拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

FOX4

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レコンキスタ

PHASE-91

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   *    *
 
 えらい事だよ……。
 どえらい事だよ…………。
 なんだかとってもお久しぶりな感じがしないでもない。
 そうです! 僕です! ピートマック・ウィザースプーンです。
 ――――んなこたどうでもいい。
 
 巨体が崩れるのは喜ばしいけども、ドデカい存在がまあ四方に崩れていくもんだから、瓦礫が普通に市街地まで転がって行ってるから!
 まあね、ここで決着つけて勝利しないと、王都だけではすまなかったけども。
 ――……でもさ……。

「誰が直すと思ってんだよ!」

「お前だよ」
 へっ、気軽に言ってくれる。

「もちろんまかない担当になってくれるんですよね? ケーシーさん」

「これ次第だ」
 拇指と食指で輪っかを作ってら。

「王様が喜んで出しますよ」

「いやいや、君たち整備局の費用から天引きさせてもらうよ」

「なんでや! ゲイアードさん」
 恐ろしい事を言いやがる男前だ。

「君の上司が問題を起こしてるから」

「現在は元であって、今の局長は暫定的ですがロールさんなので。ヘルム・ボドリックは整備局とは関係ありません」
「そんなのは世間には通用しないからね。君たちも頑張ったけど、制裁はあると思うよ。予算削除とか減俸とか」
 ふっざけんなよ! 絶対にそんな事はさせないからな。
 世間様にもしっかりと対策を画策せねば。
 もし、瓦版なんかの情報屋が僕たちの周囲に現れて聞き込みに来たら、公務員の真言マントラを使用せねば!
【規則なんで】だけじゃないんだよ! 僕たちの真言マントラは!!

【ノーコメント】

【記憶にございません】

【そのような事実は確認されておりません】
 ――が、ある! これで逃げ切ってやる!
 だが、そうならないためにも、まずはヘルムのおっさんをあの瓦礫の中から引っ張り出さないといけないんだけども……。

「生きてる? これ?」
 崩れてしまった状況では逃げ出せていないはず。下敷き待ったなしだな。

「生きておる」

「あら魔王さん、前線まで」

「うむ、皆の者ご苦労であった」
 言うと周囲では恭しく頭を下げる皆さん。
 皆さん。魔王ですよ。倒すべき存在ですよ。と、言ってあげたい。
 王様や大公様が魔王さんに対して腰低いから、こうやって勘違いが生まれたりするんだよ。大公様の場合は現在の主だから仕方ないが。
 ていうか、協力態勢で戦ったんだから、もう魔王討伐とか無くなるんじゃないの? 
 冒険者の方々は路頭に迷いそうですな。
 よかった。平地の行き届いた人生を送れる、安定感抜群の公務員で。

「――――で、なんで生きていると?」

「簡単よ。操縦する部屋は、内部で一番堅牢に造っておる。瓦礫になってもそこだけは無事な造りじゃ」
 へ~なるほどね~。乗り手を第一に考えた造りなんだな。

「にしても、見事なくらいに壊れましたね~」

「もう一回、造り直さないと」

「いや、もう造るなや」
 こんなもんがあるから争いの根幹になるんだ。
 些かドスを効かせて睨んでから言ってみれば、
「お前、本当に調子に乗るなよ。妾にとって、ここには取り込む事が出来る兵仗が五つあるからの。それを取り込めば、そこそこな事が出来るようになるぞ」
 五つ?

「このでっかいのは、今の状態じゃ取り込めないんじゃないんですか?」
 願望破壊の乙女ラーズグリーズに、パルティナさんの兵仗やつに、捷利嚮導の乙女ブリュンヒルデの外付けが二つ。
 全部で四つだろ。

「アホか、看破の乙女アルヴィトをいれて五つじゃ」
 ああ、それね。
 あったなそんなの。
 じゃあ、こっちも元局長に用がある事だし、さっさと引っ張り出そうか。
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