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ウィザースプーン、ヴィン海域に行ったてよ
PHASE-03
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「どうしました?」
「凄い装備だと思いまして」
「この程度、ここでは普通ですよ」
――……さいですか……。普通ですか……。
流石はガチ勢。――――この決まり文句で解決するのもどうかと思うけどさ……。
普通に冒険している冒険者さん達が、一生かかっても手に入れられないような装備が、ここでは当たり前なのか。
――――豪奢な装備に目も行くけど、それよりもやはり目が向くのは、金色の瞳にだ。
綺麗とかって意味じゃない。
何が悲しくて、男の目を見てそう思わなければならないのか。って事だからね。
目がさ――――、ロッケンジーさん以上なんだよね……。
虹彩の色素の度合いで決まるのかな? この地における戦闘経験の場数ってのは?
色素が濃い方が駆け出しという事なのだろうか。
ナイゼルさんはもはや虹彩がないんですよ。
市場に売ってる魚の目みたいなんだよね……。朝方のじゃないよ。売れ残った夕暮れ時の魚の目ですよ。
ガチ勢っていうか、廃人だよ。戦闘に人生を捧げた廃人ですよ。
「案内しましょう」
「ありがとうございます」
――――廃人のナイゼルさんの誘導で、後に続いていけば、勇者さん達に、各職の冒険者の方々が眼界に入ってくる。
纏い、手にしているのは、特級、一級品の代物ばかり。
そんな光景だ。
ちょっと前までのサージャスさんが目にしたら、羨んでいただろうね。
ナイゼルさん、ご自身の装備が普通って言うだけあるよ。
でもって、そんな装備が、手にしてるだけでなく、地面に雑で無造作に転がってたりしてるわけですよ。
攻略難易度ハイレベルなダンジョンを苦労して攻略してさ、伝説クラスの武器を手にして喜んでいる冒険者もいるだろうけど、そんな伝説クラスがかすんでしまいそうな装備が、宝箱にも入らずに、地面に転がってるよ。ヴィン海域……。
わくわくドキドキのアドベンチャーを謳歌している方々に、是非ともここの方々は謝っていただきたいよ。謳歌が台無しになってしまう光景だよ。
高価な代物なんだから、大事に扱いなさいよ。物には魂が宿るんですよ。ここぞという時に裏切られますよ! こんなんじゃ。
流石に鎧も纏っていない、つなぎ姿の僕は目立つようで、チラチラと虹彩がない。もしくは、うっすい人達に見られる。
これほど、視線だけで神経をすり減らされる経験は初めてだよ。
装備以外だと、戦術を出し合ってるような会話が耳朶に届いてくるね。
寝ても覚めても、常に戦いを意識している、意識が高い勢。
「お!」
「どうしました?」
「今、僕たちの前を通り過ぎていった方の装備、タイラント・デスストーカーの外骨格の物かなと」
「よく分かりましたね。流石は整備局の方」
「いや~なんの因果か、あれの剣鎧一式を所有してるんですよ」
この発言に、周囲がざわついた。
「どんな感じのヤツ?」
や、
「出来が問題だよな。あれはピンキリだから」
など、周囲を一瞬にして囲まれてしまい、質問攻めだ。
近くで見れば本当に、虹彩が無いのがよく分かるよ。皆さん同じ目だ……。
市場に並ぶ魚の目みたいなのに、生気は異常に漲ってるところが恐怖ですよ。
血色のよい死人と形容したい。
見た目からしてアンデッドな不死王さん達とは、一線を画する不気味さを持っている集団だ。
「教えてよ」
しつこいので、僕の所有物である一式の制作者――――つまりはタモンさんの役職と、実力を教えてあげる。
「ピンだよ。ピン! いくら? 売ってくださいよ。使わないでしょ」
「いや、いま勇者さんに貸してまして」
「レンタル?」
「運用試験テストみたいな感じのクエスト名目で」
「ロハ?」
「あ、はい」
「すげー! まじパネェ! 大器の存在だよ。公務員とは思えない」
「なー! リスペクトっすわ」
何だろう。急に人気者になったんだけど。
しかし、公務員とは思えないって……。
あれか? ゲンジ砂漠を制限地帯にした事で、不快な思いを抱いてる方々が多いって事か? 未だに根に持ってるのかな? ガチ勢だしな……。怖いよガチ勢…………。
でも、特級品をポンと貸し出しせる、僕みたいな存在も公務員にはいるのかと、それが高評価に繋がったようだ。
これで公務員全体の評価が上がってくれれば、ガチ勢に恨まれないで済む、ならば、大器な存在だと、このまま思い込んでいただきたいね。
「凄い装備だと思いまして」
「この程度、ここでは普通ですよ」
――……さいですか……。普通ですか……。
流石はガチ勢。――――この決まり文句で解決するのもどうかと思うけどさ……。
普通に冒険している冒険者さん達が、一生かかっても手に入れられないような装備が、ここでは当たり前なのか。
――――豪奢な装備に目も行くけど、それよりもやはり目が向くのは、金色の瞳にだ。
綺麗とかって意味じゃない。
何が悲しくて、男の目を見てそう思わなければならないのか。って事だからね。
目がさ――――、ロッケンジーさん以上なんだよね……。
虹彩の色素の度合いで決まるのかな? この地における戦闘経験の場数ってのは?
色素が濃い方が駆け出しという事なのだろうか。
ナイゼルさんはもはや虹彩がないんですよ。
市場に売ってる魚の目みたいなんだよね……。朝方のじゃないよ。売れ残った夕暮れ時の魚の目ですよ。
ガチ勢っていうか、廃人だよ。戦闘に人生を捧げた廃人ですよ。
「案内しましょう」
「ありがとうございます」
――――廃人のナイゼルさんの誘導で、後に続いていけば、勇者さん達に、各職の冒険者の方々が眼界に入ってくる。
纏い、手にしているのは、特級、一級品の代物ばかり。
そんな光景だ。
ちょっと前までのサージャスさんが目にしたら、羨んでいただろうね。
ナイゼルさん、ご自身の装備が普通って言うだけあるよ。
でもって、そんな装備が、手にしてるだけでなく、地面に雑で無造作に転がってたりしてるわけですよ。
攻略難易度ハイレベルなダンジョンを苦労して攻略してさ、伝説クラスの武器を手にして喜んでいる冒険者もいるだろうけど、そんな伝説クラスがかすんでしまいそうな装備が、宝箱にも入らずに、地面に転がってるよ。ヴィン海域……。
わくわくドキドキのアドベンチャーを謳歌している方々に、是非ともここの方々は謝っていただきたいよ。謳歌が台無しになってしまう光景だよ。
高価な代物なんだから、大事に扱いなさいよ。物には魂が宿るんですよ。ここぞという時に裏切られますよ! こんなんじゃ。
流石に鎧も纏っていない、つなぎ姿の僕は目立つようで、チラチラと虹彩がない。もしくは、うっすい人達に見られる。
これほど、視線だけで神経をすり減らされる経験は初めてだよ。
装備以外だと、戦術を出し合ってるような会話が耳朶に届いてくるね。
寝ても覚めても、常に戦いを意識している、意識が高い勢。
「お!」
「どうしました?」
「今、僕たちの前を通り過ぎていった方の装備、タイラント・デスストーカーの外骨格の物かなと」
「よく分かりましたね。流石は整備局の方」
「いや~なんの因果か、あれの剣鎧一式を所有してるんですよ」
この発言に、周囲がざわついた。
「どんな感じのヤツ?」
や、
「出来が問題だよな。あれはピンキリだから」
など、周囲を一瞬にして囲まれてしまい、質問攻めだ。
近くで見れば本当に、虹彩が無いのがよく分かるよ。皆さん同じ目だ……。
市場に並ぶ魚の目みたいなのに、生気は異常に漲ってるところが恐怖ですよ。
血色のよい死人と形容したい。
見た目からしてアンデッドな不死王さん達とは、一線を画する不気味さを持っている集団だ。
「教えてよ」
しつこいので、僕の所有物である一式の制作者――――つまりはタモンさんの役職と、実力を教えてあげる。
「ピンだよ。ピン! いくら? 売ってくださいよ。使わないでしょ」
「いや、いま勇者さんに貸してまして」
「レンタル?」
「運用試験テストみたいな感じのクエスト名目で」
「ロハ?」
「あ、はい」
「すげー! まじパネェ! 大器の存在だよ。公務員とは思えない」
「なー! リスペクトっすわ」
何だろう。急に人気者になったんだけど。
しかし、公務員とは思えないって……。
あれか? ゲンジ砂漠を制限地帯にした事で、不快な思いを抱いてる方々が多いって事か? 未だに根に持ってるのかな? ガチ勢だしな……。怖いよガチ勢…………。
でも、特級品をポンと貸し出しせる、僕みたいな存在も公務員にはいるのかと、それが高評価に繋がったようだ。
これで公務員全体の評価が上がってくれれば、ガチ勢に恨まれないで済む、ならば、大器な存在だと、このまま思い込んでいただきたいね。
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