拝啓、あなた方が荒らした大地を修復しているのは……僕たちです!

FOX4

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レコンキスタ

PHASE-104

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「なんじゃおぬしら、妾に逆らうつもりか?」

「逆らうつもりはありませんが、譲りたくないものもあるのです」

「ちょっと姉さん。今回の事だけでなに勘違いしてるの? 諦めなさい。私の思いの方が大きいのだから」
 連係かと思ったら、ここで姉妹の間にもバチバチとした何かが発生している。

「だったら私も!」
 と、アズナさん。

「させないニャ!」
 と、シナンさんまで参加すれば、アズナさんと掴み合いを始めた。
 ――――美人さん達が言い争う様を周囲は生暖かい目で見ている。
 でも時折、僕に対しては冷ややかな目だ。
 嫉妬の目である。
 なんだというのだ、この傾国の美人たちが僕を取り合っているとでも言いたげじゃないか。
 
 ――……えっと、取り合っているのだろうか?
 ――……え? 本当にこれは僕を自分の恋人にしたいがためのやりとりなのかい?
 マジで!
 シズクさんが僕に好意を持っているのは理解している。
 アズナさんとシナンさんもだ。
 魔王さんも僕に好意をもった発言。
 カグラさんは救い出した事で、魔王さんの言っていたぞっこんラブという事に本当になってるのか?
 サージャスさんは僕が色々と支援した事で僕に好意を?
 で、ロールさんもなのか? 確かにお祭りの時みたいに、ただの後輩的な発言はなくなってるし、お弁当だって作ってくれる。
 甲鎧王の時や、子爵の下男――――、名前忘れたけども、僕がそいつらに立ち向かっていった事で好意を持たれた?
 ――――おいおい――――。
 こんな美人様たちに好意を持たれるとか――――。
 最高じゃねえかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
 どうしよう。ハーレムエンドか? ここに来てそんなエンドが待っているのかい!
 一人を選ぶなんて、僕に出来るとは思えないし。
 一人を選んでしまうと、他の女性達が悲しむもの。
 すげー! なにこの贅沢な悩み――――。
 
 ――――――は! いかんいかん。ここにいる美人さん達と、最高のハーレム生活をおくるトリップに陥っていた。
 皆さん元気に僕の子供を抱いてましたよ。

「ハハハ――――」
 嬉しさから笑いがこぼれてしまう。
 もちろん周囲の嫉妬の目が怖いので、見えないようにうつむきながら笑いをこぼした。
 ああ、エルンさんを取り巻く環境ってこんな感じなんだよね。
 美人三人を連れてのパーティー。
 きっと、宿屋なんかの食堂では、エルンさんもこういう敵意のある視線を向けられてるんだろうな。
 僕も向けてた事あるし。
 この位置に立って、初めて気付く事が出来るんだな~。
 ハハハハ――――。
 いや~、堪えてるんだけども、勝手に笑みを湛えてしまう。
 まいった。まいった。勝利者の笑みがこぼれてしまう。

「おら!」

「じゅあっぐ!?」

「テメー!!!!」
 くっそ! 思いっ切り背中を蹴りやがって!

「煙草臭いんだよ!」

「うるせい! 自分だけいい思いしてんじゃねえ!」
 おっさんのこの言動。やはり僕は現状、超絶美人たちに好意を持たれているというのだな。
 フフフ――――。

「笑うな!」

「おっご!?」
 このおっさん、僕の顔を本気で殴りやがった!
 嫉妬と憎悪のこもった拳だ。
 この野郎! だが――――、おっさんもむかつくが、おっさんが僕を殴れば、周囲の男たちも拳を作って、よっしゃぁぁぁぁっ! て、口にしてたのが更にむかつく!
 嫉妬に狂ったモテない男共め!
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