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VS魔王
真実は体に聞くしかない
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「ぁ……わ、分かったから……っ、今は、離れてくれ……早く、ここを出ないと……」
体を押し付けて喘ぎたくなるのを必死に堪えながらグリオスが訴えると、エルジュは「分かってるよー」と緊張感のない声で一笑する。
「夢の世界だとインキュバスにオレの力が効かないんだよねー。どうしよっか?」
「無策で来たのか! もう少し後先考えて……ッ……」
「怒らないでよーグリオス。他のヤツに取られたくなかったんだもの、落ち着いてなんかいられなかったんだって」
言いながらエルジュに頭を撫でられ、額にもキスを送られ、グリオスの体がその都度ビクンッと跳ねてしまう。
理性が溶けてグリオスの体が、エルジュにされるがままになりたがっていると、
「ここまで来るとは思わなかったが、それこそ俺たちの思うつぼ。淫魔の夢に二人まとめて堕ちるだけだ」
一旦交わりをやめ、膝の上にぐったりとした魔王を乗せたインキュバスが、不敵に笑いながら告げてくる。
「ここでお前たちが睦み合えばグリオスに埋め込んだ種が移り、二人して魔へと堕ちる。どれだけ抱いても互いに満たされず、俺の精を欲し始める……我が精は尽きぬから、いつでも応えてやろう」
おもむろに魔王の脚を大きく開き、インキュバスは白濁の液に塗れた後孔をクニッと指で広げる。
とろぉ……と孔から零れる淫らな情事の名残りが、グリオスの頭を犯しにかかる。
あんなに中へ……ずっと終わらず、あれが注がれ続ける――。
体の奥が激しく疼き出し、エルジュとの再会よりもインキュバスへと本能が囚われていく。
小さく頭を振ってグリオスが湧き上がる狂欲に抗っていると、エルジュからクスッと小さく笑う声がした。
「さも真実を語っているように見せているけれど、それ、本当なのかなあ?」
インキュバスの顔が訝しげに歪む。
「なんだと?」
「オレはさ、今来たばっかりで状況よく分かってないんだけど……グリオスに色々教えて、あたかもそれが正しくて、お前とヤるしかないって話に持っていこうとしているのは分かるよ。でもさあ、それが嘘偽りのないことだなんて信じられないんだけど。魔物からの一方的な説明なのに」
腕の中のグリオスの頭や頬にキスを落としながら、視線だけをインキュバスに送りながらエルジュは話を続ける。
「それにさ、催淫効果のある夢を見せながら心を追い詰めて、諦めて身を委ねさせたら繋がって、魔の種を埋めても結果は同じだもんねー。騙して結果を出したら勝利だもの……その手には乗らないよ」
「確かに真実を言う義理はないな。だが、その話が間違いないとどうやって証明する?」
「簡単な話だよ。こうやって――」
肩を軽くすくめてから、エルジュはグリオスの唇を深く奪う。
ねっとりと舌を絡められ、思わずグリオスは「ン……」と感じ入る声を漏らす。
そっとキスを終えたエルジュの親指が、緩んで半開きになったグリオスの唇をなぞる。
「――体に聞いていけばいいだけでしょ。今すぐオレで満たしてあげるから、グリオス」
妖しさと純真さが混じった笑みを間近で向けられ、グリオスから反発する気力が抜けていく。
何も答えられず蕩けた目で見つめることしかできないグリオスの背中が、ゆっくりとシーツに着けられた。
体を押し付けて喘ぎたくなるのを必死に堪えながらグリオスが訴えると、エルジュは「分かってるよー」と緊張感のない声で一笑する。
「夢の世界だとインキュバスにオレの力が効かないんだよねー。どうしよっか?」
「無策で来たのか! もう少し後先考えて……ッ……」
「怒らないでよーグリオス。他のヤツに取られたくなかったんだもの、落ち着いてなんかいられなかったんだって」
言いながらエルジュに頭を撫でられ、額にもキスを送られ、グリオスの体がその都度ビクンッと跳ねてしまう。
理性が溶けてグリオスの体が、エルジュにされるがままになりたがっていると、
「ここまで来るとは思わなかったが、それこそ俺たちの思うつぼ。淫魔の夢に二人まとめて堕ちるだけだ」
一旦交わりをやめ、膝の上にぐったりとした魔王を乗せたインキュバスが、不敵に笑いながら告げてくる。
「ここでお前たちが睦み合えばグリオスに埋め込んだ種が移り、二人して魔へと堕ちる。どれだけ抱いても互いに満たされず、俺の精を欲し始める……我が精は尽きぬから、いつでも応えてやろう」
おもむろに魔王の脚を大きく開き、インキュバスは白濁の液に塗れた後孔をクニッと指で広げる。
とろぉ……と孔から零れる淫らな情事の名残りが、グリオスの頭を犯しにかかる。
あんなに中へ……ずっと終わらず、あれが注がれ続ける――。
体の奥が激しく疼き出し、エルジュとの再会よりもインキュバスへと本能が囚われていく。
小さく頭を振ってグリオスが湧き上がる狂欲に抗っていると、エルジュからクスッと小さく笑う声がした。
「さも真実を語っているように見せているけれど、それ、本当なのかなあ?」
インキュバスの顔が訝しげに歪む。
「なんだと?」
「オレはさ、今来たばっかりで状況よく分かってないんだけど……グリオスに色々教えて、あたかもそれが正しくて、お前とヤるしかないって話に持っていこうとしているのは分かるよ。でもさあ、それが嘘偽りのないことだなんて信じられないんだけど。魔物からの一方的な説明なのに」
腕の中のグリオスの頭や頬にキスを落としながら、視線だけをインキュバスに送りながらエルジュは話を続ける。
「それにさ、催淫効果のある夢を見せながら心を追い詰めて、諦めて身を委ねさせたら繋がって、魔の種を埋めても結果は同じだもんねー。騙して結果を出したら勝利だもの……その手には乗らないよ」
「確かに真実を言う義理はないな。だが、その話が間違いないとどうやって証明する?」
「簡単な話だよ。こうやって――」
肩を軽くすくめてから、エルジュはグリオスの唇を深く奪う。
ねっとりと舌を絡められ、思わずグリオスは「ン……」と感じ入る声を漏らす。
そっとキスを終えたエルジュの親指が、緩んで半開きになったグリオスの唇をなぞる。
「――体に聞いていけばいいだけでしょ。今すぐオレで満たしてあげるから、グリオス」
妖しさと純真さが混じった笑みを間近で向けられ、グリオスから反発する気力が抜けていく。
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