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王都潜入
PHASE-17
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炎を吐いて疲れていたアクシャイさん、補助魔法の効果で絶好調とばかりに、再び炎を吐けば、先ほどの威力を更新。
上空からの炎は一帯を焼き尽くした。
「アホか! 何を考えてるニャ。これじゃあ、ただの破壊活動だニャ!」
お怒りのシナンさん。
「すまねえ、思った以上に威力が上がってた」
よし! キドさんの所に修繕費を請求させていただこう。
出来るだけこちらが費用を出さないように工夫せねば! 公務員として!
「これこれ」
にんまりと口角を上げるのはドレークさん。
それに続いて、普段は感情表現の乏しいムツ氏まで笑みを見せている。
「これならば――――」
納刀すると、レンショウに向かって一歩――――。と同時に姿が消える。
目の前の人間が消えた事に感嘆符と疑問符が織り交ざるレンショウ。
「が!?」
ムツ氏が抜刀した状態で、片膝をついてしゃがむ姿勢で現れると、その背ではレンショウが宙に舞う。
紫電だ――――。
手元を見れば、ちゃんと峰で打ち込んでいた。
体にも負担はないようで、すっと立つと、緩やかな所作で納刀。
ドレークさんはこれから反撃と考えていたのか、出番をとられて仏頂面だ。
自分が何をされたのか分からないといった表情のまま、意識が飛ぶ一歩手前――。
「なにやってんだよ!」
回復魔法と同時に、亡者が落ちてくるレンショウを支える。
あんな芸当も出来るんだな。
「よもやお前に救われるとは……」
グリーに借りを作るのが不甲斐ないとばかりに、声音は暗かった。
納得がいかないのか、グリーは眉根を寄せつつ、
「お前もだ」
と、ミッシェルにも回復魔法。
「お前たちが実働部隊なんだぞ。なんかあったら俺が大変だ」
結局は自分の事なんだな……。
でもさ、回復してやってもここから先は辛いぞ。
現に二人の足は重そうだ。
「頼りにならねえな! 亡者だってまだいるんだ。行ってこい!」
「偉そうに!」
口を挟んだのは、先ほどまで亡者に拘束されていたザイオン氏。
汚名返上とばかりにグリーに突撃。
先ほどまでとは動きが違う。
ただでさえ素早いのに、手がつけられないものに豹変していた。
「ミッシェル!」
側に立つミッシェルに掩護を求めれば、ロングナイフがザイオン氏に飛んでいく。
「今のあたいなら、そんなのには当たらないよ。それに風の盾もあるし」
強気である。普段から強気だけど、補助魔法のおかげで更に強気だな。補助だからね。当たればダメージはあるからね……。
本当にお馬鹿だな……。
「ボクもいるから」
サポート役の勇者様が食指と中指を立てて、クイッと動かせば、ピタリと宙で停止するロングナイフ。
「なんだ!?」
「怠惰の結果です」
サージャスさん、さらに指を動かせば、それに連動して、ロングナイフがミッシェルの意思に反して動き出す。
――――主である自分へと切っ先が向く――――。
「俺に逆らうのか!」
寡黙さが消え去った大音声。
「ただの利器に語りかけたところで意味は無いですよ」
無慈悲なサージャスさんが指をミッシェルへと向ければ、支配権を乗っ取ったロングナイフは鈍く光り、主へと勢いよく飛んでいく。
「くそ!」
「対処しよう」
雷の鞭を再度使用し、飛んでくるロングナイフをはたき落とす。
「すまんレンショウ」
「息が上がっているぞ。勇者殿が言うように、怠惰を貪ったな」
「お前みたいに、日々の鍛錬が必要だったな」
レンショウが、ドレークさんとムツ氏を相手にしても引けをとらなかったのは、怠惰を貪らず、ストイックに修練を積んでいたからか。
三人の中では、一番まともなようだ。サージャスさんに対しても勇者殿と丁寧だし。
ま、違反金の支払いをせずに去って行ってるから、ろくでなしであることには変わらないけども。
「おい! 俺も助けろよ! 小麦色ちゃんがしつこいんだよ!!」
「亡者だっているんだろ。それらに救ってもらえ」
ミッシェルの時とは違い、グリーに対してのレンショウの語調は、冷え切ったものだった。
上空からの炎は一帯を焼き尽くした。
「アホか! 何を考えてるニャ。これじゃあ、ただの破壊活動だニャ!」
お怒りのシナンさん。
「すまねえ、思った以上に威力が上がってた」
よし! キドさんの所に修繕費を請求させていただこう。
出来るだけこちらが費用を出さないように工夫せねば! 公務員として!
「これこれ」
にんまりと口角を上げるのはドレークさん。
それに続いて、普段は感情表現の乏しいムツ氏まで笑みを見せている。
「これならば――――」
納刀すると、レンショウに向かって一歩――――。と同時に姿が消える。
目の前の人間が消えた事に感嘆符と疑問符が織り交ざるレンショウ。
「が!?」
ムツ氏が抜刀した状態で、片膝をついてしゃがむ姿勢で現れると、その背ではレンショウが宙に舞う。
紫電だ――――。
手元を見れば、ちゃんと峰で打ち込んでいた。
体にも負担はないようで、すっと立つと、緩やかな所作で納刀。
ドレークさんはこれから反撃と考えていたのか、出番をとられて仏頂面だ。
自分が何をされたのか分からないといった表情のまま、意識が飛ぶ一歩手前――。
「なにやってんだよ!」
回復魔法と同時に、亡者が落ちてくるレンショウを支える。
あんな芸当も出来るんだな。
「よもやお前に救われるとは……」
グリーに借りを作るのが不甲斐ないとばかりに、声音は暗かった。
納得がいかないのか、グリーは眉根を寄せつつ、
「お前もだ」
と、ミッシェルにも回復魔法。
「お前たちが実働部隊なんだぞ。なんかあったら俺が大変だ」
結局は自分の事なんだな……。
でもさ、回復してやってもここから先は辛いぞ。
現に二人の足は重そうだ。
「頼りにならねえな! 亡者だってまだいるんだ。行ってこい!」
「偉そうに!」
口を挟んだのは、先ほどまで亡者に拘束されていたザイオン氏。
汚名返上とばかりにグリーに突撃。
先ほどまでとは動きが違う。
ただでさえ素早いのに、手がつけられないものに豹変していた。
「ミッシェル!」
側に立つミッシェルに掩護を求めれば、ロングナイフがザイオン氏に飛んでいく。
「今のあたいなら、そんなのには当たらないよ。それに風の盾もあるし」
強気である。普段から強気だけど、補助魔法のおかげで更に強気だな。補助だからね。当たればダメージはあるからね……。
本当にお馬鹿だな……。
「ボクもいるから」
サポート役の勇者様が食指と中指を立てて、クイッと動かせば、ピタリと宙で停止するロングナイフ。
「なんだ!?」
「怠惰の結果です」
サージャスさん、さらに指を動かせば、それに連動して、ロングナイフがミッシェルの意思に反して動き出す。
――――主である自分へと切っ先が向く――――。
「俺に逆らうのか!」
寡黙さが消え去った大音声。
「ただの利器に語りかけたところで意味は無いですよ」
無慈悲なサージャスさんが指をミッシェルへと向ければ、支配権を乗っ取ったロングナイフは鈍く光り、主へと勢いよく飛んでいく。
「くそ!」
「対処しよう」
雷の鞭を再度使用し、飛んでくるロングナイフをはたき落とす。
「すまんレンショウ」
「息が上がっているぞ。勇者殿が言うように、怠惰を貪ったな」
「お前みたいに、日々の鍛錬が必要だったな」
レンショウが、ドレークさんとムツ氏を相手にしても引けをとらなかったのは、怠惰を貪らず、ストイックに修練を積んでいたからか。
三人の中では、一番まともなようだ。サージャスさんに対しても勇者殿と丁寧だし。
ま、違反金の支払いをせずに去って行ってるから、ろくでなしであることには変わらないけども。
「おい! 俺も助けろよ! 小麦色ちゃんがしつこいんだよ!!」
「亡者だっているんだろ。それらに救ってもらえ」
ミッシェルの時とは違い、グリーに対してのレンショウの語調は、冷え切ったものだった。
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