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トレジャーハントに挑む、三人の公務員
PHASE-15
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「存外、動きがぎこちない。粗忽者が多いのか、落ち着きのない立ち回りだ」
「ですな」
二人の評価は、両ギルドとも実力はさしたるものではないと判断。
相槌を打ったゴートさん、これなら対処出来ると六角棒を搾るように握っている。
戦う気なのだろうか? いくら相手に過小評価を下しているとはいえ、多勢に無勢ですよ。
「あれだけいるんだから、何人かは実力者がいるかもですよ」
僕としては無事に済ませたいから、戦うのは反対だ。
「いないと思う」
「なぜです?」
「王都付近で活動してるってセイロン氏は言っていたからね」
それがなんなの? 疑問符だよ。
ゴートさん、悟ったのか、僕に説明。
王都付近にいる者たちは大した事ないとのこと。
解せぬ。
王都だからこそ、カグラさんの支配下に近いからこそ、実力の高いモンスターなんかもいるから、王都付近を根城にしてる方々は実力者揃いでしょう。
でも、そうじゃないそうだ。
トレジャーハンターの場合。各地の遺跡や洞窟なんかを発掘して、宝物をゲットして財を得る為に、発掘するための精鋭は各地で活動しているそうだ。
王都の場合は、遺跡があったとしても、それは王都、つまりは王族が所有権を有している事が多く、それらを発掘してしまえば盗掘扱いの罪人。追われる身になってしまう可能性がある。
王都周囲はうま味がない。
なので、王都付近には予備役に近い立場の方々が残り、何かしらの情報収集や先行偵察としての、先遣隊の役目程度をこなすのが主なのだそうだ。
「しかし、この人数はやはり――」
「う~ん」
腕組みして悩んでる。
ゴートさんとしては、後方から一気に仕掛けて威圧で押し切ろうと考えているみたいだ。
そうなると、僕の立ち位置は掩護になるか……。
通常弾を使用して、足を狙って戦闘不能にするのがいいかな? けど、当たり所が悪かったら命を奪う可能性もあるし、だとすると魔弾か……。
とにかく、実行するなら即断即決でお願いしたい。
いくら悪名高いバラクーダと、ガリンペイロ所属の方々とはいえ、目の前で繰り広げられる剣戟の果てに、死なれれば、夢見が悪い。
「ぐはっ」
嗚呼……。思っていたそばから。
二人で一人を挟撃。ガリンペイロの人が背中を斬られて前のめりに倒れ込む。
倒れたタイミングが良かったのか、相対していたバラクーダの人の一撃は、鎧皮製の鎧の肩当て部分に浅く切り込みが入った程度だ。
それでも、背中の一撃の痛みからか、戦闘継続は諦めたようで、動かなくなった。
「次だ」
うわ~。目つきがやばいね。
いや、これが冒険者さん達の普通の世界なのかな? サージャスさんやエルンさん達もこんな事をしてるのだろうか。
勇者だから、野盗以外では人に対しての刃傷沙汰はないだろうけども。血なまぐさい事も、くぐり抜けてるのかもな。
「たす…………けて……」
地に伏しているガリンペイロの人が周囲に救助を求めてるけど、耳を貸す事は無く、剣戟に心血を注いでいる。
弱々しく周囲を見ている。
そのか細い声に反応したのは、先ほど、この方を倒した二人組だ。
復帰されるのは良くないと考えたのか、踵をかえし倒れた人の前に立つと、順手から逆手で剣を持ち、とどめを刺そうと行動する。
そんな中で、助けを求めていた人の視線が、藪から窺っていた僕の目と合う。
声が出なくなってるけど、口の動きで、助けを求めているのは分かる。
両サイドにいる二人に目を向ければ、眉間に皺をよせてるくらいで、救出のために動こうとは考えていない。
とどめが間近に迫ると、僕に向けられた瞳で伝える懇願が更に強くなっていく――――。
「やめろ!」
本当に、ごめんなさいとしか言いようがない……。
勢いよく藪から立ち上がってしまう。
剣戟による丁々発止に勤しんでいた両ギルドが手を止めて、僕の方に視線を向けてくる。
森の中での急な登場。きっと、カグラさんの関係者と思ったんだろう。向けられた視線は恐怖のものだった。
でも、僕のつなぎ姿に安堵したのか、
「これはギルド同士の問題だ。整備局員は引っ込んでろ!」
最初に威圧してきたのはバラクーダサイド。血煙の空間で興奮しているもんだから、口調はおっかないし、裏返っている甲高いものだ。
その声量で、ゴートさんの考え通り、普段は戦闘に慣れてない人達なんだというのがわかる。
慣れてたら、もっと落ち着きのある語り方だろうから。
まあ、落ち着きがないのは僕も一緒か……。
考えもなしに行動に移ってしまったんだから。
「ですな」
二人の評価は、両ギルドとも実力はさしたるものではないと判断。
相槌を打ったゴートさん、これなら対処出来ると六角棒を搾るように握っている。
戦う気なのだろうか? いくら相手に過小評価を下しているとはいえ、多勢に無勢ですよ。
「あれだけいるんだから、何人かは実力者がいるかもですよ」
僕としては無事に済ませたいから、戦うのは反対だ。
「いないと思う」
「なぜです?」
「王都付近で活動してるってセイロン氏は言っていたからね」
それがなんなの? 疑問符だよ。
ゴートさん、悟ったのか、僕に説明。
王都付近にいる者たちは大した事ないとのこと。
解せぬ。
王都だからこそ、カグラさんの支配下に近いからこそ、実力の高いモンスターなんかもいるから、王都付近を根城にしてる方々は実力者揃いでしょう。
でも、そうじゃないそうだ。
トレジャーハンターの場合。各地の遺跡や洞窟なんかを発掘して、宝物をゲットして財を得る為に、発掘するための精鋭は各地で活動しているそうだ。
王都の場合は、遺跡があったとしても、それは王都、つまりは王族が所有権を有している事が多く、それらを発掘してしまえば盗掘扱いの罪人。追われる身になってしまう可能性がある。
王都周囲はうま味がない。
なので、王都付近には予備役に近い立場の方々が残り、何かしらの情報収集や先行偵察としての、先遣隊の役目程度をこなすのが主なのだそうだ。
「しかし、この人数はやはり――」
「う~ん」
腕組みして悩んでる。
ゴートさんとしては、後方から一気に仕掛けて威圧で押し切ろうと考えているみたいだ。
そうなると、僕の立ち位置は掩護になるか……。
通常弾を使用して、足を狙って戦闘不能にするのがいいかな? けど、当たり所が悪かったら命を奪う可能性もあるし、だとすると魔弾か……。
とにかく、実行するなら即断即決でお願いしたい。
いくら悪名高いバラクーダと、ガリンペイロ所属の方々とはいえ、目の前で繰り広げられる剣戟の果てに、死なれれば、夢見が悪い。
「ぐはっ」
嗚呼……。思っていたそばから。
二人で一人を挟撃。ガリンペイロの人が背中を斬られて前のめりに倒れ込む。
倒れたタイミングが良かったのか、相対していたバラクーダの人の一撃は、鎧皮製の鎧の肩当て部分に浅く切り込みが入った程度だ。
それでも、背中の一撃の痛みからか、戦闘継続は諦めたようで、動かなくなった。
「次だ」
うわ~。目つきがやばいね。
いや、これが冒険者さん達の普通の世界なのかな? サージャスさんやエルンさん達もこんな事をしてるのだろうか。
勇者だから、野盗以外では人に対しての刃傷沙汰はないだろうけども。血なまぐさい事も、くぐり抜けてるのかもな。
「たす…………けて……」
地に伏しているガリンペイロの人が周囲に救助を求めてるけど、耳を貸す事は無く、剣戟に心血を注いでいる。
弱々しく周囲を見ている。
そのか細い声に反応したのは、先ほど、この方を倒した二人組だ。
復帰されるのは良くないと考えたのか、踵をかえし倒れた人の前に立つと、順手から逆手で剣を持ち、とどめを刺そうと行動する。
そんな中で、助けを求めていた人の視線が、藪から窺っていた僕の目と合う。
声が出なくなってるけど、口の動きで、助けを求めているのは分かる。
両サイドにいる二人に目を向ければ、眉間に皺をよせてるくらいで、救出のために動こうとは考えていない。
とどめが間近に迫ると、僕に向けられた瞳で伝える懇願が更に強くなっていく――――。
「やめろ!」
本当に、ごめんなさいとしか言いようがない……。
勢いよく藪から立ち上がってしまう。
剣戟による丁々発止に勤しんでいた両ギルドが手を止めて、僕の方に視線を向けてくる。
森の中での急な登場。きっと、カグラさんの関係者と思ったんだろう。向けられた視線は恐怖のものだった。
でも、僕のつなぎ姿に安堵したのか、
「これはギルド同士の問題だ。整備局員は引っ込んでろ!」
最初に威圧してきたのはバラクーダサイド。血煙の空間で興奮しているもんだから、口調はおっかないし、裏返っている甲高いものだ。
その声量で、ゴートさんの考え通り、普段は戦闘に慣れてない人達なんだというのがわかる。
慣れてたら、もっと落ち着きのある語り方だろうから。
まあ、落ち着きがないのは僕も一緒か……。
考えもなしに行動に移ってしまったんだから。
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