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レコンキスタ
PHASE-99
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「では、王様、裁きを」
「あ、ああ」
急にふられて困惑気味だったが、今まで罵倒を受けていた王様は、
「ヘルム・ボドリック。国家転覆に騒乱罪、大小数えればきりがないが、その罪をしっかりと償ってもらう」
「死罪にでもすればいいさ」
「それはない。生きて、己の行いを鑑みればいい。振り返るだけの時間はこれから長くあるだろう」
「私の考えは変わらない。絶対にだ」
――――結局ヘルムは、王様から一度も視線を外す事なく、自らが信じた大義を否定せず、連行される。
一時は男爵様の領地で預かるとの事、古都だと大公様がやらかしそうだからね。
警務局の面々も現在はエギンバにいるので、そこで取り調べをするそうだ。
――――さてさて、今度はコイツだ。
わざわざ王様や上の方々が相手にするような存在じゃないからな。
些末な存在は僕たちで相手をしようじゃないか。
「へ、へへへ」
「にやついてんじゃねえ!」
ザイオン氏の強烈な前蹴り。
なんとも気持ちがいい。見てるだけでスカッとする。
「やめてくれよ。もう投降してるだろ。それとも王軍ってのは投降者に暴力を振るうのが習わしなのか?」
初登場時の強気で気持ちの悪い態度はどこに行ったのやら、何とも弱々しいもんだよ。
「お宅のトップは、こちらのトップの一人に平手打ちを食らってるからね。このくらいで騒がないでくださいね」
弱い存在には強いようで、発言した僕に対してギロリと睨みつけてくる。
全くもって立場が分かっていないようだ。
「生意気なんだよ!」
「ぎゃ!」
ドレークさんの拳骨。
即座に、
「これは指導だ」
って、周囲に言えば、その通りと周囲も同調。
「横暴だ!」
声高に言ってみても意味は無い。
「さて、横暴ということですが。グリー・ボルティアさん、二十六歳。そちらの横暴に対して処置をとらせていただきたい」
「何を言ってんだ――――!? 言ってるんですか……」
ドレークさんが拳をちらつかせれば敬語に変わるグリー。
「君には違反金支払いの義務がある」
僕が言おうとしたのに……。
いいところで、ゲイアードさんに役を奪われてしまった。
「サージャス・バレンタイン氏が連帯保証によって支払いを肩代わりしているが、支払い義務のある当人がいるとなると、君にも当然、責任が発生する」
「払えるわけがねえ! 二億とか無理だろ個人が!」
「その個人が懸命になって払ってるんだよ!」
僕の声にようやく気圧される。
先ほどまではなめてかかっていたが、中々どうして、僕の声にも凄みがあるようだ。
「払う当てがねえ……」
「探せよ! 冒険者だろうが! 探求しろよ、支払い義務を」
僕が言おうとしたのに、今度はどこぞの冒険者の方が口にする。
その方を皮切りに、周囲がグリーに対して罵声を浴びせ始める。
冒険者の面汚しってのが、怒りの感情に含まれているんだろう。
なにより、もっとも怒りを感じるのは、サージャスさんを思ってだろう。
今回の件でサージャスさんは英雄だ。
伝記となる大傑物になられるに違いない。
それがこんな軽薄な小者のやらかした失態で生まれた違反金を払わないといけないとか、汚点もいいところ。
「あ、ああ」
急にふられて困惑気味だったが、今まで罵倒を受けていた王様は、
「ヘルム・ボドリック。国家転覆に騒乱罪、大小数えればきりがないが、その罪をしっかりと償ってもらう」
「死罪にでもすればいいさ」
「それはない。生きて、己の行いを鑑みればいい。振り返るだけの時間はこれから長くあるだろう」
「私の考えは変わらない。絶対にだ」
――――結局ヘルムは、王様から一度も視線を外す事なく、自らが信じた大義を否定せず、連行される。
一時は男爵様の領地で預かるとの事、古都だと大公様がやらかしそうだからね。
警務局の面々も現在はエギンバにいるので、そこで取り調べをするそうだ。
――――さてさて、今度はコイツだ。
わざわざ王様や上の方々が相手にするような存在じゃないからな。
些末な存在は僕たちで相手をしようじゃないか。
「へ、へへへ」
「にやついてんじゃねえ!」
ザイオン氏の強烈な前蹴り。
なんとも気持ちがいい。見てるだけでスカッとする。
「やめてくれよ。もう投降してるだろ。それとも王軍ってのは投降者に暴力を振るうのが習わしなのか?」
初登場時の強気で気持ちの悪い態度はどこに行ったのやら、何とも弱々しいもんだよ。
「お宅のトップは、こちらのトップの一人に平手打ちを食らってるからね。このくらいで騒がないでくださいね」
弱い存在には強いようで、発言した僕に対してギロリと睨みつけてくる。
全くもって立場が分かっていないようだ。
「生意気なんだよ!」
「ぎゃ!」
ドレークさんの拳骨。
即座に、
「これは指導だ」
って、周囲に言えば、その通りと周囲も同調。
「横暴だ!」
声高に言ってみても意味は無い。
「さて、横暴ということですが。グリー・ボルティアさん、二十六歳。そちらの横暴に対して処置をとらせていただきたい」
「何を言ってんだ――――!? 言ってるんですか……」
ドレークさんが拳をちらつかせれば敬語に変わるグリー。
「君には違反金支払いの義務がある」
僕が言おうとしたのに……。
いいところで、ゲイアードさんに役を奪われてしまった。
「サージャス・バレンタイン氏が連帯保証によって支払いを肩代わりしているが、支払い義務のある当人がいるとなると、君にも当然、責任が発生する」
「払えるわけがねえ! 二億とか無理だろ個人が!」
「その個人が懸命になって払ってるんだよ!」
僕の声にようやく気圧される。
先ほどまではなめてかかっていたが、中々どうして、僕の声にも凄みがあるようだ。
「払う当てがねえ……」
「探せよ! 冒険者だろうが! 探求しろよ、支払い義務を」
僕が言おうとしたのに、今度はどこぞの冒険者の方が口にする。
その方を皮切りに、周囲がグリーに対して罵声を浴びせ始める。
冒険者の面汚しってのが、怒りの感情に含まれているんだろう。
なにより、もっとも怒りを感じるのは、サージャスさんを思ってだろう。
今回の件でサージャスさんは英雄だ。
伝記となる大傑物になられるに違いない。
それがこんな軽薄な小者のやらかした失態で生まれた違反金を払わないといけないとか、汚点もいいところ。
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