そこにワナがあればハマるのが礼儀でしょ!~ビッチ勇者とガチムチ戦士のエロ冒険譚~

天岸 あおい

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VSゴブリン

○譲れない一線

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 泣くなど情けないことだと思うのに、グリオスの目に涙が込み上がってしまう。

 焦らすなんて意地悪するなと内心愚痴りながら、唇を震わせ、どうにか言葉を発する。

「い、いっぱい……おか、して……お前だけの、メスにして――」

「勝手に言葉を変えないでよ。ほら、エルジュ様って言ってよ。いやらしい言葉は言えるのに、それだけ言えないってなんか傷つくんだけど」

「エル、ジュ……っ……さ……」

 さっさと言って楽になりたい。だが、どうしてもエルジュを様付けで呼びたくなくて、グリオスは小首を振る。

 それだけは口にできない。いくら軽い戯れの言葉とはいえ、口に出してしまえばエルジュと対等でいられなくなる。

 体が疼いて本能のままに求めたくてもエルジュの横に並べなくなるのなら、このまま身悶えながら我慢したほうがいい。

 理性の歯止めは効かなくなった頭でも譲れなくて、グリオスは潤んだ目をエルジュの視線に合わせて訴える。

 意図が伝わったのかは定かではないが、エルジュは息をつきながら肩をすくめた。

「本っ当にグリオスってば生真面目なんだから。まあ嫌いじゃないけどね……じゃあ――」

 にゅる、にゅる……ぐにゅっ。
 グリオスの後孔を戯れに滑らせていた熱棒を、エルジュはおもむろに突き刺した。

「――いっぱい啼いてもらうから。ゴブリンたちがちゃんと興奮して、性欲発散できるようにね。終わる頃には薬の効果も切れて、ゴブリンたちも疲れ果てて、無駄に戦わなくて済むからさ」

「はぁぁ……ッ、んんっ、ぁ……っ……アッ! ……ハァ、ハァ……ぁ、ン……ッ……」

 一気に奥まで抉ってグリオスの中を拓いたかと思えば、体を持ち上げ、わざと浅い所だけ出し入れして焦らしたり、最奥をこねくり回して快感に堕としたり。エルジュは気ままにグリオスを追い詰めていく。

 その様をゴブリンたちは熱く滾った目で凝視し、ある者は自分の性器を扱き、ある者は歓声を上げて興奮を露わにする。

 ただでさえエルジュに中を翻弄されてたまらないのに、ゴブリンたちにオカズにされ、次々と達して充満する淫靡で甘い匂いと、欲情だらけの視線を浴びせられ、グリオスの体は悦びに狂うしかなかった。

「あぁっ、は、ぁ……ッ……エルジュぅ……っ……あァ……ッ……はぁぁ――」

「やっと欲しいものがもらえて嬉しい? グリオスの中、ずっと締め付けっぱなしだもの。
もうイジワルしないから。たくさんオレでキモチよくなって――ほら……っ」

 ズブッ、と。唐突に最奥を抉られた瞬間、グリオスのすべてが弾けた。

「――……ッッ!!」

 声なき悲鳴を上げながら、快楽の大波に呑まれていく。

 もう充分だ。これ以上は苦しいだけ。頼むから休ませてくれ――。
 快楽で細切れになる意識の中、グリオスは何度も心で懇願する。

 しかしエルジュの熱情は収まらず、グリオスを延々と穿ち、与えられる快楽に体は悦び続け、精神まで淫らに犯し続けていった。
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