そこにワナがあればハマるのが礼儀でしょ!~ビッチ勇者とガチムチ戦士のエロ冒険譚~

天岸 あおい

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VS魔王

▼見せつけられて

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   ◇ ◇ ◇

 甘い匂いがグリオスの意識を揺り起こす。

「ん……ここは……」

 うつ伏せで倒れたままグリオスは呟く。
 頭がひどくぼんやりとして、まだ眠りを欲している。体を起こす気に慣れなくて、そのまま眠りに戻ろうとしたが、

「――ぁ……ソコ、もっと……ッ……あぁぁ……っ……」

 淫らに堕ちた声が耳に入り、思わずグリオスは目を見開き、顔だけ上げて前を見る。

 それはあまりに不思議で淫靡な光景だった。

 延々と広がり、果てが見えないシーツ――寝心地の良い広大なベッドだ。
 他は壁すらなく、夜の闇のようなものが広がっている。

 なのに眼前の有様は鮮明に見えてしまう。
 インキュバスが座りながら背後から魔王の脚を大きく開かせ、抱え上げ、そそり立つ凶悪なものを突き立てる姿。

 繋がり合った所からは白濁の液が零れ、じゅぼじゅぼと淫乱な音が聞こえてくる。
 意識を失う前にやり取りしていた気が強そうな魔王の面影はなく、顔を赤く染めながら快楽に顔を緩め、恥ずかしげもなく喘ぐ。

 あからさまに自分へ見せつけていると分かるが、怒りも不快感もグリオスの中から強くは湧き上がらない。
 むしろ魔王が上下に動かされ、奥を突かれて「ぁンっ」と甘く啼く度にグリオスの中もキュンと疼き、自分もされているような気になってくる。

 目を背けたいのに、魔物の痴態に引き込まれてしまう。

 ふと魔王の肩越しにインキュバスがグリオスへ目を合わせ、妖しい笑みを送ってくる。

 言葉にはしないが『次はお前の番だ』と告げられた気がして、グリオスの鼓動が速くなり、全身が熱くなる。

 どんどん酷くなる体の疼きに腰がもぞもぞと勝手に動いてしまう。わずかに股間へ刺激が伝わり、淡い快感が広がる。だが望むものからはあまりに遠く、もどかしさを覚えてしまう。

 目の前では魔王が悦びのままに喘ぎ、インキュバスに愛でられ続ける。
 もう何度も吐精したのか、魔王の股間では半勃ちしたものが淫らな液を零しながら、左右に揺れている。快楽に、インキュバスという雄に屈服した証だった。

 次第にインキュバスが魔王の奥を小刻みに突き始め、そして根元まで魔王の中へと捻じ込み、激しく貫いた瞬間、

「あぁぁぁァァァ――ッッ! ……はぁ、ぁ……ぁぁ……」

 笑いに顔を歪めながら魔王が大きく達する。
 一瞬全身を強張らせ、大きな快楽に呑まれている最中の魔王を、インキュバスは緩やかに奥を突き続け、より長く絶頂を与えてくる。

 そして魔王の体は弛緩し、ぐったりとうな垂れる。
 誇りも、男としての本能も、インキュバスによって手折られた哀れな姿。

 ――なのに今はそれが無性に羨ましく、グリオスをどこまでも煽った。
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