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レコンキスタ
PHASE-19
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「こりゃすげぇ……」
感嘆の整備長。
危機を回避できると認識したのか、誰よりも早く後ろに下がっていたのに、いつの間にやら僕の傍らに立っていた。
『なんだぁ、ありゃ?』
と、右目に眼帯をしたダイアンが、腰をかがめてサージャスさんの方向を見つつ、ヘルムに問うところが、空間に映し出されている。
問われた当人は、ポカンと口を開いて、未だに驚きから立ち直れていないようだ。
巨神の一撃が、弾かれたという現実を目の当たりにしたラゴット勢は、ピタリと足を止め、巨神の一撃目でこちらの前線が崩れたにもかかわらず、その機を逸するかのように、攻撃を中断してしまう。
「ボクがいます。なので皆さんは捷利嚮導の乙女の攻撃に気を配らなくて結構です。目の前の相手に集中してください」
「「「「おお!!!!」」」」
立て直したのか、気合いの入った返事をそのまま鬨の声に変えて、足の止まったラゴット勢と、亡者を相手に果敢に攻めていく。
『あんな物を隠し持っていたのか……魔王め!』
『なんだよ、知らないのか? さっき向こうで見たんじゃねえの?』
『見たが、知らん。こんな効果なんてな。奴らも切り札を持っていたということか。ならば、魔力粒子砲を――――』
明らかによくないものを準備しようとしているよね……。
――――頭部が禍々しく、赤く輝く。
あの光りは、王都、王城に放たれた光り。
ヘルムめ! あれをこんな近距離で撃つってのか!
『一時、後退』
それを合図に、攻めていた相手は下がり始める。
『消し飛ばしてくれる』
赤い光りに、黒い雷を纏った帯がこちらに迫る。
完全に終わるやつだぞ……。
「無駄!」
ここでもサージャスさんが願望破壊の乙女を手に、光りに向かって跳躍。
穂先を光りに当てれば――――、光りを止め、受けきった。
『…………なんなのだ、あれは! どうして魔力粒子砲まで止められるのだ!』
憤慨し、頭を掻きむしるヘルム。
兵仗の効果を消し去るって、こういう意味でもあったのか。
『落ち着けよ。そういう力なんだろう、向こうのとっておきは。だが欠点もある。人が扱うって事だ。こっちのデカいのと違って、相手が人なら、人で対応できる』
『やってくれるか』
『ああ、以前は手ひどくやられたが、弁解するなら、あんたが庭園にいたから本気が出せなかったんだからな』
そうか、ヘルムがいたから大規模な攻撃魔法とかは使用しなかった訳か。
王城に簡単に侵入してきたのも、ヘルムが画策していたなら、つじつまも合うな。
『では、頼む』
『オーキードーキー』
飄々と捷利嚮導の乙女の肩からゆっくり飛び降りると、そのまま飛翔魔法で一気にサージャスさんの所まで詰め寄った。
「よう、久しぶり」
「どうも。戦う前から前回の言い訳をしてるところが情けないですね」
「何とも手厳しい。いや、実際本気じゃなかったから。本気だと凄いんだぞ」
クスリと笑むサージャスさん。挑発してらっしゃる。
戦いになると、こうやって強気な対応をするよね。
まあ、そこがいいんだけども。
「いや、マジで!」
白髪をゆらす隻眼が、残った左の深紅の瞳を猛禽のように鋭くさせ、双剣で斬りかかる。
一振り二振りと、剣圧だけで周囲の皆さんをたじろがせている。
「なあ、強いだろ! 使えよ赤いの。体に纏う赤いチャクラ。俺の鎧も赤だし、お揃いだぜ」
「残念。魔法が封じられてるの――で!」
願望破壊の乙女の柄で双剣を受けるサージャスさんは、歯を食いしばっている。
言うだけあって、初めて戦った時より、一撃が重くて早いようだ。
サージャスさん、苛烈な連撃を捌くと後方に――――、
「行かせねえ!」
双剣の一振りを横一文字。
それに合わせてサージャスさんの足下に氷が発生。
氷が臑部分まで伸びて、両足を固定した。
「一振りで中々に厚みのある氷を作り出すな。まあ、シズク様に比べたら、全然だがな」
テンション上がっただけで、広域を氷の世界にしてしまう方と、冒険者崩れを一緒にしてはいけない。ヴィン海域の住人よ。
眼前の氷を発生させるのは、シュパーブ君でも時間を有するでしょう。たった一振りで。と、いうところを警戒、評価しないと。
パルパーナの出自、ダイアン・ヘルツシュ。
討伐した最古参位の火龍で装備を仕立てるだけあって、実力は本物。
レア職の屠竜者はダテじゃないな。
感嘆の整備長。
危機を回避できると認識したのか、誰よりも早く後ろに下がっていたのに、いつの間にやら僕の傍らに立っていた。
『なんだぁ、ありゃ?』
と、右目に眼帯をしたダイアンが、腰をかがめてサージャスさんの方向を見つつ、ヘルムに問うところが、空間に映し出されている。
問われた当人は、ポカンと口を開いて、未だに驚きから立ち直れていないようだ。
巨神の一撃が、弾かれたという現実を目の当たりにしたラゴット勢は、ピタリと足を止め、巨神の一撃目でこちらの前線が崩れたにもかかわらず、その機を逸するかのように、攻撃を中断してしまう。
「ボクがいます。なので皆さんは捷利嚮導の乙女の攻撃に気を配らなくて結構です。目の前の相手に集中してください」
「「「「おお!!!!」」」」
立て直したのか、気合いの入った返事をそのまま鬨の声に変えて、足の止まったラゴット勢と、亡者を相手に果敢に攻めていく。
『あんな物を隠し持っていたのか……魔王め!』
『なんだよ、知らないのか? さっき向こうで見たんじゃねえの?』
『見たが、知らん。こんな効果なんてな。奴らも切り札を持っていたということか。ならば、魔力粒子砲を――――』
明らかによくないものを準備しようとしているよね……。
――――頭部が禍々しく、赤く輝く。
あの光りは、王都、王城に放たれた光り。
ヘルムめ! あれをこんな近距離で撃つってのか!
『一時、後退』
それを合図に、攻めていた相手は下がり始める。
『消し飛ばしてくれる』
赤い光りに、黒い雷を纏った帯がこちらに迫る。
完全に終わるやつだぞ……。
「無駄!」
ここでもサージャスさんが願望破壊の乙女を手に、光りに向かって跳躍。
穂先を光りに当てれば――――、光りを止め、受けきった。
『…………なんなのだ、あれは! どうして魔力粒子砲まで止められるのだ!』
憤慨し、頭を掻きむしるヘルム。
兵仗の効果を消し去るって、こういう意味でもあったのか。
『落ち着けよ。そういう力なんだろう、向こうのとっておきは。だが欠点もある。人が扱うって事だ。こっちのデカいのと違って、相手が人なら、人で対応できる』
『やってくれるか』
『ああ、以前は手ひどくやられたが、弁解するなら、あんたが庭園にいたから本気が出せなかったんだからな』
そうか、ヘルムがいたから大規模な攻撃魔法とかは使用しなかった訳か。
王城に簡単に侵入してきたのも、ヘルムが画策していたなら、つじつまも合うな。
『では、頼む』
『オーキードーキー』
飄々と捷利嚮導の乙女の肩からゆっくり飛び降りると、そのまま飛翔魔法で一気にサージャスさんの所まで詰め寄った。
「よう、久しぶり」
「どうも。戦う前から前回の言い訳をしてるところが情けないですね」
「何とも手厳しい。いや、実際本気じゃなかったから。本気だと凄いんだぞ」
クスリと笑むサージャスさん。挑発してらっしゃる。
戦いになると、こうやって強気な対応をするよね。
まあ、そこがいいんだけども。
「いや、マジで!」
白髪をゆらす隻眼が、残った左の深紅の瞳を猛禽のように鋭くさせ、双剣で斬りかかる。
一振り二振りと、剣圧だけで周囲の皆さんをたじろがせている。
「なあ、強いだろ! 使えよ赤いの。体に纏う赤いチャクラ。俺の鎧も赤だし、お揃いだぜ」
「残念。魔法が封じられてるの――で!」
願望破壊の乙女の柄で双剣を受けるサージャスさんは、歯を食いしばっている。
言うだけあって、初めて戦った時より、一撃が重くて早いようだ。
サージャスさん、苛烈な連撃を捌くと後方に――――、
「行かせねえ!」
双剣の一振りを横一文字。
それに合わせてサージャスさんの足下に氷が発生。
氷が臑部分まで伸びて、両足を固定した。
「一振りで中々に厚みのある氷を作り出すな。まあ、シズク様に比べたら、全然だがな」
テンション上がっただけで、広域を氷の世界にしてしまう方と、冒険者崩れを一緒にしてはいけない。ヴィン海域の住人よ。
眼前の氷を発生させるのは、シュパーブ君でも時間を有するでしょう。たった一振りで。と、いうところを警戒、評価しないと。
パルパーナの出自、ダイアン・ヘルツシュ。
討伐した最古参位の火龍で装備を仕立てるだけあって、実力は本物。
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