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トレジャーハントに挑む、三人の公務員
PHASE-39
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「調査が終われば、帰ってこれるから」
「ですから、その調査とは?」
「あ……うん……」
腕組みして考え込まないでいただきたい。
――――お! 閃いた! ってな感じで、掌に拳をポンと置かない。
完全にいま思いついたってのを、僕の前でやらない。
「大魔法、地形変化と――――生態系とか」
生態系が増えただけじゃねえか! しかも、とかって……。ふざけやがって!
やだよ……。遠回しな死刑宣告やだよ……。
「とにかく」
う、ううん。と、喉の調子を整えるや、
「ピートマック・ウィザースプーン君。君にヴィン海域への出向を命じる」
全力で拒否したい! こんなんなら免職でいいよ! ロールさんとお店を出す人生がいい!
こんな条件を呑んでくれちゃって。
局長! 帰ってきたらぶん殴ってやる!
完全な八つ当たりだけどさ……。しかも帰って来られたらだし…………。
執務室から退室。ドアを閉める。心に余裕がなかったようだ。失礼しますって言うのを忘れていた。
フラフラだ。世界も足下もフラフラだよ。
「ピート君、どうしたの? もしかして懲罰を受ける事になったとか……」
昨日みたいに、心配そうにロールさんが駆け寄ってきてくれた。
昨日と違って、僕の精神は真逆になってる……。
ああ……、
「うわ~ん」
半ばヤケである僕は、どさくさに紛れてロールさんの胸に飛び込んでやった。
――――すっごい柔らかさと、弾力に押し返されそうになったけど、がっちりと細い腰をホールドして維持。
つなぎ越しからでも分かる暖かく柔らかい感触と、甘い香りが僕から恐怖心を取り除いてくれる。
脳がとろけそうな幸せ。いいよね? これからの事を考えると、この幸せを許してください神様。
邪神はこの行為に憤慨しそうなので、ヤツの許しは欲しません。別の神様の許しをください。
「どうしたの?」
怒る事なく、優しく接してくれるこの包容力よ。おっぱいと同じ豊かさである。
ついつい甘えてしまい、僕がヴィン海域への出向が決まった事を伝える。
耳にした周囲は、僕がロールさんの胸にダイブした事で、拳を作っていたけども、状況を知ると、そりゃ、そういう事もやりたくなるよな。と、哀れんだ目に変わった。
「でも、免職が蒸し返されたと思って心配したよ。頑張って調査すればいいだけだから」
「確実に、帰らぬ人になりそうなんですけど。コレなら免職でお店を――――」
「大丈夫。あそこには実力ある、たくさんの勇者さん御一行がいるんだから、お願いすれば協力してくれるよ」
子供をあやすように優しく頭を撫でてくれる。
撫でられた部分がじんわりと、しびれるような、暖かいような、心地よい感覚。
幸せだ……。そう、幸せなんだ……。幸せが大きすぎるんだ。だからこそ、不運が大きくなって返ってくる。
ワギョウで美人に囲まれてお食事。
【僕の眼界には美人様ばかり、ハーレム天国である。こんなに幸せだと、後でとんでもない大返しがあるんじゃないかとも考えちゃうよね~。そんな事は起こらないだろうけどさ。ハハハハ――――。楽しいよ~】
こんな事を思ってましたよ……。
来たよ。大返しが……。ヴィン海域への出向という形になってさ……。
ヴィン海域=死に直結。みたいなもんじゃないか……。
「Do or Die!」
なんて楽しそうに! 他の方々は配慮してくれてるってのに、一人だけ馬鹿みたいなテンションで、大音声だ。
言わんとしている事は理解できる。
が、言い方が凄くむかつくよ! 整備長。
「ふざけて言うのはよくないですよ」
「いやいや、ロールちゃん。ここはこう言ってやるんだよ。無茶するから、こういう結果になったんだよ。って、現実をつきつけてやるんだよ」
ロールさんもその無茶の原因に荷担してるんだよ。だから、そんな事を言えるわけがないだろう。馬鹿か、このおっさん。
「まあ、頑張ってこいよ。ヴィン海域なんて滅多に行けないしな。というか、誰も進んで行かないか。ハハハハ――――」
自分が同じ立場なら、間違いなく泣いて逃げ出すくせに! 僕だって逃げ出したいのに。そして、ロールさんとお店を出すんだ。
「辞めたい……」
「駄目だよ。整備局に残れたんだから、これからも一緒に頑張っていこう」
両肩もたれて励まされる……。できればもっと、おっぱいを堪能したかったのに……。
一緒に頑張るなら、お店を出して頑張りたかったです……。
「ですから、その調査とは?」
「あ……うん……」
腕組みして考え込まないでいただきたい。
――――お! 閃いた! ってな感じで、掌に拳をポンと置かない。
完全にいま思いついたってのを、僕の前でやらない。
「大魔法、地形変化と――――生態系とか」
生態系が増えただけじゃねえか! しかも、とかって……。ふざけやがって!
やだよ……。遠回しな死刑宣告やだよ……。
「とにかく」
う、ううん。と、喉の調子を整えるや、
「ピートマック・ウィザースプーン君。君にヴィン海域への出向を命じる」
全力で拒否したい! こんなんなら免職でいいよ! ロールさんとお店を出す人生がいい!
こんな条件を呑んでくれちゃって。
局長! 帰ってきたらぶん殴ってやる!
完全な八つ当たりだけどさ……。しかも帰って来られたらだし…………。
執務室から退室。ドアを閉める。心に余裕がなかったようだ。失礼しますって言うのを忘れていた。
フラフラだ。世界も足下もフラフラだよ。
「ピート君、どうしたの? もしかして懲罰を受ける事になったとか……」
昨日みたいに、心配そうにロールさんが駆け寄ってきてくれた。
昨日と違って、僕の精神は真逆になってる……。
ああ……、
「うわ~ん」
半ばヤケである僕は、どさくさに紛れてロールさんの胸に飛び込んでやった。
――――すっごい柔らかさと、弾力に押し返されそうになったけど、がっちりと細い腰をホールドして維持。
つなぎ越しからでも分かる暖かく柔らかい感触と、甘い香りが僕から恐怖心を取り除いてくれる。
脳がとろけそうな幸せ。いいよね? これからの事を考えると、この幸せを許してください神様。
邪神はこの行為に憤慨しそうなので、ヤツの許しは欲しません。別の神様の許しをください。
「どうしたの?」
怒る事なく、優しく接してくれるこの包容力よ。おっぱいと同じ豊かさである。
ついつい甘えてしまい、僕がヴィン海域への出向が決まった事を伝える。
耳にした周囲は、僕がロールさんの胸にダイブした事で、拳を作っていたけども、状況を知ると、そりゃ、そういう事もやりたくなるよな。と、哀れんだ目に変わった。
「でも、免職が蒸し返されたと思って心配したよ。頑張って調査すればいいだけだから」
「確実に、帰らぬ人になりそうなんですけど。コレなら免職でお店を――――」
「大丈夫。あそこには実力ある、たくさんの勇者さん御一行がいるんだから、お願いすれば協力してくれるよ」
子供をあやすように優しく頭を撫でてくれる。
撫でられた部分がじんわりと、しびれるような、暖かいような、心地よい感覚。
幸せだ……。そう、幸せなんだ……。幸せが大きすぎるんだ。だからこそ、不運が大きくなって返ってくる。
ワギョウで美人に囲まれてお食事。
【僕の眼界には美人様ばかり、ハーレム天国である。こんなに幸せだと、後でとんでもない大返しがあるんじゃないかとも考えちゃうよね~。そんな事は起こらないだろうけどさ。ハハハハ――――。楽しいよ~】
こんな事を思ってましたよ……。
来たよ。大返しが……。ヴィン海域への出向という形になってさ……。
ヴィン海域=死に直結。みたいなもんじゃないか……。
「Do or Die!」
なんて楽しそうに! 他の方々は配慮してくれてるってのに、一人だけ馬鹿みたいなテンションで、大音声だ。
言わんとしている事は理解できる。
が、言い方が凄くむかつくよ! 整備長。
「ふざけて言うのはよくないですよ」
「いやいや、ロールちゃん。ここはこう言ってやるんだよ。無茶するから、こういう結果になったんだよ。って、現実をつきつけてやるんだよ」
ロールさんもその無茶の原因に荷担してるんだよ。だから、そんな事を言えるわけがないだろう。馬鹿か、このおっさん。
「まあ、頑張ってこいよ。ヴィン海域なんて滅多に行けないしな。というか、誰も進んで行かないか。ハハハハ――――」
自分が同じ立場なら、間違いなく泣いて逃げ出すくせに! 僕だって逃げ出したいのに。そして、ロールさんとお店を出すんだ。
「辞めたい……」
「駄目だよ。整備局に残れたんだから、これからも一緒に頑張っていこう」
両肩もたれて励まされる……。できればもっと、おっぱいを堪能したかったのに……。
一緒に頑張るなら、お店を出して頑張りたかったです……。
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