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トレジャーハントに挑む、三人の公務員
PHASE-07
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「もう、いいんじゃないかな」
「あ、はい……」
木の深皿を僕の前に出していつでも来いとばかりだよ。
多めによそってあげると、木のスプーンでがっつき始めた。熱くないんですかね……。
続いてゲイアードさん。で、僕――――。
「あつ!」
暖かい物を胃袋に入れるだけでほっとする。先ほどまでの緊張感からも解放された気分だ。
油断は出来ないけど、今は英気を養わせてもらいたい。
いささか味は寂しいけども、干し肉の塩味もあるし、堅パンに比べればご馳走だ。
「もっと、塩味がほしいね~」
僕とは違って、干し肉入りオートミールを口にしながら、木皿の上で塩瓶をふるようなジェスチャーつきのゴートさん。
ほっとしたら、口が我が儘になりましたか? すでに三杯目じゃないですか。
我が儘になれるって事は余裕もあるって事だから、いい事ではあるね。
これが無事にすんだらゲンジ砂漠をオススメしてあげようかな? リザードマンの鬼教官に鍛えてもらえばいいよ。
「味はどうですか?」
ゴートさんと違って、ゲイアードさんは黙々と食べるから、それはそれで感想が欲しいところ。
「シンプルな味で私好みだよ。何より暖かい物をいただけるのはありがたい」
うむ、僕と同じ考えだ。思考が似ている。だから僕も、ゲイアードさんみたいな格好いい大人になれるぞ。眼鏡は曇ってるけど。
「問題は風呂がない事かな」
あら意外。そっち方面のメンタルは弱いのかな?
僕も人の事はいえないけどさ。
水は出せるので、沸かしたお湯で体を拭く事は出来る。それだけでも大分違うので、それで我慢してください。
「うわ~」
口にスプーンを突っ込んだまま、ブーツを脱ぐゴートさんは靴下も脱いで足の裏を眺めている。
「見てよ、ぶよぶよ」
も~。ご飯食べてる時に見せないでくださいよ。
長距離移動なれてないですね。足の裏全体が水ぶくれだ。
潰れないようにした方がいいだろうけど、明日の移動で足の裏はビッチョビチョ不可避だな。
僕も演習で経験したけど、潰れて濡れたのか、泥水が原因だったのか、分からなくなったっけ。
その演習のおかげで、僕の足の裏は未だに健在だけどね。
「さてと、僕も御代わり」
二杯目に突入だ。体力つけないとだからね。
いっぱい食べて、ぐっすり眠って明日を元気に迎えないと。
後は、このまま僕たちの考え通りに、最古参位なんかが襲ってこない事を祈りながら眠りにつくだけだな~。
ガサガサ――――。
「そんな音いらない」
なに!? やめてよ。モンスターとかNotWelcomeですよ。
ゴートさん急いでブーツを履いて、スプーンを口にくわえたまま倒木に立てかけている六角鉄棒を手にして構える。
バーン・ワイバーンさんのときみたく、役に立たないって事にならない事を祈りたいですね。
僕も一応、作業ポーチにしまっている銃のグリップに手を伸ばす。装填する弾は通常のヤツだと意味ないだろうし、魔法弾を選択するべきか。
右手はグリップ。左手で弾を選ぶ。
出てきたら、即座に装填して対応だ――。
「うん、何かな?」
「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
なぜにそんなに不用心に近づけるんですか! ゲイアードさん。
暖を取っていた、火の付いた木を松明代わりにして、音の方向に単身で歩んでいく。
もう! 仕方が無いので、僕も真似して、火の付いた木を手にして付いていく。
ゴートさんは僕より前に立ってくれて、鉄棒を振り下ろせるように上段で構えてから、じりじりとにじり寄る――――。
「大丈夫かな?」
「いてぇ…………」
ゲイアードさんの声とは違う声が返ってくる。ゲイアードさんがゆっくりとかがんでから、人影を引き起こす。
ゴートさんもそれを手伝う。
暖の前にシートを敷いてから横にしてあげる。
「うわぁぁぁ……」
痛々しい。
左の二の腕に大きな刀傷に似た傷口。
なかなかの出血量だ。
それ以外の肌が露出してる部分も青あざが目立つ。
軽装な鎧皮の鎧からして、冒険者の方かな? 出血原因はモンスターの爪なのだろうか?
出血の割に血色はいいから、ここに来るまでに止血はしてるみたいだな。
回復弾を使いたいところだけど、一発しかないものだから、無駄には出来ない。
この先の事を考えると、瀕死の可能性もあるし……。
今後の事を考えて、目の前の事を優先できない僕。
罪悪感に苛まれてしまう……。
「出血は多いけど、デカい血管はやられてない。これなら持参した傷薬で――」
ナイスですよゴートさん。
塗られるとしみるのか、表情を歪めている。
テキパキと、大きい体からは想像できない速さで包帯を巻いて、応急処置完了とばかりに、その方の腕をパチンと叩く。
介抱する前よりも、痛そうな表情だった……。
「あ、はい……」
木の深皿を僕の前に出していつでも来いとばかりだよ。
多めによそってあげると、木のスプーンでがっつき始めた。熱くないんですかね……。
続いてゲイアードさん。で、僕――――。
「あつ!」
暖かい物を胃袋に入れるだけでほっとする。先ほどまでの緊張感からも解放された気分だ。
油断は出来ないけど、今は英気を養わせてもらいたい。
いささか味は寂しいけども、干し肉の塩味もあるし、堅パンに比べればご馳走だ。
「もっと、塩味がほしいね~」
僕とは違って、干し肉入りオートミールを口にしながら、木皿の上で塩瓶をふるようなジェスチャーつきのゴートさん。
ほっとしたら、口が我が儘になりましたか? すでに三杯目じゃないですか。
我が儘になれるって事は余裕もあるって事だから、いい事ではあるね。
これが無事にすんだらゲンジ砂漠をオススメしてあげようかな? リザードマンの鬼教官に鍛えてもらえばいいよ。
「味はどうですか?」
ゴートさんと違って、ゲイアードさんは黙々と食べるから、それはそれで感想が欲しいところ。
「シンプルな味で私好みだよ。何より暖かい物をいただけるのはありがたい」
うむ、僕と同じ考えだ。思考が似ている。だから僕も、ゲイアードさんみたいな格好いい大人になれるぞ。眼鏡は曇ってるけど。
「問題は風呂がない事かな」
あら意外。そっち方面のメンタルは弱いのかな?
僕も人の事はいえないけどさ。
水は出せるので、沸かしたお湯で体を拭く事は出来る。それだけでも大分違うので、それで我慢してください。
「うわ~」
口にスプーンを突っ込んだまま、ブーツを脱ぐゴートさんは靴下も脱いで足の裏を眺めている。
「見てよ、ぶよぶよ」
も~。ご飯食べてる時に見せないでくださいよ。
長距離移動なれてないですね。足の裏全体が水ぶくれだ。
潰れないようにした方がいいだろうけど、明日の移動で足の裏はビッチョビチョ不可避だな。
僕も演習で経験したけど、潰れて濡れたのか、泥水が原因だったのか、分からなくなったっけ。
その演習のおかげで、僕の足の裏は未だに健在だけどね。
「さてと、僕も御代わり」
二杯目に突入だ。体力つけないとだからね。
いっぱい食べて、ぐっすり眠って明日を元気に迎えないと。
後は、このまま僕たちの考え通りに、最古参位なんかが襲ってこない事を祈りながら眠りにつくだけだな~。
ガサガサ――――。
「そんな音いらない」
なに!? やめてよ。モンスターとかNotWelcomeですよ。
ゴートさん急いでブーツを履いて、スプーンを口にくわえたまま倒木に立てかけている六角鉄棒を手にして構える。
バーン・ワイバーンさんのときみたく、役に立たないって事にならない事を祈りたいですね。
僕も一応、作業ポーチにしまっている銃のグリップに手を伸ばす。装填する弾は通常のヤツだと意味ないだろうし、魔法弾を選択するべきか。
右手はグリップ。左手で弾を選ぶ。
出てきたら、即座に装填して対応だ――。
「うん、何かな?」
「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
なぜにそんなに不用心に近づけるんですか! ゲイアードさん。
暖を取っていた、火の付いた木を松明代わりにして、音の方向に単身で歩んでいく。
もう! 仕方が無いので、僕も真似して、火の付いた木を手にして付いていく。
ゴートさんは僕より前に立ってくれて、鉄棒を振り下ろせるように上段で構えてから、じりじりとにじり寄る――――。
「大丈夫かな?」
「いてぇ…………」
ゲイアードさんの声とは違う声が返ってくる。ゲイアードさんがゆっくりとかがんでから、人影を引き起こす。
ゴートさんもそれを手伝う。
暖の前にシートを敷いてから横にしてあげる。
「うわぁぁぁ……」
痛々しい。
左の二の腕に大きな刀傷に似た傷口。
なかなかの出血量だ。
それ以外の肌が露出してる部分も青あざが目立つ。
軽装な鎧皮の鎧からして、冒険者の方かな? 出血原因はモンスターの爪なのだろうか?
出血の割に血色はいいから、ここに来るまでに止血はしてるみたいだな。
回復弾を使いたいところだけど、一発しかないものだから、無駄には出来ない。
この先の事を考えると、瀕死の可能性もあるし……。
今後の事を考えて、目の前の事を優先できない僕。
罪悪感に苛まれてしまう……。
「出血は多いけど、デカい血管はやられてない。これなら持参した傷薬で――」
ナイスですよゴートさん。
塗られるとしみるのか、表情を歪めている。
テキパキと、大きい体からは想像できない速さで包帯を巻いて、応急処置完了とばかりに、その方の腕をパチンと叩く。
介抱する前よりも、痛そうな表情だった……。
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