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9. それは普通とは呼ばない
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9. それは普通とは呼ばない
補習、補習、また補習……。どうしてこうも、オレの高校生活は無駄なイベントで埋め尽くされているんだろうか。今日の補習は特に長くて、教室を出る頃にはすっかり外は茜色を通り越して藍色になりかけていた。空には一番星がちらちら瞬いている。疲労感がどっと押し寄せ、重い足取りで昇降口に向かう。部活を終えたらしい連中の賑やかな声が遠くから聞こえてくるのが、少しだけ羨ましかった。
一人、家路を歩きながら、ふと、ある考えが頭をよぎる。……もしかして、白石のやつ待ってるかな。いつものことといえばいつものことだけど、さすがに今日は遅いし来ないだろうな。
……いや、いやいや待て待て!なんでそんなことを考える必要があるんだ?あいつが待ってようと待ってなかろうと、オレには関係ないじゃないか。別に嬉しいとか心配とかそういう気持ちは一切ないんだからな。
くそっ。毒されてきている。間違いなく、白石の存在に少しずつだが確実に日常を侵食されている。いや、これは毒というよりもはや洗脳に近いかもしれない。あいつが毎日毎日、オレに何か目に見えない仕掛けでもしているに違いない。でなければ、こんなくだらない考えが頭をよぎるはずがないんだ。
最寄りの駅からアパートまで、慣れきった道を歩きやっと自宅につく。ため息をつきながら玄関のドアを開ける。
「ただいま……」
誰に言うでもなく呟き、部屋の中に足を踏み入れた、その時だった。リビングの方から、ガサゴソという物音が聞こえてきた。そして間髪入れずに明るい声が響く。
「あっ!先輩!遅いですよ!」
……は?
驚きと呆れが同時に押し寄せる。なんでこいつがここにいるんだ?白石はオレの部屋のソファーに座って、何やら手に持っている。その手には見覚えのあるカップが二つ。
「私、先輩のこと待ちくたびれて、お腹空いちゃったんですよ?だから、冷蔵庫にあったプリンを2個も食べちゃいましたよ!」
そう言って白石は満面の笑みを浮かべて、空になったカップを掲げた。
……プリン?
「1個は私の明日のおやつだったのに~。もう!だから先輩、明日の私の分買ってきてくださいね?」
何を言っているんだこいつは。いや、それより先に言わなければならないことがある。
「勝手に食べるなよ!そのプリンはお前のじゃなくてオレのだからな!?というか……オレ、ちゃんと鍵閉めてたはずだぞ!?どうやって入ったんだお前!?」
怒りと困惑がない混ぜになった声を上げる。白石は、プリンのカップをテーブルに置き、ん?と首を傾げた。
「え?どうやってって、普通に入りましたよ?」
「普通にってどういうことだよ!鍵閉まってたんだぞ!?」
「ああ、先輩、それなんですけどねー?」
白石は、まるで他愛のない話しでもするかのようにあっけらかんと言った。
「昨日先輩が帰るとき、部屋のベランダの鍵を開けておきました。だからベランダから普通に入りましたよ?」
……は?
一瞬、時間が止まったような感覚に陥った。ベランダ?鍵を開けておいた?ベランダから普通に?ここ2階なんだが?そんな危ないことをしてまで入ってきたっていうのかこいつは。呆れてものが言えない。
ベランダの鍵なんて、まさか開けっ放しになっているとは思わないから確認なんてしてなかった。油断していたオレもオレだが、まさかそんな大胆な手口で侵入してくるとは全く想像もしていなかった。
「……あのな、それ、不法侵入で訴えるレベルだからな、お前?」
冗談半分、本気半分でそう告げる。少しは反省するだろうか、という淡い期待を込めて。しかし、白石はまたもや期待を裏切った。
「え~、いいじゃないですかぁ。だって私、先輩の彼女なんですよ?彼女が彼の家に入るのが、不法侵入なわけないじゃないですかぁ?」
得意げに胸を張る白石を見て、眩暈がした。この「彼女」という言葉、一体いつまで使い続けるつもりなんだ?オレは一度も認めた覚えはないのに。そして、白石はさらに続けた。
「それに嫌なら合鍵くださいよ。そしたらベランダからなんて危ないことしませんから!」
あまりの図々しさに、怒りを通り越して笑いそうになった。いや、笑えない。全く笑えない。
「……張っ倒すぞお前?」
思わず、口から危険な言葉が飛び出していた。もう、物理的にどうにかしないと、こいつの頭の中は理解できないんじゃないか、という衝動に駆られたのかもしれない。
すると、白石はぱっと顔色を変え、両手で自分の体を抱きしめるように身を縮めた。その表情には、怯え…ではなく、明らかに芝居がかった戸惑いが浮かんでいる。
「え……?そんな……先輩、何を言い出すんですか……?」
そして次の瞬間、白石はオレの言葉を全く別の意味に変換して見せた。
「そんな……強引に押し倒すぞ?なんて……いやーん。先輩、私を押し倒して、一体何をするつもりなんですかぁ?まだキスもしてないのに、いきなりそこまで行っちゃうんですか?もう、先輩ってばエッチ!もしかして毎日可愛い私のことを見てたら、発情期になっちゃったんですかぁ?せめてベッドにしてくださいよ?」
「誰が発情期だよ!というか押し倒すなんて一言も言ってないだろうが!」
必死で否定するが、白石は聞く耳を持たない。むしろ、さらに楽しそうに想像上のオレとの情事について語り続けようとする。ああ、もう。本当に面倒なやつだな。頭が痛い。疲れているのに、全く休まる暇がない。
結局、その日も白石は遅くまで部屋に居座り、どうでもいい話しを延々と聞かされた。そして白石が帰った後、オレは心底疲弊しながらも、玄関ドアの鍵、窓の鍵、そして……ベランダの窓の鍵を、一つ一つ念入りに確認してから眠りにつくようになった。この日から、それがオレの新たな習慣になったのだった。白石のせいで。
補習、補習、また補習……。どうしてこうも、オレの高校生活は無駄なイベントで埋め尽くされているんだろうか。今日の補習は特に長くて、教室を出る頃にはすっかり外は茜色を通り越して藍色になりかけていた。空には一番星がちらちら瞬いている。疲労感がどっと押し寄せ、重い足取りで昇降口に向かう。部活を終えたらしい連中の賑やかな声が遠くから聞こえてくるのが、少しだけ羨ましかった。
一人、家路を歩きながら、ふと、ある考えが頭をよぎる。……もしかして、白石のやつ待ってるかな。いつものことといえばいつものことだけど、さすがに今日は遅いし来ないだろうな。
……いや、いやいや待て待て!なんでそんなことを考える必要があるんだ?あいつが待ってようと待ってなかろうと、オレには関係ないじゃないか。別に嬉しいとか心配とかそういう気持ちは一切ないんだからな。
くそっ。毒されてきている。間違いなく、白石の存在に少しずつだが確実に日常を侵食されている。いや、これは毒というよりもはや洗脳に近いかもしれない。あいつが毎日毎日、オレに何か目に見えない仕掛けでもしているに違いない。でなければ、こんなくだらない考えが頭をよぎるはずがないんだ。
最寄りの駅からアパートまで、慣れきった道を歩きやっと自宅につく。ため息をつきながら玄関のドアを開ける。
「ただいま……」
誰に言うでもなく呟き、部屋の中に足を踏み入れた、その時だった。リビングの方から、ガサゴソという物音が聞こえてきた。そして間髪入れずに明るい声が響く。
「あっ!先輩!遅いですよ!」
……は?
驚きと呆れが同時に押し寄せる。なんでこいつがここにいるんだ?白石はオレの部屋のソファーに座って、何やら手に持っている。その手には見覚えのあるカップが二つ。
「私、先輩のこと待ちくたびれて、お腹空いちゃったんですよ?だから、冷蔵庫にあったプリンを2個も食べちゃいましたよ!」
そう言って白石は満面の笑みを浮かべて、空になったカップを掲げた。
……プリン?
「1個は私の明日のおやつだったのに~。もう!だから先輩、明日の私の分買ってきてくださいね?」
何を言っているんだこいつは。いや、それより先に言わなければならないことがある。
「勝手に食べるなよ!そのプリンはお前のじゃなくてオレのだからな!?というか……オレ、ちゃんと鍵閉めてたはずだぞ!?どうやって入ったんだお前!?」
怒りと困惑がない混ぜになった声を上げる。白石は、プリンのカップをテーブルに置き、ん?と首を傾げた。
「え?どうやってって、普通に入りましたよ?」
「普通にってどういうことだよ!鍵閉まってたんだぞ!?」
「ああ、先輩、それなんですけどねー?」
白石は、まるで他愛のない話しでもするかのようにあっけらかんと言った。
「昨日先輩が帰るとき、部屋のベランダの鍵を開けておきました。だからベランダから普通に入りましたよ?」
……は?
一瞬、時間が止まったような感覚に陥った。ベランダ?鍵を開けておいた?ベランダから普通に?ここ2階なんだが?そんな危ないことをしてまで入ってきたっていうのかこいつは。呆れてものが言えない。
ベランダの鍵なんて、まさか開けっ放しになっているとは思わないから確認なんてしてなかった。油断していたオレもオレだが、まさかそんな大胆な手口で侵入してくるとは全く想像もしていなかった。
「……あのな、それ、不法侵入で訴えるレベルだからな、お前?」
冗談半分、本気半分でそう告げる。少しは反省するだろうか、という淡い期待を込めて。しかし、白石はまたもや期待を裏切った。
「え~、いいじゃないですかぁ。だって私、先輩の彼女なんですよ?彼女が彼の家に入るのが、不法侵入なわけないじゃないですかぁ?」
得意げに胸を張る白石を見て、眩暈がした。この「彼女」という言葉、一体いつまで使い続けるつもりなんだ?オレは一度も認めた覚えはないのに。そして、白石はさらに続けた。
「それに嫌なら合鍵くださいよ。そしたらベランダからなんて危ないことしませんから!」
あまりの図々しさに、怒りを通り越して笑いそうになった。いや、笑えない。全く笑えない。
「……張っ倒すぞお前?」
思わず、口から危険な言葉が飛び出していた。もう、物理的にどうにかしないと、こいつの頭の中は理解できないんじゃないか、という衝動に駆られたのかもしれない。
すると、白石はぱっと顔色を変え、両手で自分の体を抱きしめるように身を縮めた。その表情には、怯え…ではなく、明らかに芝居がかった戸惑いが浮かんでいる。
「え……?そんな……先輩、何を言い出すんですか……?」
そして次の瞬間、白石はオレの言葉を全く別の意味に変換して見せた。
「そんな……強引に押し倒すぞ?なんて……いやーん。先輩、私を押し倒して、一体何をするつもりなんですかぁ?まだキスもしてないのに、いきなりそこまで行っちゃうんですか?もう、先輩ってばエッチ!もしかして毎日可愛い私のことを見てたら、発情期になっちゃったんですかぁ?せめてベッドにしてくださいよ?」
「誰が発情期だよ!というか押し倒すなんて一言も言ってないだろうが!」
必死で否定するが、白石は聞く耳を持たない。むしろ、さらに楽しそうに想像上のオレとの情事について語り続けようとする。ああ、もう。本当に面倒なやつだな。頭が痛い。疲れているのに、全く休まる暇がない。
結局、その日も白石は遅くまで部屋に居座り、どうでもいい話しを延々と聞かされた。そして白石が帰った後、オレは心底疲弊しながらも、玄関ドアの鍵、窓の鍵、そして……ベランダの窓の鍵を、一つ一つ念入りに確認してから眠りにつくようになった。この日から、それがオレの新たな習慣になったのだった。白石のせいで。
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