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レコンキスタ
PHASE-07
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ヘイターのそんな声に耳を貸す事はせず、ゲイアードは再度確認のために、落ちてる剣を手にして投擲。
「――――ふむ」
やはり矢と同じで、泥濘のような体にズブズブと刺さり、そのあと剣は、自重で落下する。
「対スライムみたいな対処ですかね」
「だろうね。だが、対応が難しい」
「ですね……」
エルンと言葉を交わすも、打開策はない。
魔法が使えれば、炎の魔法で消滅も可能かもしれないが、肝心の魔法が使用出来ない。
「――――ならば」
ポケットから手にしたのは掌サイズの球体。
「ピンを抜いて――――」
初めて使用するアイテムだからか、ゲイアードは口に出しつつ行動を確認し――――、それを投げた。
朽無しの体たちの前に転がると――――、
ドンッと、大きな音を立て、爆ぜる。
「わあ! 爆裂系の基本魔法くらいの威力はありますね」
魔法使いのミリーが威力評価を口にすれば、エルンも手渡されていたそれを投げる。
「なんだあれ?」
爆発する代物に疑問符のヘイター。
「おそらく壌獣王のところで作られた代物だろう」
横に立つヘルムは、爆発が、各所で発生しているものに類似している事からそう推測する。
銃だけでなく、爆裂系の初歩クラスの威力を手軽に使用出来るのは素晴らしいと、ヘルムはあのアイテムを欲した。
「でも、あれじゃあ倒せないよ」
「そこはお前の魔法だからな」
「いや~」
仮面の下で照れている。
――――爆煙が晴れれば、
「うん。この投擲榴弾とかいう代物は便利ではあるが、やはり爆発より炎だな」
ゲイアードの眼前では、爆発によって体が欠損した朽無しの体。
足が吹き飛び倒れながらも、這って接近してくる。
更には欠損した部分も時間が経過していくと、体の一部が欠損部分へと移動し、補おうとしている。
「朽ちない体か。面倒な魔法だ」
「現状、あれを相手にするのは難しいと思います」
ミリーからの提案にゲイアードは首肯で返す。
「おやおや?」
遠くを望むように、手を額部分にあてて眺めるヘイター。
兄と、粋がって先頭に立ったパーティーが後退していく。
何も出来ずに下がる兄の姿。ヘイターは愉悦に浸る。
自分よりも目立ち、期待をされていた人物が、自分の生み出した魔法を前にして、何も出来ないでいる事が無性にうれしいようであり、
「見事な魔法だな。この魔法と、亡者の召喚を併用すれば、我々に恐れるものはない。全てはお前の才能だ。素晴らしい才能だぞ。ヘイター」
「我々じゃないよ。貴男に恐れるものが無くなるんですよ。僕が無くすんです。無くして、貴男の理想郷を創造してみせます」
自分の事を満面の笑みで評価してくれる者には、全力を惜しみなく発揮する。
無能な人間は見下すが、評価してくれる人物は徹底して支えるのが、この男の思考のようである。
「前進♪」
有頂天なヘイターが高らかに声を発せば、朽無しの体は規則正しく前へと歩み出す。
――。
「どうであった?」
会敵した感想を聞かせてくれと、シラクサがゲイアード達に問う。
朽無しの体に対する対処法を簡単に述べる。
現状、無いというのが答えであった。
耳にすれば、シラクサは渋面になる。
「どうするべきか……」
「この様な相手がいるのならば、妾の配下が役に立ったの~」
後ろに下がっていたはずが、暇なのか、魔王はまたも前にやって来て、この編制は失敗であったと評する。
これには編制をしたラゼンが頭を下げた。
「そんなやり取りは時間の無駄です!」
と、メンタルの弱さに定評のあるエルンが、権力者達に語気を強くして発する。
言は正しいと、ラゼンは策を練る。
――――その間にも、朽無しの体が、壁代わりにした盾に衝突。
遅い足並みが更に遅くなる。
だが、獲物が眼前にいるという欲が強いのか、わずかな隙間を見つければ、そこに手を入れ、無理矢理に侵入しようと本能のままに動く。
「――――ふむ」
やはり矢と同じで、泥濘のような体にズブズブと刺さり、そのあと剣は、自重で落下する。
「対スライムみたいな対処ですかね」
「だろうね。だが、対応が難しい」
「ですね……」
エルンと言葉を交わすも、打開策はない。
魔法が使えれば、炎の魔法で消滅も可能かもしれないが、肝心の魔法が使用出来ない。
「――――ならば」
ポケットから手にしたのは掌サイズの球体。
「ピンを抜いて――――」
初めて使用するアイテムだからか、ゲイアードは口に出しつつ行動を確認し――――、それを投げた。
朽無しの体たちの前に転がると――――、
ドンッと、大きな音を立て、爆ぜる。
「わあ! 爆裂系の基本魔法くらいの威力はありますね」
魔法使いのミリーが威力評価を口にすれば、エルンも手渡されていたそれを投げる。
「なんだあれ?」
爆発する代物に疑問符のヘイター。
「おそらく壌獣王のところで作られた代物だろう」
横に立つヘルムは、爆発が、各所で発生しているものに類似している事からそう推測する。
銃だけでなく、爆裂系の初歩クラスの威力を手軽に使用出来るのは素晴らしいと、ヘルムはあのアイテムを欲した。
「でも、あれじゃあ倒せないよ」
「そこはお前の魔法だからな」
「いや~」
仮面の下で照れている。
――――爆煙が晴れれば、
「うん。この投擲榴弾とかいう代物は便利ではあるが、やはり爆発より炎だな」
ゲイアードの眼前では、爆発によって体が欠損した朽無しの体。
足が吹き飛び倒れながらも、這って接近してくる。
更には欠損した部分も時間が経過していくと、体の一部が欠損部分へと移動し、補おうとしている。
「朽ちない体か。面倒な魔法だ」
「現状、あれを相手にするのは難しいと思います」
ミリーからの提案にゲイアードは首肯で返す。
「おやおや?」
遠くを望むように、手を額部分にあてて眺めるヘイター。
兄と、粋がって先頭に立ったパーティーが後退していく。
何も出来ずに下がる兄の姿。ヘイターは愉悦に浸る。
自分よりも目立ち、期待をされていた人物が、自分の生み出した魔法を前にして、何も出来ないでいる事が無性にうれしいようであり、
「見事な魔法だな。この魔法と、亡者の召喚を併用すれば、我々に恐れるものはない。全てはお前の才能だ。素晴らしい才能だぞ。ヘイター」
「我々じゃないよ。貴男に恐れるものが無くなるんですよ。僕が無くすんです。無くして、貴男の理想郷を創造してみせます」
自分の事を満面の笑みで評価してくれる者には、全力を惜しみなく発揮する。
無能な人間は見下すが、評価してくれる人物は徹底して支えるのが、この男の思考のようである。
「前進♪」
有頂天なヘイターが高らかに声を発せば、朽無しの体は規則正しく前へと歩み出す。
――。
「どうであった?」
会敵した感想を聞かせてくれと、シラクサがゲイアード達に問う。
朽無しの体に対する対処法を簡単に述べる。
現状、無いというのが答えであった。
耳にすれば、シラクサは渋面になる。
「どうするべきか……」
「この様な相手がいるのならば、妾の配下が役に立ったの~」
後ろに下がっていたはずが、暇なのか、魔王はまたも前にやって来て、この編制は失敗であったと評する。
これには編制をしたラゼンが頭を下げた。
「そんなやり取りは時間の無駄です!」
と、メンタルの弱さに定評のあるエルンが、権力者達に語気を強くして発する。
言は正しいと、ラゼンは策を練る。
――――その間にも、朽無しの体が、壁代わりにした盾に衝突。
遅い足並みが更に遅くなる。
だが、獲物が眼前にいるという欲が強いのか、わずかな隙間を見つければ、そこに手を入れ、無理矢理に侵入しようと本能のままに動く。
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