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トレジャーハントに挑む、三人の公務員
PHASE-29
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「とりあえず、二人になれる宿に行くか」
ああ……。これがキレるってやつか……。
頭の中で本当にプチンって音がするんだな。しっかりと聞き取れた。
ジュラルミンさんとパゼットさんが原因で死にかけた時も憤怒だったけど、その時を遙かに越えてるな。
アドレナリンって凄いな。体から、たちどころに痛みが吹き飛んだよ。
しっかりと両足で立ち上がる。一緒に叱責を受けていたゲイアードさんは相変わらず落ち着き払ってるけど、しっかりとゴートさんの腕を掴んでる。
掴まれてるゴートさんは青筋立てて、今にもノムロのおっさんを殴り殺しそうな勢いになってる。
でもね――――。
「あぁぁぁぁぁぁぁっぁああぁああ゛――――」
それは僕の役目なんですよ。
言葉になんてなりゃしない。獣そのものだよ。咆哮とともにただ前に立つ、にやついた才槌頭に向かって、大きく腕を後ろに引っ張るようにして、腰を回してから、拳を前方に打ち込むだけだ――。
ガスンッ!
「ひぎぃぃぃ……」
なんだそのふざけた声は! たった一発殴っただけで大げさに吹っ飛んでさ!
偉そうにしといて、すげー弱いじゃないか。
権力にだけ頭さげる事しか出来ないクズが、ふざけた事ばかり口にしやがって!
何を、出入り口のドアに倒れ込んでんだよ。そこから逃げるか? 終わらないぞ。徹底的にやってやるからな!
どうせもう、殴った時点で終わりなんだから。バイバイ、公務員だから。その腹いせも込めて地獄を見せてやる。
「や、やめて……」
やめるかボケ! 近づくだけでビビりやがって。ヘタレが!
「一緒に地獄に落ちてやるよ」
無職どころか、下手すりゃ咎人だ。
しるか! コイツだけでも道連れにしてやる。
「落ち着こう。ね」
何、僕を止めようとしてんですか? どいてくださいよ、ロールさん。
そいつは貴女を傷つけようとしたわけですから。そんな存在は許しません。
「ちょ……と」
立ちふさがるロールさんの腕を掴んでむりやりどかせる。
掴まれて、痛みで顔が歪んでるけど、知らない。
申し訳ないですけど、ロールさんにもむかついてるんで、今の僕は――、
「悪かったから、ちょっと調子に乗りすぎた。今なら不問にしてやる」
「その発言内容に、更にむかついたので、更に痛めつける」
「止めろ! 蛆虫野郎! お前、こんな事して――――」
「子爵様が黙ってないか? 更にむかついたので、病院の臥所で長期入院決定」
口を開かれれば開かれるほど、不快になっていくるよ! こんなクズは――――、
――。
「ふぅぅぅぅぅぅ」
長い呼気を行って落ち着く。
落ち着いたところで、コイツを痛めつけるのは変わらない。
だから――――、そんな事しても無駄なんですよ。
「駄目だよ……ピート君」
しつこい。僕の背中から手を回して、僕の動きを封じようと懸命になってるロールさん。
でも僕は、お構いなしに足を進める。
そして、足を止める。
大きく拳を振り上げて、先ほどのにたついた表情が、未だに脳裏にこびりついている不快な存在の前に立つ。
僕の表情が相当に恐怖なのか、真っ青になって震えてるよ。
今すぐ、鼻っ面に思いっ切り叩き込んで、グチャグチャに潰して――――、
ガシャァァァァァァァン――――。
「あばぁ!?」
ドアが開いた……。それによって、ノムロのおっさんの頭にドアが直撃。
僕に殴られた時よりも激しく吹き飛んでいる。
いや、ソレ外から開ける時は、引き戸なんだけどな……。
ドアは室内の方に入ってきている。蝶番が外れかかってるよ……。
「なんだこれは? 引き戸だったか」
え~、なんでいるんですか……。
高ぶった感情が、変に開かれてしまったドアの音と、そのドアを開いた存在が原因で、緩やかに下がっていく。
「何をする! おろ……かも…………の?」
悶絶しながら拳を高らかに上げたものの、入室した存在をその目で確認すると、ノムロのおっさんは、拳を静々と下ろしていった。
僕が前に立った時よりも、青ざめた顔だ。
「ああ?」
「た……た、た、大公様!?」
「なんだ? この、蝿にもなれない蛆虫は?」
ハハ……。蝿にもなれないのか。少なからず蝿になれる分、蛆虫野郎の方がましかな。
まさかの大公様が現れたよ。
ああ……。これがキレるってやつか……。
頭の中で本当にプチンって音がするんだな。しっかりと聞き取れた。
ジュラルミンさんとパゼットさんが原因で死にかけた時も憤怒だったけど、その時を遙かに越えてるな。
アドレナリンって凄いな。体から、たちどころに痛みが吹き飛んだよ。
しっかりと両足で立ち上がる。一緒に叱責を受けていたゲイアードさんは相変わらず落ち着き払ってるけど、しっかりとゴートさんの腕を掴んでる。
掴まれてるゴートさんは青筋立てて、今にもノムロのおっさんを殴り殺しそうな勢いになってる。
でもね――――。
「あぁぁぁぁぁぁぁっぁああぁああ゛――――」
それは僕の役目なんですよ。
言葉になんてなりゃしない。獣そのものだよ。咆哮とともにただ前に立つ、にやついた才槌頭に向かって、大きく腕を後ろに引っ張るようにして、腰を回してから、拳を前方に打ち込むだけだ――。
ガスンッ!
「ひぎぃぃぃ……」
なんだそのふざけた声は! たった一発殴っただけで大げさに吹っ飛んでさ!
偉そうにしといて、すげー弱いじゃないか。
権力にだけ頭さげる事しか出来ないクズが、ふざけた事ばかり口にしやがって!
何を、出入り口のドアに倒れ込んでんだよ。そこから逃げるか? 終わらないぞ。徹底的にやってやるからな!
どうせもう、殴った時点で終わりなんだから。バイバイ、公務員だから。その腹いせも込めて地獄を見せてやる。
「や、やめて……」
やめるかボケ! 近づくだけでビビりやがって。ヘタレが!
「一緒に地獄に落ちてやるよ」
無職どころか、下手すりゃ咎人だ。
しるか! コイツだけでも道連れにしてやる。
「落ち着こう。ね」
何、僕を止めようとしてんですか? どいてくださいよ、ロールさん。
そいつは貴女を傷つけようとしたわけですから。そんな存在は許しません。
「ちょ……と」
立ちふさがるロールさんの腕を掴んでむりやりどかせる。
掴まれて、痛みで顔が歪んでるけど、知らない。
申し訳ないですけど、ロールさんにもむかついてるんで、今の僕は――、
「悪かったから、ちょっと調子に乗りすぎた。今なら不問にしてやる」
「その発言内容に、更にむかついたので、更に痛めつける」
「止めろ! 蛆虫野郎! お前、こんな事して――――」
「子爵様が黙ってないか? 更にむかついたので、病院の臥所で長期入院決定」
口を開かれれば開かれるほど、不快になっていくるよ! こんなクズは――――、
――。
「ふぅぅぅぅぅぅ」
長い呼気を行って落ち着く。
落ち着いたところで、コイツを痛めつけるのは変わらない。
だから――――、そんな事しても無駄なんですよ。
「駄目だよ……ピート君」
しつこい。僕の背中から手を回して、僕の動きを封じようと懸命になってるロールさん。
でも僕は、お構いなしに足を進める。
そして、足を止める。
大きく拳を振り上げて、先ほどのにたついた表情が、未だに脳裏にこびりついている不快な存在の前に立つ。
僕の表情が相当に恐怖なのか、真っ青になって震えてるよ。
今すぐ、鼻っ面に思いっ切り叩き込んで、グチャグチャに潰して――――、
ガシャァァァァァァァン――――。
「あばぁ!?」
ドアが開いた……。それによって、ノムロのおっさんの頭にドアが直撃。
僕に殴られた時よりも激しく吹き飛んでいる。
いや、ソレ外から開ける時は、引き戸なんだけどな……。
ドアは室内の方に入ってきている。蝶番が外れかかってるよ……。
「なんだこれは? 引き戸だったか」
え~、なんでいるんですか……。
高ぶった感情が、変に開かれてしまったドアの音と、そのドアを開いた存在が原因で、緩やかに下がっていく。
「何をする! おろ……かも…………の?」
悶絶しながら拳を高らかに上げたものの、入室した存在をその目で確認すると、ノムロのおっさんは、拳を静々と下ろしていった。
僕が前に立った時よりも、青ざめた顔だ。
「ああ?」
「た……た、た、大公様!?」
「なんだ? この、蝿にもなれない蛆虫は?」
ハハ……。蝿にもなれないのか。少なからず蝿になれる分、蛆虫野郎の方がましかな。
まさかの大公様が現れたよ。
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