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公務員が接待するけど私的なら関係ないよねっ
PHASE-17
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「ちょっと女を磨こうと思って」
「まほろばガールは磨かなくても最高だぞ」
それも僕が言おうとしたのに。やっぱり留守番をお願いしたいな。邪魔だよ。
「僕の台詞を奪わないでもらいたいな」
「そう――――思ってくれてるんだ」
「あっ、はい」
なんだろうか。照れてるけど、喜んでくれてるみたいだ。
可愛いですね~。
でも、なんで急に女を磨こうとしているのか。
――……ま、ましゃか!? 誰ぞ好きな男の子でも出来たんじゃなかろうな。
お兄様が王都に来られたのも、調査とは別に、見合い話を持ってきたなんてイベントが発生するとかじゃないよね。
たまたまの気分転換であってほしいと強く願う僕。
――――。
「ささ、こちらに」
「こういうのはちょっと……」
なに言ってんですか。公務員の整備長様が足繁く通っているんですから、民間の方々なんてバリバリ来てるでしょ? いい子ぶらないで入りましょうよ。バイジャンさん。
お兄様と親睦を深めてくださいよ。深めて深めて、深酒になって、色々なことを吐露しちまおうぜ。
調査員のお兄様と仲良くなれるのは貴男にとっても利益でしょ。
出世の時に、花形の調査員が協力者として手助けしてくれるかもですよ。
上手くいけば短期間で給金アップですよ。羨ましいな~。
なんて思いつつ、背中を押してあげる。
「いや、しかし――――」
「お酒を楽しむ場ですから。楽しみましょうよ。お酒は嫌いですか?」
「いえ、好きですが」
「じゃあ、問題ないですね」
と、背中を押す僕に協力するように、お兄様がバイジャンさんの手を引く。
「楽しもうぜ~。一名様ご案内~」
シュパーブ君がすかさずドアを開いて、店内へと誘導してくれる。
ちなみに整備長は邪魔になるので、お呼びしなかった。意地でもここに来たかったみたいだけど、そこはシュパーブ君の凍える息的なもので脅したら静かになった。
「いらっしゃいませ」
「あ、どうも――――」
レオニアさんの美しさにあてられて、まんざらでもないバイジャンさん。そこはやはり男なんだな。
「どうぞ、奥の方へ」
レオニアさんだけじゃなく、近くのお店から助っ人に来てくださっている美人さん二人が、僕たちに代わって、バイジャンさんの背を押し、手を引く。
先日、僕たちが利用した席へと連れて行き、座らせると、なぜか両サイドを空けて僕たちの方に美人さん達が腰を下ろした。
いやいや、僕たちじゃなくバイジャンさんについてほしかったな。この辺は話し合っていないのかな?
レオニアさんが空いた両サイドの一つに腰を下ろした。
その間にもバイジャンさんは周囲をキョロキョロと見回して、
「落ち着いた感じのお店ですね」
「でしょ。女性がとっかえひっかえのようなお店じゃないですよ。それともそんな所がよかったですか?」
ニヤリと、笑みを浮かべて返してあげると、首を左右に振って返してきた。
「しかし、よくご存じで。こういう所にはよく来るんですか?」
「ハハハ――――」
そもそも、お酒飲めないんで。その時点で、こういう場には来ませんよ。
「ここの特性ミートパイが美味しくてですね」
適当に黒板に書いてある。本日のメニューを見て誤魔化す。
「そうなんですよ。お酒が飲めなくても、それ目当てにいらっしゃる方も多いんです」
すかさずレオニアさんが掩護をしてくれる。ナイスです。
「じゃあ、それと、赤ワインを」
「赤ワインですね。お願いします」
カウンターに立つマスターにレオニアさんが手をあげる。それに首肯で返してくる。
「ルピーニでもどうぞ」
皿に盛られた豆? を進めてくれる。レンズ豆のように平たい。
――――うむ。塩加減がいいね。美味しい。
豆って知らず知らずに食べ続けてしまうから気をつけないとね。お腹がパンパンになるから、抑えとかないと。
「こうもクエストが減ると、冒険者さん達に対しても説明が大変でしょ」
「ええ、まあ」
お兄様……、いきなりクエストを会話の内容を含んだな。そのせいか、バイジャンさんの声のトーンが下がったぞ。へたしたらまた怒ったふりして、ここから出て行ってしまうかもしれない。
側から攻めていくのがいいと思うんですが。真面目なお兄様はその辺が苦手なのだろうか。
「王都のお店なんかも冒険者さん達が少ないようで。バッカスってご存じですか? あそこも寂しくなりました」
「申し訳ないです」
「いえそんな。バイジャンさんもいろんな方々に対して、矢面に立ってるでしょうから」
話をそらしてみると、恐縮とばかりに頭を下げてくる。
「本当に、大変な仕事ですね」
間髪入れずに、レオニアさんがおしぼりを手渡す。それに連動するかのように、二人の助っ人も笑顔でバイジャンさんを労っている。
嬉しいのだろう。表情がほころんできた。
やはり美人の応対にはまんざらじゃないみたいだね。
――――ん? 何だろうか、店内がざわついているよ?
「お待たせしました。オブリーム産の赤ワインと、特性ミートパイです」
「ふぇ!?」
え、なんで!?
「まほろばガールは磨かなくても最高だぞ」
それも僕が言おうとしたのに。やっぱり留守番をお願いしたいな。邪魔だよ。
「僕の台詞を奪わないでもらいたいな」
「そう――――思ってくれてるんだ」
「あっ、はい」
なんだろうか。照れてるけど、喜んでくれてるみたいだ。
可愛いですね~。
でも、なんで急に女を磨こうとしているのか。
――……ま、ましゃか!? 誰ぞ好きな男の子でも出来たんじゃなかろうな。
お兄様が王都に来られたのも、調査とは別に、見合い話を持ってきたなんてイベントが発生するとかじゃないよね。
たまたまの気分転換であってほしいと強く願う僕。
――――。
「ささ、こちらに」
「こういうのはちょっと……」
なに言ってんですか。公務員の整備長様が足繁く通っているんですから、民間の方々なんてバリバリ来てるでしょ? いい子ぶらないで入りましょうよ。バイジャンさん。
お兄様と親睦を深めてくださいよ。深めて深めて、深酒になって、色々なことを吐露しちまおうぜ。
調査員のお兄様と仲良くなれるのは貴男にとっても利益でしょ。
出世の時に、花形の調査員が協力者として手助けしてくれるかもですよ。
上手くいけば短期間で給金アップですよ。羨ましいな~。
なんて思いつつ、背中を押してあげる。
「いや、しかし――――」
「お酒を楽しむ場ですから。楽しみましょうよ。お酒は嫌いですか?」
「いえ、好きですが」
「じゃあ、問題ないですね」
と、背中を押す僕に協力するように、お兄様がバイジャンさんの手を引く。
「楽しもうぜ~。一名様ご案内~」
シュパーブ君がすかさずドアを開いて、店内へと誘導してくれる。
ちなみに整備長は邪魔になるので、お呼びしなかった。意地でもここに来たかったみたいだけど、そこはシュパーブ君の凍える息的なもので脅したら静かになった。
「いらっしゃいませ」
「あ、どうも――――」
レオニアさんの美しさにあてられて、まんざらでもないバイジャンさん。そこはやはり男なんだな。
「どうぞ、奥の方へ」
レオニアさんだけじゃなく、近くのお店から助っ人に来てくださっている美人さん二人が、僕たちに代わって、バイジャンさんの背を押し、手を引く。
先日、僕たちが利用した席へと連れて行き、座らせると、なぜか両サイドを空けて僕たちの方に美人さん達が腰を下ろした。
いやいや、僕たちじゃなくバイジャンさんについてほしかったな。この辺は話し合っていないのかな?
レオニアさんが空いた両サイドの一つに腰を下ろした。
その間にもバイジャンさんは周囲をキョロキョロと見回して、
「落ち着いた感じのお店ですね」
「でしょ。女性がとっかえひっかえのようなお店じゃないですよ。それともそんな所がよかったですか?」
ニヤリと、笑みを浮かべて返してあげると、首を左右に振って返してきた。
「しかし、よくご存じで。こういう所にはよく来るんですか?」
「ハハハ――――」
そもそも、お酒飲めないんで。その時点で、こういう場には来ませんよ。
「ここの特性ミートパイが美味しくてですね」
適当に黒板に書いてある。本日のメニューを見て誤魔化す。
「そうなんですよ。お酒が飲めなくても、それ目当てにいらっしゃる方も多いんです」
すかさずレオニアさんが掩護をしてくれる。ナイスです。
「じゃあ、それと、赤ワインを」
「赤ワインですね。お願いします」
カウンターに立つマスターにレオニアさんが手をあげる。それに首肯で返してくる。
「ルピーニでもどうぞ」
皿に盛られた豆? を進めてくれる。レンズ豆のように平たい。
――――うむ。塩加減がいいね。美味しい。
豆って知らず知らずに食べ続けてしまうから気をつけないとね。お腹がパンパンになるから、抑えとかないと。
「こうもクエストが減ると、冒険者さん達に対しても説明が大変でしょ」
「ええ、まあ」
お兄様……、いきなりクエストを会話の内容を含んだな。そのせいか、バイジャンさんの声のトーンが下がったぞ。へたしたらまた怒ったふりして、ここから出て行ってしまうかもしれない。
側から攻めていくのがいいと思うんですが。真面目なお兄様はその辺が苦手なのだろうか。
「王都のお店なんかも冒険者さん達が少ないようで。バッカスってご存じですか? あそこも寂しくなりました」
「申し訳ないです」
「いえそんな。バイジャンさんもいろんな方々に対して、矢面に立ってるでしょうから」
話をそらしてみると、恐縮とばかりに頭を下げてくる。
「本当に、大変な仕事ですね」
間髪入れずに、レオニアさんがおしぼりを手渡す。それに連動するかのように、二人の助っ人も笑顔でバイジャンさんを労っている。
嬉しいのだろう。表情がほころんできた。
やはり美人の応対にはまんざらじゃないみたいだね。
――――ん? 何だろうか、店内がざわついているよ?
「お待たせしました。オブリーム産の赤ワインと、特性ミートパイです」
「ふぇ!?」
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