拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

FOX4

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レコンキスタ

PHASE-15

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「なぜに僕?」
 率直な答えを知りたいですな。

「お前は素人。魔力が芽吹いていない」

「いやいや、それならサージャスさんのパーティーにだっていますよ。四人中三人が該当します」

「あやつらは使えないだけじゃ。習得さえすれば、魔法を使用するだけの魔力は持っておる」
 その事を知らせてあげると喜びそうだな。
 僕としては、お馬鹿なザイオン氏が魔法の才能が一応あるって事に驚きだよ。

「僕にはないんですか?」

「ない。現状、お前はそれだけのスキルを持ち合わせていない。元々、生き物は生まれながらにして魔力を有しておるが、修練もしていない者に芽生えるわけがなかろう。お前のはまだ種の状態じゃ」
 はいそうですね。冒険者の方々が修練に励んでいた頃、僕は学問に傾倒しておりましたから。
 平地の行き届いた人生を送りたいから、勉強してたんです~。
 結果、公務員です~。
 安定してます~。

「なんじゃ? その馬鹿にしくさった目は」
 しくさったなんて、なんてお下品な。それでも神ですか?

「とにかく、お前が頼りじゃ」

「だから、答え!」
 いい加減にしろ! なにも言わないうちに僕が危険地帯に赴くとか、了承するわけないだろう。現状、芽生えだの種だのしか出てないぞ!
 そもそも、ここまで来ている事が凄い事だよ。
 整備長を見てみなさいよ。きっと、ビビり倒して強い人の背中に隠れてるはずですから。
 ――……あれ!? 整備長は?
 おかしいな、途中で絶望一色に染まった顔のおっさんと合流したんだけどな。
 魔道開発局に赴く前に別れた時は、てこでも動かないとばかりに大の字で寝てたけど、移動時に無理矢理に起こされて、連れてこられた感があったんだよね。
 百人長が担いで移動してたからね~。
 ――……あ、いた……。
 あのおっさん、強い人の背中どころか、テントに入り込んで、こっちを見てら。
 僕と目があった途端に、口だけ動かしてなんか伝えてきてるな。
 読唇術はないけども、【俺を巻き込むな!】と、言っているようだ。
 大いに巻き込んでやりたいよ。

「答えを聞く気はあるか?」

「はいはい」
 おっさん探してたら、魔王さんの事を忘れてた。
 そのせいかご立腹だ。

「では、なぜピートが必要か。それは捷利嚮導の乙女ブリュンヒルデの装甲に問題がある」

「はあ……?」
 気の抜けた返事をする。
 装甲に問題があるからって、なんで僕なんだよ。まったく結びつかないんですけど。
 僕の表情をくみ取ったのか、
「率直に言おう。我々では、捷利嚮導の乙女ブリュンヒルデに触れる事は難しい」
 率直に言われて、ますます分からないんですが……。
 ――――捷利嚮導の乙女ブリュンヒルデの装甲は、魔力を持っている敵対した者を受け付けないそうだ。
 触れるだけでダメージを負ってしまう使用だそうで、もちろん内部装甲も同様の造りとの事。中に入ればダメージを受けるそうだ。
 
 ――……うん…………。
 大きく吸気を行ってから――――、
「まてまて、待ってください。へ? じゃあもしかして、あのデカいのに僕が単身で乗り込むって事ですか?」

「うむ」

「うむ。じゃねえよ! こめかみを一生痛みが消えないようにしてやろうか!」
 そういえば、ビクリと体を震わせる魔王さん。
 なんだか、凄く強くなった気になってしまう。

「それはやめてくれ」
 と、ケーシーさんが悲しそうな顔で言ってきたので、やめてあげるけども。
 素人が単身で潜入とか。馬鹿な発想だろ。

「私もついていくから」

「いや、結構です」

「なんで!?」
 ロールさん。少しは危機管理を持ちましょう。
 あんなもんの中に入ったら、無事じゃすまないですよ。
 僕としてはやんわりとお断りしたいところ。
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