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パートナー契約式
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「あー、そう言えばもうそんな時期なんだっけか」
張り出された一枚の紙を指差して雷羅が言う。
そこにはパートナー契約式の日程が貼り出されていた。
この魔法学院では一年生までは基礎を踏まえた授業を受け、二年生からは実技が多くなる。そのために、卒業までのパートナーを決める契約式がある。
「あ、双夜様よ!」
「本当だわ、あの方のパートナーになれたらどれだけ幸せなのでしょう……」
熱い視線に答えないわけにもいかず、いつもの調子で手を振る。
そんな様子を隣で見ていた雷羅はさぞ面白そうに笑っていた。
「ま、確かにな。あの大魔法使い家系のお前がパートナーになったら、試験なんて楽勝だろうし。で、ぶっちゃけ双夜、お前は誰のパートナーがいいんだよ」
「誰って……そうだな。足引っ張らない程度の人なら誰でもいいよ。てか、そもそもパートナーは契約箱で決まるだろ。運頼みだよ」
そう、このパートナー決めは契約箱という契約魔法がかかった箱から先生がカードを取り出し、そこに書かれた二人とする。パートナーは魔法の相性や能力で決まるという。また契約魔法の拘束力は強く、一度決まったら卒業まで変えることは出来ない。
「俺は誰になるんだろうなー」
「雷羅こそ大丈夫だろ、ルイスがついてんだから」
「あったりめーよ。俺に任せとけって」
そう言って飛び出して来たのは、雷羅と幼少期からずっと一緒にいる精霊のルイス。天候を司る魔法使いの中でも稀に雷羅のように精霊と契約を結ぶことのできる者がいる。
「ルイス!さすが我が友よっ!」
本当は契約を結んだ者にしか見えないが、雷羅がルイスを説得してくれたおかげで俺も見えるようになった。
「ねね、紗那さん知りません?」
遠くのほうで声がする。
「どうかしたの?」
「それが紗那さんだけ課題出てなくて……」
「紗那ちゃんかぁ」
きっと雷羅も聞き耳をたてていたわけではないだろうけど、聞こえていたらしい。
「知ってるの?」
「ん、まあね。一年のとき同じクラスだったから。紗那ちゃんって何考えてるか全然分かんない子でさ。それに言っちゃなんだけど、何でこの学院入れたんだろって思うぐらい、何も出来なくてね。試験の結果って本人しか分からないようになってるけど、多分あの子が最下位だろうって噂なんだよ」
「へえ」
「ま、紗那ちゃんには悪いけど、パートナーにはなりたくないな。試験でそれなりに取らないと俺家を追い出されちゃうからね」
それでも俺には関係ない。なんたってパートナーは契約魔法で決まるんだから。
◇◇◇
「あ、ほらあの子だよ、あの子!」
雷羅がホールに集められた人混みの中を指差す。
「それじゃ誰か分かんないよ」
「静粛に!」
壇上に上がった学院長の声が響く。騒がしかった声が一瞬にして消えた。
きっと皆は気づいていないだろうけど、学院長今コントロール魔法使ったな……。
「ただいまからパートナー契約式を行う。名前を呼ばれた者は速やかに前に出てリングを受け取りなさい」
一組目、二組目と呼ばれていく。
そうだな、出来れば雷羅とがいいな。気を遣わなくて済みそうだし。何より雷羅の実力は知っている。あれでもトップファイブに入っているんだから。
「水平雷羅、坂谷芽衣」
「まじかっ!?」
「嘘でしょ!?」
俺も言いたいよ。ま、何となくそんな気はしてたけど。
あ、ほらもう睨み合っちゃって……。大丈夫かな、あの二人。
「次、月森双夜」
「はい」
「──星宮紗那」
「……はい」
……え?
「ええぇぇぇっ‼」
張り出された一枚の紙を指差して雷羅が言う。
そこにはパートナー契約式の日程が貼り出されていた。
この魔法学院では一年生までは基礎を踏まえた授業を受け、二年生からは実技が多くなる。そのために、卒業までのパートナーを決める契約式がある。
「あ、双夜様よ!」
「本当だわ、あの方のパートナーになれたらどれだけ幸せなのでしょう……」
熱い視線に答えないわけにもいかず、いつもの調子で手を振る。
そんな様子を隣で見ていた雷羅はさぞ面白そうに笑っていた。
「ま、確かにな。あの大魔法使い家系のお前がパートナーになったら、試験なんて楽勝だろうし。で、ぶっちゃけ双夜、お前は誰のパートナーがいいんだよ」
「誰って……そうだな。足引っ張らない程度の人なら誰でもいいよ。てか、そもそもパートナーは契約箱で決まるだろ。運頼みだよ」
そう、このパートナー決めは契約箱という契約魔法がかかった箱から先生がカードを取り出し、そこに書かれた二人とする。パートナーは魔法の相性や能力で決まるという。また契約魔法の拘束力は強く、一度決まったら卒業まで変えることは出来ない。
「俺は誰になるんだろうなー」
「雷羅こそ大丈夫だろ、ルイスがついてんだから」
「あったりめーよ。俺に任せとけって」
そう言って飛び出して来たのは、雷羅と幼少期からずっと一緒にいる精霊のルイス。天候を司る魔法使いの中でも稀に雷羅のように精霊と契約を結ぶことのできる者がいる。
「ルイス!さすが我が友よっ!」
本当は契約を結んだ者にしか見えないが、雷羅がルイスを説得してくれたおかげで俺も見えるようになった。
「ねね、紗那さん知りません?」
遠くのほうで声がする。
「どうかしたの?」
「それが紗那さんだけ課題出てなくて……」
「紗那ちゃんかぁ」
きっと雷羅も聞き耳をたてていたわけではないだろうけど、聞こえていたらしい。
「知ってるの?」
「ん、まあね。一年のとき同じクラスだったから。紗那ちゃんって何考えてるか全然分かんない子でさ。それに言っちゃなんだけど、何でこの学院入れたんだろって思うぐらい、何も出来なくてね。試験の結果って本人しか分からないようになってるけど、多分あの子が最下位だろうって噂なんだよ」
「へえ」
「ま、紗那ちゃんには悪いけど、パートナーにはなりたくないな。試験でそれなりに取らないと俺家を追い出されちゃうからね」
それでも俺には関係ない。なんたってパートナーは契約魔法で決まるんだから。
◇◇◇
「あ、ほらあの子だよ、あの子!」
雷羅がホールに集められた人混みの中を指差す。
「それじゃ誰か分かんないよ」
「静粛に!」
壇上に上がった学院長の声が響く。騒がしかった声が一瞬にして消えた。
きっと皆は気づいていないだろうけど、学院長今コントロール魔法使ったな……。
「ただいまからパートナー契約式を行う。名前を呼ばれた者は速やかに前に出てリングを受け取りなさい」
一組目、二組目と呼ばれていく。
そうだな、出来れば雷羅とがいいな。気を遣わなくて済みそうだし。何より雷羅の実力は知っている。あれでもトップファイブに入っているんだから。
「水平雷羅、坂谷芽衣」
「まじかっ!?」
「嘘でしょ!?」
俺も言いたいよ。ま、何となくそんな気はしてたけど。
あ、ほらもう睨み合っちゃって……。大丈夫かな、あの二人。
「次、月森双夜」
「はい」
「──星宮紗那」
「……はい」
……え?
「ええぇぇぇっ‼」
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