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トレジャーハントに挑む、三人の公務員
PHASE-18
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「逃げますか」
バラバラで攻められてた時はまだ良かったけども、結託されると動きも変わるという事を理解しているようで、ゴートさんが退くことを提案。
逃走ルートを確認するように後方を眺めているよ。
「賛成です。ピート君、下がろう」
僕が引き起こしてしまった事だから、指示には従いたいけど。
「逃げてもここを通過しないと、目的地には着きませんよね」
「そうだね」
ゲイアードさん首肯。下がろうと言っているのにね。なんか矛盾してませんか?
「この状況をどう解決するのかな?」
今度は笑みだ。なんですか? 僕を試しているような、その笑みは?
「引き金を引いてみるのもいいかもしれない。でも、当てちゃ駄目だよ。ソレ――」
間違いなく試してるね。
やけに達観してるな。
まるで、これの威力を熟知しているような。
貴男は本当に何者なんでしょうか? ゲイアードさん。
「最後通牒的なものですが、今一度。双方、戦闘を停止してください」
試されてるからね。乗ってあげますよ。
言ってはみるものの、相手はまったく耳も貸さないし、怯みもしない。
その姿に怯むのはむしろ僕だ。
だからこそ、ブラフだと思ったようで、向かってくる歩みの速度が上がる。
これが更に加速されると、こちらが精神的に追い込まれてしまう。
ただでさえ多数の刀剣が僕たちに向けられて、心に余裕がないんだから。
穏やかじゃない状況で引き金を引くと、狙ってはいけないところを狙ってしまう可能性も出て来る。
分かって欲しいのは、僕の行動はブラフではない事なんだ。
拇指を撃鉄にかけて、カチンと金属音を奏でて撃鉄を起こす。
撃鉄が銃に触れる先端には発動印が彫られ、薬莢内部には爆裂魔法を封じている魔石を砕いて粉にした物が詰まっている。
印が薬莢に触れれば、衝撃で、魔石の粉が魔力反応を起こし爆発。
通常弾ならそれで鉛の部分が放たれる。
では、魔弾ならどうなるのか。
「撤収してください」
「するかよ!」
速歩が、駆け足に変わった。
仕方ない。
「怪我にご注意を!」
軽く前傾姿勢で、諸手でグリップを握ってから引き金を引く――――。
ダァァァァァァァン――――と、強烈なリコイルと、久しぶりに聞いた音に、耳がキーンってなった。
銃口は誰もいない地面を狙ってみたけど、着弾したであろう場所は何も変化がない。
弾丸自体は飛んでいないようだ。
でも、経験した事のないその音で、向かってくる方々の歩みはゆっくりになる。
あれ? 不発か?
と、思った矢先に、
「な、なんだ!?」
銃口先に、青白く輝き始める球体が現出する。
直ぐに球体はパァっと弾けると、それが六角形の魔法陣を形成する。
魔法陣の直径は僕の身長程度で、六角形は歯車のように回転しながら銃口先に留まる。
なので、銃を動かせば魔法陣もそれに従うように動く。
現れた魔法陣によって、両ギルドの足並みは止まった。
まさか魔法を使用出来る存在だったとは、思ってもみなかったんだろうね。
僕が使用してるわけじゃないけども。
「とりあえず、そのままにしておいた方がいい」
人のいないところで静止させていると、ゲイアードさんが、その位置で維持しておくべきと指示してくれる。
次の瞬間、
「おお!」
魔法陣が形成されたところで、そこから、大人の人間サイズの大きさはあろう、先端が鋭利になっている氷柱が現出し、向けている方向に勢いよく飛翔していく。
演習で使用したスタン弾や通常弾と違って、発射時の衝撃はないから、リコイルを制御する必要もない。衝撃があったのは、最初に引き金を引いた時だけ。
ただ、六角形の魔法陣から氷柱が飛び出してくるだけだ……。
――――それも、絶え間なく……。
「はわわわわわわわわわわ…………」
まっててば! 止まらないんですけど!
これはどうすれば終わるの? どうしようか、大地にドンドンと突き刺さっていって、氷柱と氷柱がぶつかり砕け、積み重なっていき、キラキラと大気を幻想的なものにしながら、大きな氷柱を造り上げていってるんですけど。
大木にも突き刺さったり、貫通したりして大きな穴も出来れば、それらが痛々しく倒木になっていくし。
ヤバイよ! ヤバイよ!! 完全なる破壊行為だよ。
違反金が発生しそうな勢いだよ。
多分、王都から離れているから大丈夫だろうけど、だけどこれ、瓦版に載りそうで怖いよ。
【不祥事! まさか整備局員が環境破壊か!?】
霊山であり、現、炎竜王統治のケルプト山の麓で、整備局員一年目である、ピートマック・ウィザースプーン容疑者(19)が、大規模な環境破壊行動の容疑を問われています。
なんてのが、一面を飾るよ。
バラバラで攻められてた時はまだ良かったけども、結託されると動きも変わるという事を理解しているようで、ゴートさんが退くことを提案。
逃走ルートを確認するように後方を眺めているよ。
「賛成です。ピート君、下がろう」
僕が引き起こしてしまった事だから、指示には従いたいけど。
「逃げてもここを通過しないと、目的地には着きませんよね」
「そうだね」
ゲイアードさん首肯。下がろうと言っているのにね。なんか矛盾してませんか?
「この状況をどう解決するのかな?」
今度は笑みだ。なんですか? 僕を試しているような、その笑みは?
「引き金を引いてみるのもいいかもしれない。でも、当てちゃ駄目だよ。ソレ――」
間違いなく試してるね。
やけに達観してるな。
まるで、これの威力を熟知しているような。
貴男は本当に何者なんでしょうか? ゲイアードさん。
「最後通牒的なものですが、今一度。双方、戦闘を停止してください」
試されてるからね。乗ってあげますよ。
言ってはみるものの、相手はまったく耳も貸さないし、怯みもしない。
その姿に怯むのはむしろ僕だ。
だからこそ、ブラフだと思ったようで、向かってくる歩みの速度が上がる。
これが更に加速されると、こちらが精神的に追い込まれてしまう。
ただでさえ多数の刀剣が僕たちに向けられて、心に余裕がないんだから。
穏やかじゃない状況で引き金を引くと、狙ってはいけないところを狙ってしまう可能性も出て来る。
分かって欲しいのは、僕の行動はブラフではない事なんだ。
拇指を撃鉄にかけて、カチンと金属音を奏でて撃鉄を起こす。
撃鉄が銃に触れる先端には発動印が彫られ、薬莢内部には爆裂魔法を封じている魔石を砕いて粉にした物が詰まっている。
印が薬莢に触れれば、衝撃で、魔石の粉が魔力反応を起こし爆発。
通常弾ならそれで鉛の部分が放たれる。
では、魔弾ならどうなるのか。
「撤収してください」
「するかよ!」
速歩が、駆け足に変わった。
仕方ない。
「怪我にご注意を!」
軽く前傾姿勢で、諸手でグリップを握ってから引き金を引く――――。
ダァァァァァァァン――――と、強烈なリコイルと、久しぶりに聞いた音に、耳がキーンってなった。
銃口は誰もいない地面を狙ってみたけど、着弾したであろう場所は何も変化がない。
弾丸自体は飛んでいないようだ。
でも、経験した事のないその音で、向かってくる方々の歩みはゆっくりになる。
あれ? 不発か?
と、思った矢先に、
「な、なんだ!?」
銃口先に、青白く輝き始める球体が現出する。
直ぐに球体はパァっと弾けると、それが六角形の魔法陣を形成する。
魔法陣の直径は僕の身長程度で、六角形は歯車のように回転しながら銃口先に留まる。
なので、銃を動かせば魔法陣もそれに従うように動く。
現れた魔法陣によって、両ギルドの足並みは止まった。
まさか魔法を使用出来る存在だったとは、思ってもみなかったんだろうね。
僕が使用してるわけじゃないけども。
「とりあえず、そのままにしておいた方がいい」
人のいないところで静止させていると、ゲイアードさんが、その位置で維持しておくべきと指示してくれる。
次の瞬間、
「おお!」
魔法陣が形成されたところで、そこから、大人の人間サイズの大きさはあろう、先端が鋭利になっている氷柱が現出し、向けている方向に勢いよく飛翔していく。
演習で使用したスタン弾や通常弾と違って、発射時の衝撃はないから、リコイルを制御する必要もない。衝撃があったのは、最初に引き金を引いた時だけ。
ただ、六角形の魔法陣から氷柱が飛び出してくるだけだ……。
――――それも、絶え間なく……。
「はわわわわわわわわわわ…………」
まっててば! 止まらないんですけど!
これはどうすれば終わるの? どうしようか、大地にドンドンと突き刺さっていって、氷柱と氷柱がぶつかり砕け、積み重なっていき、キラキラと大気を幻想的なものにしながら、大きな氷柱を造り上げていってるんですけど。
大木にも突き刺さったり、貫通したりして大きな穴も出来れば、それらが痛々しく倒木になっていくし。
ヤバイよ! ヤバイよ!! 完全なる破壊行為だよ。
違反金が発生しそうな勢いだよ。
多分、王都から離れているから大丈夫だろうけど、だけどこれ、瓦版に載りそうで怖いよ。
【不祥事! まさか整備局員が環境破壊か!?】
霊山であり、現、炎竜王統治のケルプト山の麓で、整備局員一年目である、ピートマック・ウィザースプーン容疑者(19)が、大規模な環境破壊行動の容疑を問われています。
なんてのが、一面を飾るよ。
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