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レコンキスタ
PHASE-16
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「おぬしは素人じゃが、色々と鍛えられておるし、死線をくぐり抜けておる。この屈強な冒険者たちでも、シズク達との戦いを経験したいと思うものはそうはおらんじゃろう。その中で生き抜いたのじゃ。胆力だけなら、ここの者たちでも随一よ」
褒めてもさ、行きたくねえよ。
周囲も納得するなよ!
確かに大公様と小競り合いもすれば、魔王さんにグリグリだって見舞うよ。
でも、これはそういうレベルじゃないよ。
「ヴィン海域には、上からの命令だったか――――」
「では、命令だ。行ってこい」
「あん! 貴男は不死王軍でしょ! 元が出しゃばるなよ!」
バッチバチに睨み合う、僕と元なんちゃら様。
最近は整備長より、この方とのやり合いが多い気がする。
「お願いできないか。君の働きが全てを左右する」
おう……。上からの命令には逆らえない公務員が、最も上に位置する王様に頭を下げられてしまったよ……。
しかも、ブールさんまで下げてるし……。
やめてよ、王様と宰相様とか、政治、公務面で権力を有する一番と二番じゃん。
これ、断れないよ。
――……だって、公務員なんで……。
なんて、悲しい存在なんだ公務員って……。
やりとげたとしても公務員だ。一定の給金しかでない。反面、安定してるけども、商売人みたいに一発ドカンってのはない。
こういうのは成功したらドカンといただきたいが、公務員は、どんな危険な事を行っても、給金に上がり下がりはない。
危険手当が出るくらいだ。
ちょっとよさげなところで、ご飯を一回食べたら無くなる程度のな!
そんなので、僕にどえらい事をやらせようとしている。ここにいるトップの方々の頭の中は、年中春爛漫なのだろうか?
行きたくない! 断固として拒否したい。例えお願いしてくる相手がこの国の最高権力者であっても。
――……そもそも、この反攻作戦が失敗したら、王様はただの人だしな~。
ただの人に命令なんかされてもな~。まあ、僕もそうなったらただの一般人ですけども。
それならそれで、再就職先を見つけるし。
「なんか悪い顔になってるよ」
ロールさん。悪い顔じゃないです。将来を必死に考えてるんです。
「まあ、聞けピート」
食指をクイクイと動かして、僕に近づくように指示する魔王さん。
小さい体に合わせるためにしゃがみ込むと、
「よいか。お前が捷利嚮導の乙女内部に侵入し、カグラを助けてみよ。分かるじゃろ?」
何がだろうか?
「あられもない姿のカグラを生で見られるぞ」
おいおい、僕をなんだと思ってるんだ。全裸で囚われているカグラさんを見て喜ぶとでも? まあ、脳内の僕は小躍りするだろうけども。
弱った女性だぞ。
――……囚われて、弱った……、全裸の女性か――――。
情欲をそそる光景ではあるな!
「強く、誰に頼らなくとも大抵の事は解決してしまうカグラを助ける。それだけでカグラはピートにぞっこんラブとなる可能性も」
そこの所を詳しく知りたいな。
助ければいい関係になれるの? あの超絶美人様と!
でも、単身ってのがな~。
「単身で乗り込み助ける。いままでカグラが体験した事のないナイトの存在に、胸がキュンキュンになること請け合いじゃ」
ぞっこんラブだのキュンキュンだの、死語のような気もするが、それは魔王さんが歳くってるから仕方ないとして、確かに頼れる殿方の存在をしり、カグラさんの乙女心に火が付けば、僕に惚れるというのもあり得ない事じゃない。
周囲は僕たちが耳打ちで話し合ってるのが気になるのか、聞き耳を立てようとしているが、魔王さんが睨んで散るように指示。
「ピートよ。本当に、ここからはお前にしか頼れないのじゃ。このままだとカグラは消滅する。それでよいのか?」
「駄目に決まってますよ」
「ならば救ってくれ。死線を経験した、魔力を有さない者はお前くらいじゃ。たどり着くまでは全力で支える。カグラを救ってくれ」
語末の方は、キュンキュンとか言ってた時と違って、本気そのもの。
どのみちこの戦いで敗北にでもなれば、ヘルムの為の世界ってのが誕生してしまう。
生きててもつまらないし、逆らえば命を奪われる可能性もある。
遅いか、早いかの違いだな~。
――――なら! 美人様たちにキャッキャ言われる世界を選択したい。
楽してそんな世界が訪れないのは分かっている。
そんな自分にだけ都合のいい世界があってたまるものか!
ここは異世界じゃないんだ!!
欲しい物があるなら、自身の力で勝ち取らねばならないのである。
ねだってるだけじゃ勝ち取れないんだよ!
褒めてもさ、行きたくねえよ。
周囲も納得するなよ!
確かに大公様と小競り合いもすれば、魔王さんにグリグリだって見舞うよ。
でも、これはそういうレベルじゃないよ。
「ヴィン海域には、上からの命令だったか――――」
「では、命令だ。行ってこい」
「あん! 貴男は不死王軍でしょ! 元が出しゃばるなよ!」
バッチバチに睨み合う、僕と元なんちゃら様。
最近は整備長より、この方とのやり合いが多い気がする。
「お願いできないか。君の働きが全てを左右する」
おう……。上からの命令には逆らえない公務員が、最も上に位置する王様に頭を下げられてしまったよ……。
しかも、ブールさんまで下げてるし……。
やめてよ、王様と宰相様とか、政治、公務面で権力を有する一番と二番じゃん。
これ、断れないよ。
――……だって、公務員なんで……。
なんて、悲しい存在なんだ公務員って……。
やりとげたとしても公務員だ。一定の給金しかでない。反面、安定してるけども、商売人みたいに一発ドカンってのはない。
こういうのは成功したらドカンといただきたいが、公務員は、どんな危険な事を行っても、給金に上がり下がりはない。
危険手当が出るくらいだ。
ちょっとよさげなところで、ご飯を一回食べたら無くなる程度のな!
そんなので、僕にどえらい事をやらせようとしている。ここにいるトップの方々の頭の中は、年中春爛漫なのだろうか?
行きたくない! 断固として拒否したい。例えお願いしてくる相手がこの国の最高権力者であっても。
――……そもそも、この反攻作戦が失敗したら、王様はただの人だしな~。
ただの人に命令なんかされてもな~。まあ、僕もそうなったらただの一般人ですけども。
それならそれで、再就職先を見つけるし。
「なんか悪い顔になってるよ」
ロールさん。悪い顔じゃないです。将来を必死に考えてるんです。
「まあ、聞けピート」
食指をクイクイと動かして、僕に近づくように指示する魔王さん。
小さい体に合わせるためにしゃがみ込むと、
「よいか。お前が捷利嚮導の乙女内部に侵入し、カグラを助けてみよ。分かるじゃろ?」
何がだろうか?
「あられもない姿のカグラを生で見られるぞ」
おいおい、僕をなんだと思ってるんだ。全裸で囚われているカグラさんを見て喜ぶとでも? まあ、脳内の僕は小躍りするだろうけども。
弱った女性だぞ。
――……囚われて、弱った……、全裸の女性か――――。
情欲をそそる光景ではあるな!
「強く、誰に頼らなくとも大抵の事は解決してしまうカグラを助ける。それだけでカグラはピートにぞっこんラブとなる可能性も」
そこの所を詳しく知りたいな。
助ければいい関係になれるの? あの超絶美人様と!
でも、単身ってのがな~。
「単身で乗り込み助ける。いままでカグラが体験した事のないナイトの存在に、胸がキュンキュンになること請け合いじゃ」
ぞっこんラブだのキュンキュンだの、死語のような気もするが、それは魔王さんが歳くってるから仕方ないとして、確かに頼れる殿方の存在をしり、カグラさんの乙女心に火が付けば、僕に惚れるというのもあり得ない事じゃない。
周囲は僕たちが耳打ちで話し合ってるのが気になるのか、聞き耳を立てようとしているが、魔王さんが睨んで散るように指示。
「ピートよ。本当に、ここからはお前にしか頼れないのじゃ。このままだとカグラは消滅する。それでよいのか?」
「駄目に決まってますよ」
「ならば救ってくれ。死線を経験した、魔力を有さない者はお前くらいじゃ。たどり着くまでは全力で支える。カグラを救ってくれ」
語末の方は、キュンキュンとか言ってた時と違って、本気そのもの。
どのみちこの戦いで敗北にでもなれば、ヘルムの為の世界ってのが誕生してしまう。
生きててもつまらないし、逆らえば命を奪われる可能性もある。
遅いか、早いかの違いだな~。
――――なら! 美人様たちにキャッキャ言われる世界を選択したい。
楽してそんな世界が訪れないのは分かっている。
そんな自分にだけ都合のいい世界があってたまるものか!
ここは異世界じゃないんだ!!
欲しい物があるなら、自身の力で勝ち取らねばならないのである。
ねだってるだけじゃ勝ち取れないんだよ!
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