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公務員が接待するけど私的なら関係ないよねっ
PHASE-16
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――――。
「これでリックが何も知らないとなれば、無駄骨もいいところだな」
「まあね。でも、やらないままだと0であるものも、実行することで、0が1になるから」
「ボーイの言やよし」
うん。嬉しいけどね。
目を閉じて聞けば、渋い大人に褒めてもらえているようで嬉しいけども、愛玩が言ってるからね。二頭身に褒められてもね。
本当に――――、父親より渋い声なんだよな……。
――――。
ふう、整備長はあのまま店が閉まるまでぐっすりと寝るのかな……。
驚きだったのは、レオニアさんが嫌がることなく、笑顔で整備長を世話してたっていうね。存外、整備長はいい関係になれるんじゃなかろうか。
そうなると、全力で妨害したくなる不思議。
でもって――――、不思議とまではいかないけども、
「そこが気に入っているのかい?」
汗を流して、部屋でくつろいでいるなか、ここに来てからというもの、シュパーブ君は部屋の隅っこにある棚の上にちょこんと座るんだよね。
まるでぬいぐるみみたいなポジションに常にいる。可愛いからいいけどさ。
「う、うん。俺ちゃんここが大好き」
なぜに声が上擦ったのか?
まあいいや。今日は疲れたよ。
「おやすみ」
「うむ、おやすみ」
明かりを消してくれるのはありがたいね。
そこが気に入っているか――――。そこだけにしてほしいもんだ。ロールさんの胸とか本気で羨ましすぎるから。
アハト・アハトとか、浪漫しかない………………。
* *
「悪く思わないでくれボーイ。これが俺ちゃんの仕事なんだ」
ピートが深い眠りについたころに、独白するシュパーブ。
彼の寝顔を目にしたいという歪んだ愛情表現を抱いてしまった氷竜王のために、今宵もルビーのような瞳を闇夜で輝かせ、ピートを凝視する幼龍なのであった――――。
* *
「いや~。帰ってきて直ぐに、こうやってロールさんのお弁当をいただけるなんて――」
「俺ちゃん幸せ」
「僕の最後の方の台詞を奪わないでいただきたい。それに、このお弁当はシュパーブ君のじゃないから」
「う……」
「う…………」
なんて可愛らしい瞳なんだ。キラキラとしたものが僕に向かって放たれているようだ。
これがチャームってやつか。でも、このお弁当は僕の物なんだ。
「あ~ん」
「あ~ん――――うますぎる!」
ちっ、結局はロールさんのお弁当箱から、ロールさんによって食べさせてもらっている。
羨ましいな! 留守番しろよ! 好きだろ、棚の上! もしくは気をつかって、距離をとってほしいものだよ。
ロールさんもシュパーブ君にあまいんですよ。可愛いけど、百六十四歳ですから。
「今日なんでしょ?」
「そうですよ。本日の夜に、バイジャンさんをお誘いするんですよ。レオニアさんにかかっております」
「お兄ちゃんに聞いたけど、やり手らしいね」
「当たり前ですよ。整備長を相手に出来る大器なる存在の方ですよ」
「そうだね。そう考えると、凄い人だね」
あらら、ロールさんでもやはり整備長には不満を持っているのかな?
僕がいなかった二ヶ月ちょっと、僕の分まで頑張ってくれてたそうだし。その間、あのおっさんは手伝わなかったみたいだし。イライラが溜まってるのかもね。
まあ、それはさておき、お弁当は当然、美味しいんだけども、それ以上に気になることが――――、
「まほろばガールは、今日はおめかしだな」
だからさ……。なんで僕が言おうとしていることを先に言うのかな。
普段はノーメイクのすっぴんなのに、薄化粧をしてらっしゃる。
とんでも美人が、化粧によって更なる美しさに。
薄紅色の口紅もつけてますね。元が最高だから、別段、化粧なんてしなくてもいいと思っていたけど、いや~これは、たまらんですよ。たまらんですばい。
「これでリックが何も知らないとなれば、無駄骨もいいところだな」
「まあね。でも、やらないままだと0であるものも、実行することで、0が1になるから」
「ボーイの言やよし」
うん。嬉しいけどね。
目を閉じて聞けば、渋い大人に褒めてもらえているようで嬉しいけども、愛玩が言ってるからね。二頭身に褒められてもね。
本当に――――、父親より渋い声なんだよな……。
――――。
ふう、整備長はあのまま店が閉まるまでぐっすりと寝るのかな……。
驚きだったのは、レオニアさんが嫌がることなく、笑顔で整備長を世話してたっていうね。存外、整備長はいい関係になれるんじゃなかろうか。
そうなると、全力で妨害したくなる不思議。
でもって――――、不思議とまではいかないけども、
「そこが気に入っているのかい?」
汗を流して、部屋でくつろいでいるなか、ここに来てからというもの、シュパーブ君は部屋の隅っこにある棚の上にちょこんと座るんだよね。
まるでぬいぐるみみたいなポジションに常にいる。可愛いからいいけどさ。
「う、うん。俺ちゃんここが大好き」
なぜに声が上擦ったのか?
まあいいや。今日は疲れたよ。
「おやすみ」
「うむ、おやすみ」
明かりを消してくれるのはありがたいね。
そこが気に入っているか――――。そこだけにしてほしいもんだ。ロールさんの胸とか本気で羨ましすぎるから。
アハト・アハトとか、浪漫しかない………………。
* *
「悪く思わないでくれボーイ。これが俺ちゃんの仕事なんだ」
ピートが深い眠りについたころに、独白するシュパーブ。
彼の寝顔を目にしたいという歪んだ愛情表現を抱いてしまった氷竜王のために、今宵もルビーのような瞳を闇夜で輝かせ、ピートを凝視する幼龍なのであった――――。
* *
「いや~。帰ってきて直ぐに、こうやってロールさんのお弁当をいただけるなんて――」
「俺ちゃん幸せ」
「僕の最後の方の台詞を奪わないでいただきたい。それに、このお弁当はシュパーブ君のじゃないから」
「う……」
「う…………」
なんて可愛らしい瞳なんだ。キラキラとしたものが僕に向かって放たれているようだ。
これがチャームってやつか。でも、このお弁当は僕の物なんだ。
「あ~ん」
「あ~ん――――うますぎる!」
ちっ、結局はロールさんのお弁当箱から、ロールさんによって食べさせてもらっている。
羨ましいな! 留守番しろよ! 好きだろ、棚の上! もしくは気をつかって、距離をとってほしいものだよ。
ロールさんもシュパーブ君にあまいんですよ。可愛いけど、百六十四歳ですから。
「今日なんでしょ?」
「そうですよ。本日の夜に、バイジャンさんをお誘いするんですよ。レオニアさんにかかっております」
「お兄ちゃんに聞いたけど、やり手らしいね」
「当たり前ですよ。整備長を相手に出来る大器なる存在の方ですよ」
「そうだね。そう考えると、凄い人だね」
あらら、ロールさんでもやはり整備長には不満を持っているのかな?
僕がいなかった二ヶ月ちょっと、僕の分まで頑張ってくれてたそうだし。その間、あのおっさんは手伝わなかったみたいだし。イライラが溜まってるのかもね。
まあ、それはさておき、お弁当は当然、美味しいんだけども、それ以上に気になることが――――、
「まほろばガールは、今日はおめかしだな」
だからさ……。なんで僕が言おうとしていることを先に言うのかな。
普段はノーメイクのすっぴんなのに、薄化粧をしてらっしゃる。
とんでも美人が、化粧によって更なる美しさに。
薄紅色の口紅もつけてますね。元が最高だから、別段、化粧なんてしなくてもいいと思っていたけど、いや~これは、たまらんですよ。たまらんですばい。
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