Bacato

noiz

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番外編

BURLARSI*

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曲中に入れられたサイレンに合わせて、警告灯が点滅する。
ノイズでリズムを造った曲はエレクトロの縁取りで、地下室に閉じ込められた音の行き場はなく、ひたすら聴衆の鼓膜へ流れ込む。
薄暗いクラブでは電光看板やライトアップされた棚の酒瓶、ポールに絡まるダンサーばかりが目立った。発光するそれらの光はそれぞれ不揃いな色を持ち、地下室には爛れた色と空気が溜まっている。

纏いつくようなその空気を指先に絡め、カウンターに頬杖をついたフィーゾは琥珀の入ったグラスを持ち上げ口へ運んだ。
DJの手で不定期に刻まれた音楽はやけに脳を震わせ、それはやがて痺れに飽和される。アルコールが促進する怠惰な快楽が浸透していく。

「要らねぇよ。今日は俺好みの曲ばかり回してるからな」

見知ったディーラーから寄越された薬の袋をフィーゾは手の甲で押し返した。相手はしつこく売りつけるでもなくすぐに引いて軽く手を上げて挨拶するとクラウドに紛れて去っていく。隣でカウンターに背を向けて両肘をかけていたディズは、派手な色のカクテルを飲みながらそんなフィーゾの様子を横目で眺めていた。気怠げに髪に手を入れて頬杖をつきなおしたフィーゾの髪は、ライトの光を受けて仄蒼く染まっている。しかしディズはフィーゾを通り越し、さらに数人分向こうに見え隠れしている男を見ていた。

短髪を立てたその男は、先刻からフィーゾに視線を向けている。顔もファッションも悪くなく、どこか高飛車な雰囲気を持っていた。ディズは男の向ける視線の意味に気付いていたが、万一攻撃を向けられた場合のことを考え様子を伺っていた。ディズが気付いているということは当然フィーゾも気付いているはずで、だから二人は別段、それについて会話を交わすこともなかった。

「なァ、あんた」

しばらく経つと男は一度見えなくなり、それからまた姿を現した。人を押しのけてこちらへやってくると、フィーゾの隣へ自分も肘をついて声を掛ける。持っていたグラスをフィーゾの手元へ置いた。

「一人か?」

ディズとフィーゾはここへ来てからつかず離れずの距離を保ち、会話もしていないので側からは連れかどうかは判別しかねる様子だっただろう。男の問いに、フィーゾは面白そうな瞳で答える。

「どうかな」
「その返事、俺次第だって取るぜ? まあ、飲んでくれよ。今頼んできたんだ」

男の持ってきたグラスの氷は確かに溶けていない。一度姿を消したのはこれを注文する為だったのだろう。

「そうだな。お前の口説き方次第だ」

フィーゾは頬杖をついたまま男へ薄笑みを浮かべる。その色のある唇の形に、男も眼を細めた。

「参ったな。実は口説くのは得意じゃないんだ」
「得意じゃないのに俺に飲ませる気だったのか? 無謀だな」
「そう。無謀になるしかないくらいあんたと寝たくてね」

男は真っ直ぐにフィーゾを見詰めて言った。フィーゾは瞳を逸らすことなく、艶然と返す。

「いいね、嫌いじゃない」

フィーゾは男のグラスを指先で受け取り一気に飲み干した。
隣のディズは視線は向けずに気配と声だけでその全ての遣り取りを聞いていたが、口は挟まなかった。察しのいいフィーゾに対し護衛以上のことをする必要はない。


「もう一杯飲むか?」
「酒でしか酔わせられないのか?」

髪へ指を通し至近距離で見詰め合いながら訊ねられ、フィーゾは笑った。

「ベッドなら」
「へぇ。残念だな。俺はこの曲が好きでね」
「だったら待とう。一曲でも二曲でも」

ほとんどキスしているような様子の二人に、隣で舌打ちしたくなっているディズはそれでも耐えていた。バーテンにグラスを差し出して注いでもらうと、水のような飲み方をする。護衛に支障がでるほど弱くは無い。
いつまで遊んでいるつもりなのか、二人は音楽に紛れてまるで聞こえないような囁き合いを繰り返し、たっぷり三曲は甘ったるく絡んでいた。しかし徐々にその空気が蜜のように濃度を増し、明らかにフィーゾの息が上がってきたことにディズは気付き、そろそろ蹴り飛ばすかと横目で二人を見遣った。

「そろそろいいだろう?」
「…ッ…」
「感じてるくせに、いつまで焦らすつもりだ?」

男が微笑ってフィーゾの耳元へ囁く。フィーゾは一瞬目を閉じて息を詰めた。そして甘く吐き出された息は、明らかに色付いている。

「…妙だな…身体が、熱い…」
「妙じゃない、欲しがってるんだ」
「ぁ…薬…混ぜたろ…」
「そう思う?どっちにしても、もう俺と来るしかない。それ、どうにかしたいだろ?」

男はフィーゾの脚の間に自分の脚を入れて中心を軽く擦り上げた。フィーゾが微かに身体を震わせて吐息を漏らす。その時、これまでずっと後ろで黙って控えていたディズがフィーゾの腰を掴んで引き寄せた。

「いつまで遊んでるつもりだフィーゾ」

他人だと思っていたディズからの突然の牽制に、男は目を円くする。次には睨みつけて何事か訴えようとした男が口を開く前に、フィーゾが後ろのディズへ身を預けて片手でその頭を引き寄せた。ディズがそのままフィーゾの首筋へ唇を降ろしたので、男は絶句する。

「悪いな、処理を任せる相手は決まってる」
「せっかく貰った薬だ、味合わせてもらうぜ下衆野郎」

ディズがそう口端を上げると、男は悪態を吐いてその場を去っていった。男が消えるなりディズは不機嫌にフィーゾを睨んだ。微笑い返したフィーゾはディズの腕を引いて人込みを歩き出す。そして二人が入ったのは、トイレだ。


ステッカーやスプレーの落書きに塗れた扉を閉めると音が遮断され、随分静かになった気がした。フィーゾは奥の壁に背を預けて笑う。

「馬鹿な奴だな。間抜けな面だったぜ」

フィーゾは面白そうに笑ったが、ディズは相変わらず不機嫌だ。フィーゾは退屈凌ぎに揶揄って遊んだだけで、これはよくある彼の悪ふざけだった。しかしそんなものに毎度付き合わされるディズは気分のいいものではない。確かに間抜けなあの男の様子は笑えたが、その前に数十分も二人の様子を見せ付けられた挙句に揶揄うためだけにわざわざ薬まで飲んだフィーゾに、腹が立っていた。

「なんで薬なんて飲んだんだ。解ってたクセによ」
「暇潰しに遊んでやろうと思っただけだろ」
「やり過ぎだ。大概にしろよな」
「なんだァ? 機嫌悪いな俺の犬は」

飼い犬の分際で指図するなと皮肉られたディズはフィーゾの腕を取って口端を上げる。

「本当はアイツと寝たかったんじゃねぇのか? テメェのそのクソみてぇなプライドが認めたがらなかっただけだろ」

ここでいつもなら腹に蹴りが入り、高慢な皮肉で見下されるはずだった。しかしそれよりも不意打ちに、フィーゾはディズの頭を両手で抱えるとそのまま唇に食らい付いた。すぐに舌を絡められて呼吸を乱される。貪るようなその性急なキスに応えながら、ディズはそのまま個室に入って片手で鍵を閉めた。

「はぁッ…ぁ…んッ…」

呼吸のために途切れたキスの合間にひどく甘いため息を吐き、フィーゾはディズの乱暴な愛撫に瞳を濡らしていた。ディズが指先でシャツの中の肌へ触れるたび、身を震わせ肩で浅く息をする。

「辛そうだな…」
「…ッ…はや、く…しろ…」
「自業自得だバカ」
「黙れ…お前だって早く…喰いたいくせに…」

ディズがフィーゾのレザーパンツを寛げて性器の裏筋を撫で上げると、フィーゾが息を呑んだ。

「…あッ…!」

性器はそれだけで弾けてしまい、白濁に塗れる。ディズの肩口に縋りフィーゾが眉根を寄せて荒く息をしている。身の内を暴れる熱は増すばかりで、脚が震える。フィーゾは耐えるように目を伏せた。

「そんなに効いてんのか? 強いな」
「も、座らせろ…」
「護衛ごときに甘えんなよフィーゾ様が」

立っていられないと首筋に腕を絡めて身を支えようとするフィーゾの両手を掴んで離すと、フィーゾの身体を反転させて壁に手を付かせる。

「ちゃんと立てよヘッドォ」

振り返って濡れた瞳で睨むフィーゾに構わず、ディズは精液で滑る指先を内部へ挿れた。絡みつく粘膜は熱く溶けている。狭いそこをぐるぐると中指を回して解し、次いで薬指を挿れる。粘膜を引っ掻けば、フィーゾが壁に縋り声を漏らす。受ける側でも普段は勝気に振舞うフィーゾだが、今日はそんな余裕もないらしい。珍しく皮肉も出ない唇は薄く開かれ、呼吸に必死になっている。甘く痺れる快楽の波が否応無しにフィーゾの涙腺を刺激し、思考を犯していた。過ぎる快感に耐えるために返って声を殺してしまい、苦しさが募る。

「んぁッ…ぅ、は、…ディズッ…!」
「今突っ込んでやるよ…」
「あ、あぁぁぁッ…んっ、く、あぁ…」

ディズの遠慮の無い挿入で過敏になった壁を擦り上げられ、フィーゾが仰け反る。崩れ落ちそうになる身体を片手で支えてやりながら、ディズは締め付けに耐えた。搾り取るような内部をやり過して、ディズは腰を揺らし出す。

「あ、あぁッ…はぁ、…んん…あぁ…」

緩く揺すり中を堪能すれば、フィーゾも心地良さそうに声を漏らす。掴む所の無い壁に手を付いた体制は不安定で、その分腰は軽く動かすことができた。内壁に性器を擦り付けてゆっくり回すと、フィーゾが甘い吐息を吐き出す。

「あァ――…はぁ、あ…ん…ッ…あぁぁ…」

快楽に震えるフィーゾの性器が断続的に熱を吐き出していく。

「垂れ流しかよ、だらしねぇな。蓋しといてやろうか?」
「あ、あぁっ…やめ、ろ…ディズッ!」
「いつもの威勢はどうしたんだよフィーゾ」
「あぁぁっ! あっあっ、んん~ッ!」

性器の根元を指先で強く押さえ込み、ディズは抽送を激しくする。後ろから弾みを付けた休みない突き上げはひどい快楽を生み出し、薬で敏感になっているフィーゾは悲鳴を上げた。すぐにも達したがっている性器はそれを阻まれ、破裂しそうに熟れていた。しかし腰を抱えていたもう片方の手も性器へ持ってきたディズが、容赦なく腫れた袋を揉みしだく。

「うぁっあ、あぁぁ、んッ…や、め、あぁ…それ、あぁッ――!」
「最高にイイだろ…?」
「あっあぁっ…く、う…ん、あぁっう、あぁっあっ――」

さらに前立腺目掛けて小刻みに中を刺激すると、フィーゾがびくびくと痙攣し崩れていくので、ディズは袋を苛めていた片手を離して身体を支えてやった。そして埋めていた自身を抜くと便器へ座り、解放されたものの刺激を無くして達せずにいるフィーゾを後ろから抱き込むように座らせた。再び下からフィーゾへ挿入する。

「あぁぁ――あ、も、イッあぁッ!」

勃ち上がった性器の上へ座らされたフィーゾが漸く絶頂を迎えようとすると、ディズの手に阻まれる。強く掴まれた性器はやはり達することが出来ずにびくびくと震えた。フィーゾは半端な絶頂感をやり過せずにディズの手に自分の手を掛けたが、力の入らない手にはなんの意味もない。身体の芯を駆け上がる甘く強すぎる快楽を噛み締めて、抜けていくのを待った。しかしディズはさっさと腰を揺らし出す。

「頼んでみろよ、フィーゾ。イカせてくれってなァ…」
「~~…! はっ…あぁ…んん――ッ!」
「どうせビッチなんだ。意地張んなよ」

下から揺すり上げられ、吐き出せないままの性器を掌でストロークされ、頭のおかしくなりそうな快楽に責められながら、それでもフィーゾは頭を後ろのディズへ預けて横目で哂ってみせた。

「足りねェよ…俺が飛ぶまでやめんじゃねぇぞ…」
「…ハッ…後悔すんじゃねぇぞ」

ディズはフィーゾの身体を持ち上げて落としては一呼吸置き、長い快楽を味わせた。突き刺さる性器に眉根を寄せて堪え、それでもフィーゾは泣き縋ることはしない。ディズはフィーゾをまた反転させ、タンクに背を預けさせた。片脚を抱え上げて思い切り揺さぶり、小刻みに前立腺を責める。しこりを性器の先端で強く刺激されると、フィーゾの目の前が白くスパークした。

「んぁッ…あ、あぁ、はぁ、あぁぁ―!」
「…んッ…!」
「あ、あぁ…ッ~~!」

強い締め付けにディズが中へ吐き出したが、ディズはフィーゾの性器を緩めなかった。中で震えるディズの性器を感じながら、フィーゾはなんとか呼吸を整えようとする。同じように一息ついていたディズだが、やがて身を起こし、フィーゾと向かい合わせに便器に座る。しかしなかなか動き出さないディズにフィーゾは焦れて舌打ちした。ディズの意図を読み取りフィーゾは自ら腰を使いだした。達すことのできない性器を自身で刺激することになるので、あまり激しくは動けない。それを眺めていたディズは、漸くフィーゾの性器から手を離した。

「ほら、もっと動けよ」
「あ、はぁ…あっぁぁ――」

フィーゾは解放を求めて激しく腰を使いだす。ディズの性器を前立腺に擦りつけるようにしながら腰を振る。

「あっあっ、はぁ、あ、あぁっん――!」
「もうイカせてやるよ、フィーゾ…」
「あっ! う、んんッ―――!」

淫らに腰を振るフィーゾの性器を擦ってやると、フィーゾはディズにしがみつくようにして身を震わせ、やっと絶頂を迎えることができた。ドクドクと吐き出す長い絶頂の波を噛み締め、荒く息をする。

「あぁ、あぁ…はぁ…あ―…クッソ…んッ…ふぅ、ぁ…」
「すげぇな。止まんねぇじゃん」

苦しげに喘いで溜まった熱を吐き出し終わっても、フィーゾは熱っぽい吐息を漏らしていた。

「ん、はぁ…ぁ、…んんッ…」
「フィーゾ?」
「う、ぁ…」

怪訝に思ったディズがほんの少し動くと、フィーゾはびくりと肩を竦めて切なく声を漏らした。

「まだ抜けねぇのか…?」
「…アイツ…なに、飲ませやがった…」

苛立つ表情でフィーゾは言ったが、その声は吐息混じりに甘い。ディズは思わず噴出した。

「当分ヘタな遊びは控えるんだな」
「…るせェな。テメェは得しかしてねェだろ」
「まぁ悪くはねェけど?」
「…殺すぞ」
「けどお前が」
「…?」
「他の奴とじゃれてるとこなんか見たくねェし」
「まだそんなこと言ってやがんのか…」
「満足させてやるから遊ぶなら俺で遊べよ」

そうして塞がれた唇に、言葉は無くなる。口内を掻き混ぜられ、フィーゾは甘い痺れに目を閉じた。どちらからともなく再び腰が揺れ出す。

「飛ぶまで続けるんだったな?」
「先にお前が枯れなきゃな」

離れた唇の間で二人はそう交わし、もう一度唇を結んだ。


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