、対面指呼の距離で接客しているだけあって、今の状況を読み取る事が出来るのか、僕のアイコンタクトに首肯で返すマスターは、カラシだと教えてくれるだけでなく、
「この大根がいいですね。鍋底のヤツです。出汁が染みてて美味しいですよ」
どれだい。僕が手ずから取ろうじゃないか。
マスターに代わって、指し示してくれている物を長い箸を使い、透き通る白い円形の食べ物をキャッチ。
――カブっぽいな。
苦手な箸に更に長さがあるから悪戦苦闘する中、場を持たせるためにマスターが説明。
――――口に入れれば熱々で、ホロリと崩れて口内を幸せにしてくれるそうだ。
僕も食べたいじゃないか。
――――よし! 取れた。
「ありがとう。随分と箸を使うのが上達したね」
「向上心は存外高い方なんですよ。人生満喫するために、様々な事を貪欲に学んでいきますよ」
ロールさんに負けないくらい、自分が負けず嫌いである事を伝えてみると、笑顔になってくれた。
頑張る者には優しい。
それに、サージャスさん関連になると嫉妬も覗かせるし、好意を持たれていると考えるだけで、僕の人生は、いま正に黄金期だ。
「俺にもよそってくれ」
いや~遠いな~。二つ隣なだけだけど、なんだろう、遠くに感じるよ。お奉行様か、マスターに頼んで下さい。
「ささ、もういっぱい」
ロールさんのご機嫌をよくしないと。それにだけ尽力する事こそが、今の僕の成すべき事!
おいしいお酒ですよ~。
「ありがとう」
うん。笑みが可愛くてたまらない。
「女性の気持ちをもう少し理解しないといけませんな」
小声でお奉行様から助言を頂いた。
全くその通りですよ。
でも嬉しいよな~。こんな風に不機嫌になるってさ。
最初の頃なんて僕の事、ただの後輩でしか見てなかったもの。
お祭りの時の破滅の魔法【ただの後輩】あの死の宣告は未だに忘れられないよ……。
よかったよ。甲鎧王に殴られて――。その前から一生懸命やってたけどさ。人間、ひたむきに頑張る事が大事だね。
これ以上は嫉妬を楽しむのではなく、双方の歩み寄りに尽力した方がいいかもね。
「あっ、この巾着モチっての美味しいですよ」
「そうなんだ」
ハハハハ――――。あ~楽しい。
「いやだから。俺のもよそえよ!」
「ご自由にお取り下さい。僕の手じゃ届きませんから」
楽しい夕食が出来て最高だった――――。
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