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レコンキスタ
PHASE-77
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「この!」
せめて眼前の一体は自分がと戦うも、動きも攻撃も、今まで戦ってきた強敵たちに申し訳ないくらいに強かった。
『絶好の機会だ』
サージャスへと多数の光が捷利嚮導の乙女より放たれれば、彼女と対峙しているフサルク諸共に攻撃を見舞った。
『直撃だな』
即座に攻撃を受けたフサルクは復活し、爆煙の中から出て来る。
『こう使うのだなフサルクは』
足止めとして使いつつ、捷利嚮導の乙女の一撃を見舞う。
素人のヘルムが自分なりに戦法を編み出した。
一番の脅威となる者を取り除く事こそが肝要。
ほくそ笑むヘルム。
「まあ、こんな時だけ頼れるわね」
爆煙の方にシズクが語りかければ、
「ありがとうございます」
「構わん。我が義妹候補だか――――」
「ないです」
我が身を呈してサージャスを守る邪神。
女性に対しての気づかいは完璧だが、その女性たちからは冷たくあしらわれる悲しき存在である。
『ええい!』
しっかりと歯が軋る音が耳朶に届くほどに、大いに悔しさを見せるヘルム。
自らが作りだした戦法が上手くはまったと思っていただけに、相当に悔しいようである。
「さあ、反撃です」
「う、うむ……」
助けてやったが、自身も助けてもらっているので、助けてやった事を理由に強く出られない邪神は、サージャスの言葉に従うように、彼女が動けば追従する。
邪神を従えるように見える光景。
大した少女だというのが魔王幹部の感想だった。
――――。
「やきもきするの~」
兵仗がもどり、若干の魔力を自由に扱えるようになった魔王は、宙にふわふわと浮きながら戦況を眺める。
高さはピートの視線ほど。
戦力にならないのは分かっていても、魔力を使えるようになれば、自然と好戦的になるのは、戦女神故なのかもしれない。
「対兵仗用の兵仗である願望破壊の乙女でも、ようやくヒビを一つ入れるくらいですね」
「このままでは押し切られるの~」
いくら邪神が強大な力を持っているにしても、自らが造りだした兵仗の前ではその力は発揮出来ない。
今は防いでくれているが、限界も近いうちにくる。
――――。
「よし! ついてこい」
サージャスの後ろにいたが、攻撃を防ぐのが自らの役目と、高慢な存在が、実妹のお兄ちゃん発言で、随分と素直に戦ってくれるのは、王軍にとってはありがたい事であった。
『ハエが』
接近する紫色の長髪に掌を叩き付ける。
『ん?』
思いの外、綺麗に入り、建物を倒壊させながら吹き飛び、城壁にぶつかったところでようやく邪神が止まった。
簡単に攻撃を受けたので、後方にいたサージャスも驚いたのか、移動を止めてしまう。
『これはどうだ』
魔力粒子砲を城壁へと横薙で撃てば、触れた位置から炎が立ち上がり、紅蓮の壁を築く。
「おお……これは流石に効くな……」
妹の予感が的中したようで、邪神も兵仗の効果により、徐々に体力を削られており、先ほどまでは魔法陣で防いでいたものも、防げなくなっていた。
「いかんな。今までは無意識に展開できていたが、これからは意識をしつつ行動せねばならんか。神である我が、戦いを考えながらせねばならんとは」
絶大な力を有する存在は、考えなくても思いのままに出来るのが当たり前。
だからこその神なのだが、考えるという事をしなければならないほど、邪神は追い込まれていた。
せめて眼前の一体は自分がと戦うも、動きも攻撃も、今まで戦ってきた強敵たちに申し訳ないくらいに強かった。
『絶好の機会だ』
サージャスへと多数の光が捷利嚮導の乙女より放たれれば、彼女と対峙しているフサルク諸共に攻撃を見舞った。
『直撃だな』
即座に攻撃を受けたフサルクは復活し、爆煙の中から出て来る。
『こう使うのだなフサルクは』
足止めとして使いつつ、捷利嚮導の乙女の一撃を見舞う。
素人のヘルムが自分なりに戦法を編み出した。
一番の脅威となる者を取り除く事こそが肝要。
ほくそ笑むヘルム。
「まあ、こんな時だけ頼れるわね」
爆煙の方にシズクが語りかければ、
「ありがとうございます」
「構わん。我が義妹候補だか――――」
「ないです」
我が身を呈してサージャスを守る邪神。
女性に対しての気づかいは完璧だが、その女性たちからは冷たくあしらわれる悲しき存在である。
『ええい!』
しっかりと歯が軋る音が耳朶に届くほどに、大いに悔しさを見せるヘルム。
自らが作りだした戦法が上手くはまったと思っていただけに、相当に悔しいようである。
「さあ、反撃です」
「う、うむ……」
助けてやったが、自身も助けてもらっているので、助けてやった事を理由に強く出られない邪神は、サージャスの言葉に従うように、彼女が動けば追従する。
邪神を従えるように見える光景。
大した少女だというのが魔王幹部の感想だった。
――――。
「やきもきするの~」
兵仗がもどり、若干の魔力を自由に扱えるようになった魔王は、宙にふわふわと浮きながら戦況を眺める。
高さはピートの視線ほど。
戦力にならないのは分かっていても、魔力を使えるようになれば、自然と好戦的になるのは、戦女神故なのかもしれない。
「対兵仗用の兵仗である願望破壊の乙女でも、ようやくヒビを一つ入れるくらいですね」
「このままでは押し切られるの~」
いくら邪神が強大な力を持っているにしても、自らが造りだした兵仗の前ではその力は発揮出来ない。
今は防いでくれているが、限界も近いうちにくる。
――――。
「よし! ついてこい」
サージャスの後ろにいたが、攻撃を防ぐのが自らの役目と、高慢な存在が、実妹のお兄ちゃん発言で、随分と素直に戦ってくれるのは、王軍にとってはありがたい事であった。
『ハエが』
接近する紫色の長髪に掌を叩き付ける。
『ん?』
思いの外、綺麗に入り、建物を倒壊させながら吹き飛び、城壁にぶつかったところでようやく邪神が止まった。
簡単に攻撃を受けたので、後方にいたサージャスも驚いたのか、移動を止めてしまう。
『これはどうだ』
魔力粒子砲を城壁へと横薙で撃てば、触れた位置から炎が立ち上がり、紅蓮の壁を築く。
「おお……これは流石に効くな……」
妹の予感が的中したようで、邪神も兵仗の効果により、徐々に体力を削られており、先ほどまでは魔法陣で防いでいたものも、防げなくなっていた。
「いかんな。今までは無意識に展開できていたが、これからは意識をしつつ行動せねばならんか。神である我が、戦いを考えながらせねばならんとは」
絶大な力を有する存在は、考えなくても思いのままに出来るのが当たり前。
だからこその神なのだが、考えるという事をしなければならないほど、邪神は追い込まれていた。
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