拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

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トレジャーハントに挑む、三人の公務員

PHASE-27

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「何という体たらく!」
 うるさいな~。折角、詰め所での三日間を楽しく過ごしたのに、貴男の声で台無しですよ。
 今後の事を考えたらこれがベストなんです。
 名前、何だったっけ? 才槌さん? 本当に――――、なんて名前だったっけ?
 
 現在、官庁でなく、整備局にて絶賛説教中。
 ゲイアードさんもゴートさんも、わざわざここに足を運んでいただき申し訳ありません。
 
 なんで、ここでの説教かというと、
「貴様が決断したそうだな」
 やめてよ、食指でみぞおち部分を触れないで、痛くはないけども、その辺を突かれると条件反射で変に力んじゃうから。
 ん! てなるから。
 説教されてるのに、こういう事を考える僕は、やはり大物感があるな。
 単純に鈍感なのかな?
 
 僕が言い出しっぺという事で、整備局員一年目が、一番の責というところから、説教場所が整備局になったみたい。
 ここに入って来た時は、凄い剣幕だったな。才槌さん。

「どうしてくれる! 子爵様はお怒りだぞ!!」
 唾のしぶきがものすっごくかかる。汚い……。精神世界アストラルサイドから攻めないでもらいたい。

「頑張ったんですが、情報としては独占だったはずなのに、トレジャーハンターも参戦してまして――」
 彼等の妨害で、化石までの到着も遅れて、がっちりとカグラさんの配下の方々が護衛に入り、交渉をしたところで無駄だった。
 頑張って説得したけど、譲ってもらえなかったと、ほぼ嘘で作った内容で説明。

「あのまま、話をこじらせていたら、炎竜王氏サイドとの関係が最悪状態になり、王都に厄災が訪れると考えまして」

「お前たちが最悪の状態になるとは考えなかったのか?」
 ドスの利いた声で切り返してきた。
 いかんせん顔が怖くないから迫力は半減だけどね。
 最悪な事を考えてないのかと言う発言に対しては、考えてたから、再就職先も頭の中にあったんだけどね。
 何とか、穏便に済ませたいな~。
 ここでカグラさんが登場して、才槌さんを脅すってのが一番ありがたいけど、そんな事は起きないよね~。

「反応が薄いな? このノムロ・バズンガを馬鹿にしているのか!」
 ああ、そんな名前だったね。ノムロのおっさんだ。
 ペチペチと痛くはないけど、僕の頬を叩きながらすごんでくる。
 この人は、人を侮辱する行為が好きなようだね。
 少しでも自分が人よりも上に立ちたいといった考えが見受けられる。
 典型的な小物である。
 だからこそ、ここで一番弱い立場の僕に集中してるんだろう。
 ゲイアードさんは眼力が強いし、ゴートさんは警務局員でがたいもいいからね。僕が言いやすいよね。

 徹底して僕ばかりに投げられる侮辱の言葉が――、半刻ほど続いてます……。

「責任はどうする。安い首一つですむと思っているのか?」

「子爵様に直接の謝罪の機会を――――」

「お前ごときが会えるものか! 平民風情が謁見しようという発想だけでもおこがましい!」
 いや、あんたも平民じゃ――――!?

「ぶっ」
 くっそー! 思いっ切り平手打ちされた。謝罪するって言ってるだけなのに。
 左頬がジンジンする。

「わきまえろ!」

「ぐ……」
 今度は腹を殴られた……。
 このおっさん。平手を打ってそれで気分が高揚したのか、手を出してこない相手に愉悦に浸ってる。
 口角上げてさ……。
 執拗に殴ってくる。朝に食べた、ケーシーさんとこのエッグサンドを口から戻しそうになるよ……。

「おやめくだ――――」

「黙れ! お前の人生も狂うぞ」
 制止させようとしたゴートさんにも脅しの一言。
 その発言にも問題ないとばかりに、ゲイアードさんがゆっくりと足をこちらへと向かわせようとしたのが目に入る。
 僕がここで我慢すれば、僕だけですむ。
 なので、手をゲイアードさんに向けて動きを止めるように促すと、小さく頷いて、足を動かすのを止めてくれた。
 
 一連の無言のやり取りを目にしていたゴートさんも理解を示し、歯を軋らせながらも天井を見つめる。僕の男気に涙が出そうなのかな?
 
 ノムロのおっさんの大きな怒号。
 きっと局内にも響いて、ドアの向こう側では仕事も手に付かないで、心配から、聞き耳を立てる事に傾注してるのかな?
 
 いろんな人に迷惑かけてるな……。
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