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VS魔王
勇者が上から降ってきた
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「今の告白、現実でもちゃんと聞いたから! もうグリオスがオレのこと好きってバレバレだから! だからいい加減に諦めてオレに直接言ってよ! オレのこと好きだって、愛してるって。さあ、遠慮なく!」
「バ、バカっ、今はそれどころじゃないだろ! しかも外から起こすんじゃなかったのか? 夢の中にどうやって入った? 夢の中のほうがインキュバスは強いんだぞ! 前みたいに外から俺を起こせば良かっただろ」
「えっ、魔王の城のど真ん中で連続絶頂迎えながら、オレのこと好き好き言わせたほうが良かったの? しまったなあ……てっきり極上の宿で数日がかりで言わせたほうが好みだとばかり思ったよ……」
「どっちもやめてくれ! そんなに聞きたいなら、その、後で言ってやるから……」
「そんなこと言って、恥ずかしいからってうやむやにされそうなんだよなあ。だからさ、今すぐ言って。オレのことが好きって。ちょうど証人もいることだし」
「インキュバスと魔王を証人にするなぁぁぁぁっ! しかも相手はまぐわってる状態だぞ! 証人が欲しいなら、せめて教会に行ってくれ。神父様なら聞いてくれるだろ」
「もう気が早いんだからーグリオスは。恋人通り越して教会で愛を誓い合って、伴侶になっちゃうだなんてー……もう。最っ高。番っちゃおうよ。新婚旅行は世界一周抱き潰し祭りにしよう!」
「暴走を始めるなっ! しかもなんだその祭りは……っ。やめろ。落ち着け。勝手に妄想のまま突っ走らないでくれ!」
「妄想だなんて、そんな……オレはただ自分の心に素直なだけ。絶対に逃がさないから――」
インキュバスが見せる夢の中で、俺たちは普段のノリのまま言葉の応酬を繰り返す。
夢にまでエルジュが入ってくるとは思っていなかったのか、魔物二人が素を取り戻し、唖然となってこちらを見つめ続ける。
困ったことに、疼きを重ねたグリオスの体にエルジュが抱きついて離れてくれない。
バシバシと背中を叩いて離れるように訴えても、逆に抱擁を強めるだけ。
腕の締め付け、息遣い、体温、そして、
「愛してる、グリオス。何度だって言うからね。聞いてないとか、覚えてないとか、そんな意見は全部認めないから。勘違いのしようがないように、毎日お腹いっぱいになるまで言っちゃうから」
笑いを滲ませながらも、どこか縋るように言ってくるエルジュ。
体どころか心まで包んでくるエルジュの存在に、グリオスの体が疼いてたまらなくなる。
「バ、バカっ、今はそれどころじゃないだろ! しかも外から起こすんじゃなかったのか? 夢の中にどうやって入った? 夢の中のほうがインキュバスは強いんだぞ! 前みたいに外から俺を起こせば良かっただろ」
「えっ、魔王の城のど真ん中で連続絶頂迎えながら、オレのこと好き好き言わせたほうが良かったの? しまったなあ……てっきり極上の宿で数日がかりで言わせたほうが好みだとばかり思ったよ……」
「どっちもやめてくれ! そんなに聞きたいなら、その、後で言ってやるから……」
「そんなこと言って、恥ずかしいからってうやむやにされそうなんだよなあ。だからさ、今すぐ言って。オレのことが好きって。ちょうど証人もいることだし」
「インキュバスと魔王を証人にするなぁぁぁぁっ! しかも相手はまぐわってる状態だぞ! 証人が欲しいなら、せめて教会に行ってくれ。神父様なら聞いてくれるだろ」
「もう気が早いんだからーグリオスは。恋人通り越して教会で愛を誓い合って、伴侶になっちゃうだなんてー……もう。最っ高。番っちゃおうよ。新婚旅行は世界一周抱き潰し祭りにしよう!」
「暴走を始めるなっ! しかもなんだその祭りは……っ。やめろ。落ち着け。勝手に妄想のまま突っ走らないでくれ!」
「妄想だなんて、そんな……オレはただ自分の心に素直なだけ。絶対に逃がさないから――」
インキュバスが見せる夢の中で、俺たちは普段のノリのまま言葉の応酬を繰り返す。
夢にまでエルジュが入ってくるとは思っていなかったのか、魔物二人が素を取り戻し、唖然となってこちらを見つめ続ける。
困ったことに、疼きを重ねたグリオスの体にエルジュが抱きついて離れてくれない。
バシバシと背中を叩いて離れるように訴えても、逆に抱擁を強めるだけ。
腕の締め付け、息遣い、体温、そして、
「愛してる、グリオス。何度だって言うからね。聞いてないとか、覚えてないとか、そんな意見は全部認めないから。勘違いのしようがないように、毎日お腹いっぱいになるまで言っちゃうから」
笑いを滲ませながらも、どこか縋るように言ってくるエルジュ。
体どころか心まで包んでくるエルジュの存在に、グリオスの体が疼いてたまらなくなる。
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