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ITADAKI-頂-
PHASE-58
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おっさんの姿に、お奉行様も乾いた笑いでしか対応出来ないでいるよ。
悪い酔い方しやがって。
床の上で仰向けになって、おもちゃ屋前で最後の抵抗をしている子供みたいになっているので、
「ドレークさん」
僕のサムズダウンとともに、
「合点承知」
二つ返事で、仰臥姿のおっさんの首根っこを掴んで隅っこに退場してもらう。
ここからはずっと、僕とロールさんで平謝り。
それをフォローするかのように、サージャスさんや、エルンさんパーティーの美人さん達がお酌での接待。
皆に感謝である。
ありがたい事に、ここだけの問題として目をつぶってくれると、寛恕な心だ。
もう、ワギョウの方角に向かって足を向けて寝られないね。
――――。
「お世話になりました」
「それはこちらの台詞ですよ。本当にお恥ずかしいところをお見せして……」
美人さん達に説教された事を未だに引きずって拗ねている、二日酔いのおっさんに代わって、僕とロールさんが、エルンさん達に応対。
パーティーが宿泊していた宿屋の前で楽しく話し込む。
僕との関係が開けたからか、エルンさんに美人さん三人も笑顔だ――――。
「おっと、そろそろ時間だな」
出港が近いということで、話はここまで――――。
違反金もなく、クエストをこなして蓄えのある勇者御一行なだけあって、大型の客船に乗って帰るそうだ。
「では、大陸で」
「はい、是非に」
フレンドリーにエルンさんに手を出すと、嬉しそうに握手をしてくる。
本当に嬉しそうだった。僕ってそこまでエルンさんの事を追い込んでたのかな~。
やだやだ、嫉妬に染まってた時代の僕の狭量さが……。
頑張って力をつけてから、十年後は勝利者になってください。
ワギョウが開国へと進んでいけば、興行としての収入も大きいだろうから、十年に一度の大会も、間隔が短くなる可能性も考えられる。
その時は応援はしますが、サージャスさんが出たり、フィットさんも出るなら、そっちを優先してしまうのは勘弁してね。
去って行く背中を見送るけども、律儀に一定の間隔で振り返っては手を振ってくる。
――……いや、もういいから……。
中々にしつこかった……。
「さてと――――僕たちも帰り支度しましょうか」
「だね。まずはお別れの挨拶だね」
――――ロールさんと二人して先頭を歩いてデジマ奉行所へと移動。
もちろん整備長もいるよ……。キッズみたいにふて腐れてるけどさ。
「いつまでもそんな顔してないでください。こっちの代表なんですから」
まったくだよ。さんざっぱら酒飲んで、美人といい思いしたんでしょうが。
そんなに僕だけが幸せになるのが嫌なのかな。
ダラダラとした足取りのおっさんを引率して奉行所前へ、門番の方に会釈すると、重々しい音と共に門が開かれる。
顔を見ただけで、チェックもなく入れてもらえる。
顔はしっかり覚えてもらえたようだ。ロールさんが……。
門をくぐるまで、ずっとロールさんだけを眺めてたよ。門番の人……。
目立つ銀髪の美人様は偉大である。
この門をくぐると、大会会場の立派な門もくぐってみたかったという欲も出て来るね。
――まあいいか、歓声を全身で気持ちよく受け止めたし。僕に対してのものではなかったけども。
――――やはり綺麗だな。この玉砂利。乳白色のまるこい宝石のような美しさ。
どれ、記念に一つ。
「駄目だよ」
「はい」
優しく注意を受けてしまう。
僕たちのやり取りを目にしたのだろう。背後で〝ケッ!〟って声がした。
荒んでるな。おっさん。
「寂しくなりますな」
奉行所へと入って直ぐ。
開口一番は挨拶ではなく。感情だったライゴウさん。
出迎えてくれる光景にも慣れたもの。
――――先導してもらい、行き着く先は嶺庵。またお茶かな?
今度こそ先頭は、ロールさんでお願いします。
玄関前でロールさんに、先に入るように促すと、
「そんなにお尻が見たいのかな?」
バレバレである。
もし恋人にでもなろうものなら、隠し事なんて出来ないだろうね。
誤魔化すように否定してから、前回同様、僕が先頭だ。
お尻様を、至近でガン見計画は水泡と帰したか…………。
悪い酔い方しやがって。
床の上で仰向けになって、おもちゃ屋前で最後の抵抗をしている子供みたいになっているので、
「ドレークさん」
僕のサムズダウンとともに、
「合点承知」
二つ返事で、仰臥姿のおっさんの首根っこを掴んで隅っこに退場してもらう。
ここからはずっと、僕とロールさんで平謝り。
それをフォローするかのように、サージャスさんや、エルンさんパーティーの美人さん達がお酌での接待。
皆に感謝である。
ありがたい事に、ここだけの問題として目をつぶってくれると、寛恕な心だ。
もう、ワギョウの方角に向かって足を向けて寝られないね。
――――。
「お世話になりました」
「それはこちらの台詞ですよ。本当にお恥ずかしいところをお見せして……」
美人さん達に説教された事を未だに引きずって拗ねている、二日酔いのおっさんに代わって、僕とロールさんが、エルンさん達に応対。
パーティーが宿泊していた宿屋の前で楽しく話し込む。
僕との関係が開けたからか、エルンさんに美人さん三人も笑顔だ――――。
「おっと、そろそろ時間だな」
出港が近いということで、話はここまで――――。
違反金もなく、クエストをこなして蓄えのある勇者御一行なだけあって、大型の客船に乗って帰るそうだ。
「では、大陸で」
「はい、是非に」
フレンドリーにエルンさんに手を出すと、嬉しそうに握手をしてくる。
本当に嬉しそうだった。僕ってそこまでエルンさんの事を追い込んでたのかな~。
やだやだ、嫉妬に染まってた時代の僕の狭量さが……。
頑張って力をつけてから、十年後は勝利者になってください。
ワギョウが開国へと進んでいけば、興行としての収入も大きいだろうから、十年に一度の大会も、間隔が短くなる可能性も考えられる。
その時は応援はしますが、サージャスさんが出たり、フィットさんも出るなら、そっちを優先してしまうのは勘弁してね。
去って行く背中を見送るけども、律儀に一定の間隔で振り返っては手を振ってくる。
――……いや、もういいから……。
中々にしつこかった……。
「さてと――――僕たちも帰り支度しましょうか」
「だね。まずはお別れの挨拶だね」
――――ロールさんと二人して先頭を歩いてデジマ奉行所へと移動。
もちろん整備長もいるよ……。キッズみたいにふて腐れてるけどさ。
「いつまでもそんな顔してないでください。こっちの代表なんですから」
まったくだよ。さんざっぱら酒飲んで、美人といい思いしたんでしょうが。
そんなに僕だけが幸せになるのが嫌なのかな。
ダラダラとした足取りのおっさんを引率して奉行所前へ、門番の方に会釈すると、重々しい音と共に門が開かれる。
顔を見ただけで、チェックもなく入れてもらえる。
顔はしっかり覚えてもらえたようだ。ロールさんが……。
門をくぐるまで、ずっとロールさんだけを眺めてたよ。門番の人……。
目立つ銀髪の美人様は偉大である。
この門をくぐると、大会会場の立派な門もくぐってみたかったという欲も出て来るね。
――まあいいか、歓声を全身で気持ちよく受け止めたし。僕に対してのものではなかったけども。
――――やはり綺麗だな。この玉砂利。乳白色のまるこい宝石のような美しさ。
どれ、記念に一つ。
「駄目だよ」
「はい」
優しく注意を受けてしまう。
僕たちのやり取りを目にしたのだろう。背後で〝ケッ!〟って声がした。
荒んでるな。おっさん。
「寂しくなりますな」
奉行所へと入って直ぐ。
開口一番は挨拶ではなく。感情だったライゴウさん。
出迎えてくれる光景にも慣れたもの。
――――先導してもらい、行き着く先は嶺庵。またお茶かな?
今度こそ先頭は、ロールさんでお願いします。
玄関前でロールさんに、先に入るように促すと、
「そんなにお尻が見たいのかな?」
バレバレである。
もし恋人にでもなろうものなら、隠し事なんて出来ないだろうね。
誤魔化すように否定してから、前回同様、僕が先頭だ。
お尻様を、至近でガン見計画は水泡と帰したか…………。
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