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レコンキスタ
PHASE-50
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「いいよ。こいよ!」
騎士団を真似るように、騎士団からなる亡者たちをぶつけてくる。
「本当に底なしのようにも思えるな……」
などと言いながらも、ゲイアードの声は暗い。
弟であるヘイターに、明らかに限界が来ているように思えたからであった。リューディアもそれを理解しているようで、憂いを帯びた顔になっている。
激しくぶつかり合う、死霊魔術師による、死者を用いての戦い。
一方は対等な関係。
一方は力で押さえ込んでの使役。
真逆の選択をしてきた者たちがぶつかり合う。
――――。
全体において、王軍は劣勢であった。
巨神を堰き止めてくれる者たちは、王軍の主力である。
冒険者や兵士たちにくらべ、力を有する存在である、魔王軍の各派閥の中で活躍する幹部達も励んでいるが、減ることのないラゴットの勢力と、亡者の軍勢には体力の消耗が著しかった。
アンデッドで構成された不死王軍の面々が亡者と当たるも、そこは理解されていると、炎熱や光の系統を中心とした魔法を得意とする者たちによって、勢いを削がれていた。
ンダガランが代理として指揮する、魔王軍最強の炎竜王軍も同じような状況であった。
反面、畏れを知らない亡者の軍勢が勢いを落とすことなく前に進むことで、その後方でラゴット勢は、王軍よりも体力の消耗も少なく、ここにきて戦力差に開きが見え始めてきた。
王軍は質が高くとも、前線の者たちにも体力の限界が近い。
後方の者たちと入れ替わるも、それも何度も行ってきており、心身に、傷、疲労が蓄積し始め、足の動きに鈍さが目立ってきた。
「まずいですな」
ここで口を開くのは、後陣の指揮所に戻り状況を窺う、宰相のブール。
横ではシラクサが深く頷き、状況の打開を見いだせずに腕を組む。
さらにその隣ではラゼンが長嘆息を行っていた。
捷利嚮導の乙女に最大の戦力をぶつけているからこそ、その脅威を全体に波及させていないのは幸いなのだが、ジリ貧なのがこちらの現実。
巨神と、仮面の男ヘイター。
この二つを攻略しなければ、勝つことは出来ない。
だが、その道を作るにしても、現状の戦力で決定力がないのならば、こちらはこのまま押されるだけになってしまう。
テント内で天井を見ながら考え込むシラクサ。
心底で思うのは、決定打が欲しい。であった。
「突破口ならありますよ」
テントに用意されたテーブルは円状に並べられており、円卓としての体を成している。
上座も下座もなく、テント内にいる者ならば、忌憚のない意見を口にしていいという配慮からである。
上がった発言に、天井からそこへと顔を向ける。
「突破口とは? ピート君」
案を提案しようとしているのはピートであった。
騎士団を真似るように、騎士団からなる亡者たちをぶつけてくる。
「本当に底なしのようにも思えるな……」
などと言いながらも、ゲイアードの声は暗い。
弟であるヘイターに、明らかに限界が来ているように思えたからであった。リューディアもそれを理解しているようで、憂いを帯びた顔になっている。
激しくぶつかり合う、死霊魔術師による、死者を用いての戦い。
一方は対等な関係。
一方は力で押さえ込んでの使役。
真逆の選択をしてきた者たちがぶつかり合う。
――――。
全体において、王軍は劣勢であった。
巨神を堰き止めてくれる者たちは、王軍の主力である。
冒険者や兵士たちにくらべ、力を有する存在である、魔王軍の各派閥の中で活躍する幹部達も励んでいるが、減ることのないラゴットの勢力と、亡者の軍勢には体力の消耗が著しかった。
アンデッドで構成された不死王軍の面々が亡者と当たるも、そこは理解されていると、炎熱や光の系統を中心とした魔法を得意とする者たちによって、勢いを削がれていた。
ンダガランが代理として指揮する、魔王軍最強の炎竜王軍も同じような状況であった。
反面、畏れを知らない亡者の軍勢が勢いを落とすことなく前に進むことで、その後方でラゴット勢は、王軍よりも体力の消耗も少なく、ここにきて戦力差に開きが見え始めてきた。
王軍は質が高くとも、前線の者たちにも体力の限界が近い。
後方の者たちと入れ替わるも、それも何度も行ってきており、心身に、傷、疲労が蓄積し始め、足の動きに鈍さが目立ってきた。
「まずいですな」
ここで口を開くのは、後陣の指揮所に戻り状況を窺う、宰相のブール。
横ではシラクサが深く頷き、状況の打開を見いだせずに腕を組む。
さらにその隣ではラゼンが長嘆息を行っていた。
捷利嚮導の乙女に最大の戦力をぶつけているからこそ、その脅威を全体に波及させていないのは幸いなのだが、ジリ貧なのがこちらの現実。
巨神と、仮面の男ヘイター。
この二つを攻略しなければ、勝つことは出来ない。
だが、その道を作るにしても、現状の戦力で決定力がないのならば、こちらはこのまま押されるだけになってしまう。
テント内で天井を見ながら考え込むシラクサ。
心底で思うのは、決定打が欲しい。であった。
「突破口ならありますよ」
テントに用意されたテーブルは円状に並べられており、円卓としての体を成している。
上座も下座もなく、テント内にいる者ならば、忌憚のない意見を口にしていいという配慮からである。
上がった発言に、天井からそこへと顔を向ける。
「突破口とは? ピート君」
案を提案しようとしているのはピートであった。
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