拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

FOX4

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トレジャーハントに挑む、三人の公務員

PHASE-39

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「調査が終われば、帰ってこれるから」

「ですから、その調査とは?」

「あ……うん……」
 腕組みして考え込まないでいただきたい。
 ――――お! 閃いた! ってな感じで、掌に拳をポンと置かない。
 完全にいま思いついたってのを、僕の前でやらない。

「大魔法、地形変化と――――生態系とか」
 生態系が増えただけじゃねえか! しかも、とかって……。ふざけやがって!
 やだよ……。遠回しな死刑宣告やだよ……。

「とにかく」
 う、ううん。と、喉の調子を整えるや、
「ピートマック・ウィザースプーン君。君にヴィン海域への出向を命じる」
 全力で拒否したい! こんなんなら免職でいいよ! ロールさんとお店を出す人生がいい!
 こんな条件を呑んでくれちゃって。
 局長! 帰ってきたらぶん殴ってやる! 
 完全な八つ当たりだけどさ……。しかも帰って来られたらだし…………。
 
 執務室から退室。ドアを閉める。心に余裕がなかったようだ。失礼しますって言うのを忘れていた。
 フラフラだ。世界も足下もフラフラだよ。

「ピート君、どうしたの? もしかして懲罰を受ける事になったとか……」
 昨日みたいに、心配そうにロールさんが駆け寄ってきてくれた。
 昨日と違って、僕の精神は真逆になってる……。
 ああ……、
「うわ~ん」
 半ばヤケである僕は、どさくさに紛れてロールさんの胸に飛び込んでやった。
 ――――すっごい柔らかさと、弾力に押し返されそうになったけど、がっちりと細い腰をホールドして維持。
 つなぎ越しからでも分かる暖かく柔らかい感触と、甘い香りが僕から恐怖心を取り除いてくれる。
 脳がとろけそうな幸せ。いいよね? これからの事を考えると、この幸せを許してください神様。
 邪神はこの行為に憤慨しそうなので、ヤツの許しは欲しません。別の神様の許しをください。

「どうしたの?」
 怒る事なく、優しく接してくれるこの包容力よ。おっぱいと同じ豊かさである。
 ついつい甘えてしまい、僕がヴィン海域への出向が決まった事を伝える。
 耳にした周囲は、僕がロールさんの胸にダイブした事で、拳を作っていたけども、状況を知ると、そりゃ、そういう事もやりたくなるよな。と、哀れんだ目に変わった。

「でも、免職が蒸し返されたと思って心配したよ。頑張って調査すればいいだけだから」

「確実に、帰らぬ人になりそうなんですけど。コレなら免職でお店を――――」

「大丈夫。あそこには実力ある、たくさんの勇者さん御一行がいるんだから、お願いすれば協力してくれるよ」
 子供をあやすように優しく頭を撫でてくれる。
 撫でられた部分がじんわりと、しびれるような、暖かいような、心地よい感覚。
 幸せだ……。そう、幸せなんだ……。幸せが大きすぎるんだ。だからこそ、不運が大きくなって返ってくる。
 
 ワギョウで美人に囲まれてお食事。
【僕の眼界には美人様ばかり、ハーレム天国である。こんなに幸せだと、後でとんでもない大返しがあるんじゃないかとも考えちゃうよね~。そんな事は起こらないだろうけどさ。ハハハハ――――。楽しいよ~】
 こんな事を思ってましたよ……。
 来たよ。大返しが……。ヴィン海域への出向という形になってさ……。
 ヴィン海域=死に直結。みたいなもんじゃないか……。


Do or Die!やるっきゃない」 
 なんて楽しそうに! 他の方々は配慮してくれてるってのに、一人だけ馬鹿みたいなテンションで、大音声だ。
 言わんとしている事は理解できる。
 が、言い方が凄くむかつくよ! 整備長。

「ふざけて言うのはよくないですよ」

「いやいや、ロールちゃん。ここはこう言ってやるんだよ。無茶するから、こういう結果になったんだよ。って、現実をつきつけてやるんだよ」
 ロールさんもその無茶の原因に荷担してるんだよ。だから、そんな事を言えるわけがないだろう。馬鹿か、このおっさん。

「まあ、頑張ってこいよ。ヴィン海域なんて滅多に行けないしな。というか、誰も進んで行かないか。ハハハハ――――」
 自分が同じ立場なら、間違いなく泣いて逃げ出すくせに! 僕だって逃げ出したいのに。そして、ロールさんとお店を出すんだ。

「辞めたい……」

「駄目だよ。整備局に残れたんだから、これからも一緒に頑張っていこう」
 両肩もたれて励まされる……。できればもっと、おっぱいを堪能したかったのに……。
 一緒に頑張るなら、お店を出して頑張りたかったです……。
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