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ITADAKI-頂-
PHASE-51
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「それよりもいいのか」
「何がかな?」
「人間同士の命の取り合いもあるぜ」
経験のないムツ氏にドレークさんが重い口調で問う。
「覚悟を決めなければならぬなら、そうするように頭で切り替える」
「躊躇したら仲間が死んじまうからな。頼むぜ」
「是非もなし。その時は修羅となろう」
そう返されてドレークさんは自分の眉間を触っている。
サージャスさんがいなければ、この世とお別れしていたかもしれない一撃を見舞われた部分。
修羅となることが出来ると判断したのかな。
なれますよ。だってサージャスさんの左手を散々痛めつけてたもんね。
沸々とぶり返す怒りの感情が、先ほどの暗黒面と混ざり合っていくよ。
「この人なら大丈夫ですよ」
「ウィザースプーン殿」
意外な所からの後押し発言に、ムツ氏が笑みを見せる。
へっ――――――、
「ムツ氏はきっと世に知られる、立派な人斬りになれますよ」
「人斬りとは、心外な……」
擁護なんかするか! サージャスさんの左手を痛めつけたし、二人のおっぱいと、一人のお尻様を顔で堪能したんだ。貴男に対しては地吹雪の如く凍える声で応対だよ。
女性に対してあれだけの事が出来るんだ。人斬りにだって簡単になれらあ。
「雪風と時雨――――――」
あえて意味深な間を作り、皆の耳と目を僕に向けさせたところで、晴れ晴れとした笑顔を作ってからの、
「ムツ氏なら、どんな名刀でも、一日で妖刀に変えられますよ」
「小生をどんな目で見ているのか…………」
上手く決まったぜ。
二の句を継いだ僕の発言に、皆さんは苦笑だよ。
そして落ち込むムツ氏。
ケー―――ッケケケケケケケケケ――――――!?
「いだ!」
思いっ切り後頭部をはたかれた。
「あたいの仲間を馬鹿にするな!」
ああん! もう、素晴らしきパーティーとして活動してますか。
まったく――、貴女ね、一般人の体力と、自分の力の差を考えなさいよ!
軽くはたいたつもりだろうけども、こっちは鈍器で撲られたかと思ったよ。
「その力は僕じゃなく、悪しき存在に使ってくださいね」
「うるさい!」
「僕の事、怒らせちゃあいけないよ」
「うるさい!」
なんだろう。可愛い女の子だけど、イラッとするよ。公務員パワーを見せてやろうか――――、冒険者!
「10:0でピート君が悪いから」
「あ、はい……」
すみませんロールさん。調子に乗りました。怒りと嫉妬が織り交ざって変な考えに至ってしまいました。
ので――、そんな冷ややかな目で見ないでください。心が砕けそうです……。
ので――、膝を抱えて部屋の隅っこで丸くなる僕……。
「皆さんでサージャスさんを支えてくださいね」
整備局を代表してロールさんが激励。
整備長は、【あれ? それ俺が言うことじゃないの?】と、寂しげに食指を自分に向けていたけど、皆さんがロールさんに笑顔で、任せておけという内容を返していたので、その食指を静かに下ろして寂しくお茶をすすってる。
――。
力のドレークさん。技巧のムツ氏。おば――元気っ子のザイオン氏。
ふむ――――、なんだろうか。何かが引っかかる。
力と技と元気――――。
ふむん――――。
「!」
なるほどな。
「皆さん。魔法は使えます?」
丸くなった体から、背筋を伸ばして聞いてみると、
「うんにゃ」
「全くもって」
「使えるわけないじゃん。馬鹿なの?」
先の男性陣はいいとしよう。
お馬鹿な子に、馬鹿扱いされると、本気で頭に来るっていうのは理解出来た。
ムツ氏に対して意地悪したもんだから、完全に僕の事を敵視してるのかな?
イライラする。イライラするよ。
でも、僕は馬鹿じゃないので。
勉強して立派な公務員になったので、馬鹿じゃないので。馬鹿って言われても許せる度量がきっと――、たぶん――――、あるはずだから、堪えましょう。
コムリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ――――!
「何がかな?」
「人間同士の命の取り合いもあるぜ」
経験のないムツ氏にドレークさんが重い口調で問う。
「覚悟を決めなければならぬなら、そうするように頭で切り替える」
「躊躇したら仲間が死んじまうからな。頼むぜ」
「是非もなし。その時は修羅となろう」
そう返されてドレークさんは自分の眉間を触っている。
サージャスさんがいなければ、この世とお別れしていたかもしれない一撃を見舞われた部分。
修羅となることが出来ると判断したのかな。
なれますよ。だってサージャスさんの左手を散々痛めつけてたもんね。
沸々とぶり返す怒りの感情が、先ほどの暗黒面と混ざり合っていくよ。
「この人なら大丈夫ですよ」
「ウィザースプーン殿」
意外な所からの後押し発言に、ムツ氏が笑みを見せる。
へっ――――――、
「ムツ氏はきっと世に知られる、立派な人斬りになれますよ」
「人斬りとは、心外な……」
擁護なんかするか! サージャスさんの左手を痛めつけたし、二人のおっぱいと、一人のお尻様を顔で堪能したんだ。貴男に対しては地吹雪の如く凍える声で応対だよ。
女性に対してあれだけの事が出来るんだ。人斬りにだって簡単になれらあ。
「雪風と時雨――――――」
あえて意味深な間を作り、皆の耳と目を僕に向けさせたところで、晴れ晴れとした笑顔を作ってからの、
「ムツ氏なら、どんな名刀でも、一日で妖刀に変えられますよ」
「小生をどんな目で見ているのか…………」
上手く決まったぜ。
二の句を継いだ僕の発言に、皆さんは苦笑だよ。
そして落ち込むムツ氏。
ケー―――ッケケケケケケケケケ――――――!?
「いだ!」
思いっ切り後頭部をはたかれた。
「あたいの仲間を馬鹿にするな!」
ああん! もう、素晴らしきパーティーとして活動してますか。
まったく――、貴女ね、一般人の体力と、自分の力の差を考えなさいよ!
軽くはたいたつもりだろうけども、こっちは鈍器で撲られたかと思ったよ。
「その力は僕じゃなく、悪しき存在に使ってくださいね」
「うるさい!」
「僕の事、怒らせちゃあいけないよ」
「うるさい!」
なんだろう。可愛い女の子だけど、イラッとするよ。公務員パワーを見せてやろうか――――、冒険者!
「10:0でピート君が悪いから」
「あ、はい……」
すみませんロールさん。調子に乗りました。怒りと嫉妬が織り交ざって変な考えに至ってしまいました。
ので――、そんな冷ややかな目で見ないでください。心が砕けそうです……。
ので――、膝を抱えて部屋の隅っこで丸くなる僕……。
「皆さんでサージャスさんを支えてくださいね」
整備局を代表してロールさんが激励。
整備長は、【あれ? それ俺が言うことじゃないの?】と、寂しげに食指を自分に向けていたけど、皆さんがロールさんに笑顔で、任せておけという内容を返していたので、その食指を静かに下ろして寂しくお茶をすすってる。
――。
力のドレークさん。技巧のムツ氏。おば――元気っ子のザイオン氏。
ふむ――――、なんだろうか。何かが引っかかる。
力と技と元気――――。
ふむん――――。
「!」
なるほどな。
「皆さん。魔法は使えます?」
丸くなった体から、背筋を伸ばして聞いてみると、
「うんにゃ」
「全くもって」
「使えるわけないじゃん。馬鹿なの?」
先の男性陣はいいとしよう。
お馬鹿な子に、馬鹿扱いされると、本気で頭に来るっていうのは理解出来た。
ムツ氏に対して意地悪したもんだから、完全に僕の事を敵視してるのかな?
イライラする。イライラするよ。
でも、僕は馬鹿じゃないので。
勉強して立派な公務員になったので、馬鹿じゃないので。馬鹿って言われても許せる度量がきっと――、たぶん――――、あるはずだから、堪えましょう。
コムリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ――――!
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