41 / 49
VS魔王
真実は体に聞くしかない
しおりを挟む
「ぁ……わ、分かったから……っ、今は、離れてくれ……早く、ここを出ないと……」
体を押し付けて喘ぎたくなるのを必死に堪えながらグリオスが訴えると、エルジュは「分かってるよー」と緊張感のない声で一笑する。
「夢の世界だとインキュバスにオレの力が効かないんだよねー。どうしよっか?」
「無策で来たのか! もう少し後先考えて……ッ……」
「怒らないでよーグリオス。他のヤツに取られたくなかったんだもの、落ち着いてなんかいられなかったんだって」
言いながらエルジュに頭を撫でられ、額にもキスを送られ、グリオスの体がその都度ビクンッと跳ねてしまう。
理性が溶けてグリオスの体が、エルジュにされるがままになりたがっていると、
「ここまで来るとは思わなかったが、それこそ俺たちの思うつぼ。淫魔の夢に二人まとめて堕ちるだけだ」
一旦交わりをやめ、膝の上にぐったりとした魔王を乗せたインキュバスが、不敵に笑いながら告げてくる。
「ここでお前たちが睦み合えばグリオスに埋め込んだ種が移り、二人して魔へと堕ちる。どれだけ抱いても互いに満たされず、俺の精を欲し始める……我が精は尽きぬから、いつでも応えてやろう」
おもむろに魔王の脚を大きく開き、インキュバスは白濁の液に塗れた後孔をクニッと指で広げる。
とろぉ……と孔から零れる淫らな情事の名残りが、グリオスの頭を犯しにかかる。
あんなに中へ……ずっと終わらず、あれが注がれ続ける――。
体の奥が激しく疼き出し、エルジュとの再会よりもインキュバスへと本能が囚われていく。
小さく頭を振ってグリオスが湧き上がる狂欲に抗っていると、エルジュからクスッと小さく笑う声がした。
「さも真実を語っているように見せているけれど、それ、本当なのかなあ?」
インキュバスの顔が訝しげに歪む。
「なんだと?」
「オレはさ、今来たばっかりで状況よく分かってないんだけど……グリオスに色々教えて、あたかもそれが正しくて、お前とヤるしかないって話に持っていこうとしているのは分かるよ。でもさあ、それが嘘偽りのないことだなんて信じられないんだけど。魔物からの一方的な説明なのに」
腕の中のグリオスの頭や頬にキスを落としながら、視線だけをインキュバスに送りながらエルジュは話を続ける。
「それにさ、催淫効果のある夢を見せながら心を追い詰めて、諦めて身を委ねさせたら繋がって、魔の種を埋めても結果は同じだもんねー。騙して結果を出したら勝利だもの……その手には乗らないよ」
「確かに真実を言う義理はないな。だが、その話が間違いないとどうやって証明する?」
「簡単な話だよ。こうやって――」
肩を軽くすくめてから、エルジュはグリオスの唇を深く奪う。
ねっとりと舌を絡められ、思わずグリオスは「ン……」と感じ入る声を漏らす。
そっとキスを終えたエルジュの親指が、緩んで半開きになったグリオスの唇をなぞる。
「――体に聞いていけばいいだけでしょ。今すぐオレで満たしてあげるから、グリオス」
妖しさと純真さが混じった笑みを間近で向けられ、グリオスから反発する気力が抜けていく。
何も答えられず蕩けた目で見つめることしかできないグリオスの背中が、ゆっくりとシーツに着けられた。
体を押し付けて喘ぎたくなるのを必死に堪えながらグリオスが訴えると、エルジュは「分かってるよー」と緊張感のない声で一笑する。
「夢の世界だとインキュバスにオレの力が効かないんだよねー。どうしよっか?」
「無策で来たのか! もう少し後先考えて……ッ……」
「怒らないでよーグリオス。他のヤツに取られたくなかったんだもの、落ち着いてなんかいられなかったんだって」
言いながらエルジュに頭を撫でられ、額にもキスを送られ、グリオスの体がその都度ビクンッと跳ねてしまう。
理性が溶けてグリオスの体が、エルジュにされるがままになりたがっていると、
「ここまで来るとは思わなかったが、それこそ俺たちの思うつぼ。淫魔の夢に二人まとめて堕ちるだけだ」
一旦交わりをやめ、膝の上にぐったりとした魔王を乗せたインキュバスが、不敵に笑いながら告げてくる。
「ここでお前たちが睦み合えばグリオスに埋め込んだ種が移り、二人して魔へと堕ちる。どれだけ抱いても互いに満たされず、俺の精を欲し始める……我が精は尽きぬから、いつでも応えてやろう」
おもむろに魔王の脚を大きく開き、インキュバスは白濁の液に塗れた後孔をクニッと指で広げる。
とろぉ……と孔から零れる淫らな情事の名残りが、グリオスの頭を犯しにかかる。
あんなに中へ……ずっと終わらず、あれが注がれ続ける――。
体の奥が激しく疼き出し、エルジュとの再会よりもインキュバスへと本能が囚われていく。
小さく頭を振ってグリオスが湧き上がる狂欲に抗っていると、エルジュからクスッと小さく笑う声がした。
「さも真実を語っているように見せているけれど、それ、本当なのかなあ?」
インキュバスの顔が訝しげに歪む。
「なんだと?」
「オレはさ、今来たばっかりで状況よく分かってないんだけど……グリオスに色々教えて、あたかもそれが正しくて、お前とヤるしかないって話に持っていこうとしているのは分かるよ。でもさあ、それが嘘偽りのないことだなんて信じられないんだけど。魔物からの一方的な説明なのに」
腕の中のグリオスの頭や頬にキスを落としながら、視線だけをインキュバスに送りながらエルジュは話を続ける。
「それにさ、催淫効果のある夢を見せながら心を追い詰めて、諦めて身を委ねさせたら繋がって、魔の種を埋めても結果は同じだもんねー。騙して結果を出したら勝利だもの……その手には乗らないよ」
「確かに真実を言う義理はないな。だが、その話が間違いないとどうやって証明する?」
「簡単な話だよ。こうやって――」
肩を軽くすくめてから、エルジュはグリオスの唇を深く奪う。
ねっとりと舌を絡められ、思わずグリオスは「ン……」と感じ入る声を漏らす。
そっとキスを終えたエルジュの親指が、緩んで半開きになったグリオスの唇をなぞる。
「――体に聞いていけばいいだけでしょ。今すぐオレで満たしてあげるから、グリオス」
妖しさと純真さが混じった笑みを間近で向けられ、グリオスから反発する気力が抜けていく。
何も答えられず蕩けた目で見つめることしかできないグリオスの背中が、ゆっくりとシーツに着けられた。
27
あなたにおすすめの小説
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。
僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!
「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!
だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる