拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

FOX4

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ITADAKI-頂-

PHASE-52

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 心底で怒りの咆哮をが自然と生まれてしまったが――――、
 僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。僕は馬鹿じゃない。
 そうすり込ませつつ、
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ」
 長い呼気と共に怒気を吐き出してリセット。
 それから、三人に目を向ける。
 ――――中核になるサージャスさん以外、魔法が使えないってどうよ?
 闘技場での戦いを見る限り、実戦も同様な得物を持って、生身で戦うって事だよね。
 別に悪くはないんだろうが……。
 
 エルンさん達のパーティーに目を向けてしまう。
 バランスの取れた剣と魔法のエルンさん。
 剣の達人。侍職から戦士へ。そして侍職へ復帰したフィットさん。
 魔法使いでンダガランさんの魔法を相殺出来る実力のミリーさん。
 高い回復魔法に、結界魔法、補助魔法のエキスパートのリムさん。
 理想的なパーティーだな。
 
 で――、また視線を戻して新たに生まれたパーティーを眺める。
 うん――――、ハハハハハハ………………、
「ゴリゴリじゃねえか!」
 一気に注目を浴びてしまった……。
 心に留めるつもりだったけど、口から溢れてしまった。しかも大音声だ。
 だって仕方ないじゃないか。これ戦闘で先頭切る勇者様が、それと同時に味方の補助に回るって事だからね。
 負担が半端ないよ。

「少しは魔法を習得する気が芽生えたりという考えは?」

「この歳でやってもな~。そりゃ使えるなら使いてえが、俺、そっち方面の才能ないと思うんだよな~。うん、無理だな無理」

「小生、不器用なもので、一つの事にしか力を注げませぬ」

「そんなのあたいの頭で覚えられるわけないじゃん。馬鹿なの? ねえ馬鹿なの?」
 端から覚えようとしていやがらねえ……。
 
【否定からしか答えを見いだせない人間の人生ほど、面白味のないものはない。――ピートマック・ウィザースプーン――】
 
 ――…………覚えろやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ! 
 努力しろ! 努力する事を最初から否定的に考えてから行動すな!
 解散だ。このパーティー解散だよ。

「ま……まあ、まあ」
 ロールさんに肩を掴まれて静止させられる。
 体が勝手に、馬鹿発言されたお馬鹿ちゃんに向かって拳を作って、戦いを挑もうとしていたようだ。
 この子、嫌い――――。

「ボ、ボクが頑張るんで」
 と、僕とザイオン氏の間に入るサージャスさん。
 パワー系が多いなら、自分が補助に回る立ち位置を担当するとのことだけども。
 パワー系なら正直、魔法を使っての底上げした破壊力の方が上だからね。しかも剣と魔法の複合である魔法剣の使い手が補助って……。
 完全に戦力ダウンだって事は、素人の僕でも分かりますよ――――。

「サージャス。旅はどうするの?」
 お馬鹿が目を輝かせての質問。
 ――――それに対して楽しそうに談笑しながら、今後の事を語ってるから、このパーティーでいいのかな。
 キャッキャしてるし、今までにない感覚が、サージャスさんにもあるみたいだし。
 残念な感じは否めないパーティーだけども、裏切るという事はしない人達だし、よかったとしておこう。

「めでたくパーティーも出来たようで、宴といきましょうか」
 場をしめるお奉行様。

「イヤッフゥウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ」
 何もしていないただの見物人が、誰よりも速く動き、そして誰よりもハイテンションなのが、何処に出しても恥ずかしい男。ニーズィー・ブートガイ。
 僕の上司…………。

「喜んでくれて何より。しかし――色はありませんので」
 お奉行様は多分、冗談のつもりだったんだろうけど、お偉い方がそれを発言してしまうと、完全にこちらの弱みを握られたと思ってしまったのか、おっさんの顔が、血色の良さが一転して蒼白になった。

「ね、軽率な行動は避けましょうね」

「あ、はい……」
 鋭い視線でロールさんがとどめと黙らせる。
 流石だ。
 
 それにしても――――、
「無様」
 黙りこくったよ。ハハハ――――。

「職権乱用な軽率な発言もね」

「あ、はい……」
 僕にも注意だ。でも、目元はおっさんの時と違って優しい。人望の差だな。
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