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レコンキスタ
PHASE-47
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サージャスとダイアン。その周囲では魔王幹部がフサルクと対峙し、捷利嚮導の乙女の攻撃が全体に及ばぬように邪神が対応。
危ういところで均衡を保っている王軍。
「ラゴットからの増援もあるのに、よく耐える連中だ。この均衡なんとかしたいな」
「じゃあ、出番かな」
「無理はするな。現状でもかなりの亡者を召喚している」
「大丈夫。余裕さ」
捷利嚮導の乙女の内部にて、ヘルムとヘイターが言葉を交わす。
余裕という言葉とは裏腹に、歩めばふらつきも目立つ。
「流石にこれだけの亡者を召喚するってのもしんどいよね。でも、まだまだ限界ではないから。ここで一気にこっちに傾けようか! 勝利ってやつを!」
空元気のような発言と共に、ヘルムといる室内より移動すれば、捷利嚮導の乙女の肩口に現れる。
「さあ、ボクチンのお友達、出ておいで」
我が玩具箱を唱える。
今までとは比べものにならないほどの巨大な魔法陣を地面に描けば、地の底から亡者の叫びが響く。
幾重にも重なる輪唱は、終焉を告げているようだった。
這い出てくる無数の亡者は瞬く間に地表をほのかな緑色に染めていく。体に纏う不気味な輝きによって……。
「くそったれ……」
前線で戦う、王軍に味方する冒険者の一人が、眼界にその色を捉えて、嘆息と共に脱力に見舞われる。
鎧皮の厚みある鎧は刀傷が大いに目立ち、如何に激しい戦闘を行い耐えてきたかを物語る。
「諦めないことだ。立っているのならば、立ち続けよう」
簡単に言ってくれると、声の方へと首を動かせば、そこに立っているのは艶やかな白髪と、琥珀の瞳の男。
無骨な冒険者からしたら、顔がよすぎる、いけ好かねえ野郎というのが第一印象だったようだ。
「眠れ」
腕を横に薙ぎれば、亡者たちだけを狙い燃やしていく。
側にいるラゴットの者たちは狙わず、亡者だけを、
卓抜を超越した魔力操作を目にして、いけ好かねえ野郎から、とんでもなく凄い御仁という感想に変わった。
「来たね」
「来てやったぞ。かまってが強すぎる愚弟」
ゲイアードの表情は、弟を目にすると険しいものに変わる。
目を細めて睨み付ければ、琥珀色の瞳がギラリと輝く。
猛禽のような迫力を持った目で睨んでみても、ヘイターには通用しないようで、ケタケタと笑いながら、
「似合わない顔だね~。馬鹿が付くくらいにお人好しな人がやったって、心胆に寒さなんて届きもしないよ」
「だったら、その体に刻み込んでやる」
「無理なことばかりを言うよね~」
手を上へと向ければ、以前のように、蟒蛇にてゲイアードを襲う。
大口が開き、呑み込む。
「芸が無いな」
容易く消滅させれば、間髪入れずに弟を馬鹿にする。
「愚直に同じことを貫いていけば、いずれは真理にだってたどり着くよ」
「着いたのか?」
「着くわけないよ。おれっちはすでに真理な存在なんだから」
「大した冗談だな。まったく笑えないぞ」
「笑えないのはそれが真実だと、兄たまも心の底では思っているからさ。私の弟は神のようだ。これからは敬わないと~」
「まったく笑えない」
一気に距離を詰めれば、お相手しようと、接近戦を受けて立つヘイター。
不得手ではないにしても、ゲイアードを相手に接近戦は分が悪い。
それでも挑むのは、兄に対して負けることが出来ないものを抱いているから。
妬み、嫉み、自分の上を行き、周囲からもてはやされる存在。それをどうしても受け入れられない。
自分に向けられるはずのものを全て奪った兄には、強い怨嗟を抱いている。
危ういところで均衡を保っている王軍。
「ラゴットからの増援もあるのに、よく耐える連中だ。この均衡なんとかしたいな」
「じゃあ、出番かな」
「無理はするな。現状でもかなりの亡者を召喚している」
「大丈夫。余裕さ」
捷利嚮導の乙女の内部にて、ヘルムとヘイターが言葉を交わす。
余裕という言葉とは裏腹に、歩めばふらつきも目立つ。
「流石にこれだけの亡者を召喚するってのもしんどいよね。でも、まだまだ限界ではないから。ここで一気にこっちに傾けようか! 勝利ってやつを!」
空元気のような発言と共に、ヘルムといる室内より移動すれば、捷利嚮導の乙女の肩口に現れる。
「さあ、ボクチンのお友達、出ておいで」
我が玩具箱を唱える。
今までとは比べものにならないほどの巨大な魔法陣を地面に描けば、地の底から亡者の叫びが響く。
幾重にも重なる輪唱は、終焉を告げているようだった。
這い出てくる無数の亡者は瞬く間に地表をほのかな緑色に染めていく。体に纏う不気味な輝きによって……。
「くそったれ……」
前線で戦う、王軍に味方する冒険者の一人が、眼界にその色を捉えて、嘆息と共に脱力に見舞われる。
鎧皮の厚みある鎧は刀傷が大いに目立ち、如何に激しい戦闘を行い耐えてきたかを物語る。
「諦めないことだ。立っているのならば、立ち続けよう」
簡単に言ってくれると、声の方へと首を動かせば、そこに立っているのは艶やかな白髪と、琥珀の瞳の男。
無骨な冒険者からしたら、顔がよすぎる、いけ好かねえ野郎というのが第一印象だったようだ。
「眠れ」
腕を横に薙ぎれば、亡者たちだけを狙い燃やしていく。
側にいるラゴットの者たちは狙わず、亡者だけを、
卓抜を超越した魔力操作を目にして、いけ好かねえ野郎から、とんでもなく凄い御仁という感想に変わった。
「来たね」
「来てやったぞ。かまってが強すぎる愚弟」
ゲイアードの表情は、弟を目にすると険しいものに変わる。
目を細めて睨み付ければ、琥珀色の瞳がギラリと輝く。
猛禽のような迫力を持った目で睨んでみても、ヘイターには通用しないようで、ケタケタと笑いながら、
「似合わない顔だね~。馬鹿が付くくらいにお人好しな人がやったって、心胆に寒さなんて届きもしないよ」
「だったら、その体に刻み込んでやる」
「無理なことばかりを言うよね~」
手を上へと向ければ、以前のように、蟒蛇にてゲイアードを襲う。
大口が開き、呑み込む。
「芸が無いな」
容易く消滅させれば、間髪入れずに弟を馬鹿にする。
「愚直に同じことを貫いていけば、いずれは真理にだってたどり着くよ」
「着いたのか?」
「着くわけないよ。おれっちはすでに真理な存在なんだから」
「大した冗談だな。まったく笑えないぞ」
「笑えないのはそれが真実だと、兄たまも心の底では思っているからさ。私の弟は神のようだ。これからは敬わないと~」
「まったく笑えない」
一気に距離を詰めれば、お相手しようと、接近戦を受けて立つヘイター。
不得手ではないにしても、ゲイアードを相手に接近戦は分が悪い。
それでも挑むのは、兄に対して負けることが出来ないものを抱いているから。
妬み、嫉み、自分の上を行き、周囲からもてはやされる存在。それをどうしても受け入れられない。
自分に向けられるはずのものを全て奪った兄には、強い怨嗟を抱いている。
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