甘い寄り道

アリエッティ

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安い娯楽

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 家を出て軽い坂道を降りた先の町に、100円ショップがある。暇を持て余すと、そこは遊び場に変わる。

「よし、久々にやるか。ワンコインエッチ!」
用意するのはスマホ一台
後は狙いを定めるだけ、スカート姿の人妻やOLなどの背後からバレないようにスマホを差し込み秘部を撮影する。基本は音なしのカメラだがムービーでも可、それを撮ったら丁度被写体の見える位置に移動してカメラに映らない箇所で竿をしごく。

「ここは殆ど監視カメラが起動してないからな。百均を盗む奴もいないんだろ」
腰を低くして標的を探す。普段なら撮影して終わりだが、今回は少し異なる試みに出ようとしている。

「最近エロが調子いいからな、出来れば本番まで突入したい。そしてもう一人くらいセフレが欲しい」
最終的な目標は、店内でセックスする事だ。店に入ったらスタート、獲物探しが始まる。

「よし、やるか..!」
一歩二歩、入り口に足が近付く。

「おじゃまします..」
自動ドアが開き、開始の合図を知らせる左手にはスマホ、右手は画面を弄れるように開けておく。

「女はいるか...お、いるじゃん。
タイトって事はOLか何かか?」
近くの携帯ショップに勤めている若い茶髪の女だ。背後はガラ空き、安い化粧品を眺めている。

「ああいうスカート奥行きあって興奮するよな。」
辺りを警戒しながら後ろへついた。目の前の棚を眺めるフリをし、スマホを起動する。

(今回はムービーで撮ってやるか、タイトはじっくり味わいたいからな。)
女は商品に夢中で気付かない。あとはスマホを差し込むだけ、それだけで快楽を得られる。

(イイ匂いするな、アソコの匂いも嗅ぎたい.,!)
別のベクトルの性欲が同時に発動し冷静さを欠く。はやくしなければ別の棚へ移ってしまう。そうなれば他の標的を逃してしまう可能性がある、効率的に立ち回るならここで仕留めたいものだ。

(よし、差し込むか..)
と思われたその時、スカートに包まれた魅力的な尻が思い切り後ろへ突き出た。

(うおっ、嘘だろ!)
突然の前屈みだ、咄嗟にスマホを下げ距離を取る。

(危なかったぜ、思いっきりスマホでケツを叩くところだった。でもこれで撮りやすくなったな。)
正直可能なら、上から尻を思い切り触りたいか一人目から攻め過ぎはよくない。突き出た尻の下へスマホを差し込み、中身を確認する。

「……」
(よし、気付いてないな。ここからが勝負だ、前屈みの終わるタイミングがわからんからな、屈み終わる前に撮るのをやめねぇと..。)
じっくりと撮影し、様子を伺いながらスマホを引く。

(よし、気付かれずに済んだ)
いつもなら、これで終わりだ。だか今回は少し違う。

「どう発展するかだな..」
女の背後で撮った動画を再生する。音は極力切ってあるが真後ろで、自らの秘部が露わになった映像が流れている。

「いい尻だな..」
静かに呟く。多少反応を示しているように見えるが大きな反応は見られない。

「丸見えだ、あ~あぁ..。」
徐々に露わになる映像を実況しながら女を観察する。明らかに動揺が増え、動きが不自然になった。そして遂に、核心の一言を告げる。

「ピンクのティーバックか」
女が明らかな動揺を見せる。掌で尻を押さえ、足をしっかりと閉じて身体の隙間を無くしていく。恥じらいを露わにしたところで、トドメの一言を決める。

「ヤりてぇなぁ..良いケツ揉みてぇ。」
女は棚から姿を消した。一目散に走り去り店を出た。

「..ちっ、失敗か。」
幸先悪くウサギを逃してしまった。

「まぁいいか、オカズはまず出来た」
動画の入ったスマホを持って携ショップに行けばいつでも会える。決戦はまた後日になりそうだ。

「よし、次だ。」
少し歩いたところにスカートを履いた女がいた。坂程よりは若くない、おそらく人妻だろう。

「乳でかいな、是非セフレに欲しい。」
迷う事なくスマホを起動し、今度は無音カメラをセットする。広がったタイプの長めのスカートにスマホを差し込むところから狩りが始まる。

(隙だらけだな、すぐイけそうだ。)
文具を眺める人妻の後ろにつき、スマホを差し込む。音量ボタンを駆使してサイレントで撮影をしながら女を観察する。

(...よし、撮れた。)
この人妻は、モノにすると決めた。逃げられる前に確実に、せめてパイズリまではもっていく。

「...成程、よく見えてるな。」「……」
一瞬こちらを振り向いたが、直ぐに向き直り棚の商品を眺める。

「薄い紫..エッロいな。」「……!」
なんとなく勘づいたのか、手を回しスカートを押さえる。尻を守っているつもりかもしれないが、それこそハンターの狙い。

「有難う奥さん、揉ませてくれるんだね?」
無防備になった胸を背後から揉みしだく。肩を両手でホールドしている為、拘束され抵抗は出来ない。

「やっ..やめてください..!」

「胸出したのはアナタですよね?
下着まで見せてくれて、優しい方だ。」
指に伝わる柔らかな膨らみ、当然モノもいきり立つ。だとすれば、やる事は一つだ。

「隅に行きましょうか、一緒に遊ぼ?」

「……。」
意外にも、思ったよりの抵抗は無い。寧ろ後半は少し感じているようにも見えた。

「ここならカメラに映らない。..ってかどこでも起動すらしてないから安全なんだけど」
売り物の椅子に座らされる人妻、こうして改めて見るとやはりたわわな胸を誇っている。

「本番は...出来ません。」

「ダメなの?
じゃあパイズリは、でっかい乳で挟んで欲しい。」

「...口で、勘弁して下さい。」

「……」
通常ならば歯止めを効かせず本番に勤しむが、一ついい遣り方が浮かんでいた。これからも継続させる良い方法、その為に今はまだ、我慢の時期といった所か。

「..わかった、じゃあしゃぶって。
それと、連絡先を教えてくれますか?」

「連絡先?」

「俺一応動画持ってるから、ね。」

「…わかりました、教えるだけですよ。」
半ば脅す形で連絡先を貰い、取り敢えず事に及ぶ。

「ジュポ、ジュポ..」

「あぁ..スゲェ、流石人妻...!」
技術が並じゃない、伝わる快感が桁違いだ。

「ジュポジュポジュポジュポ..」

「あぁイキそっ..もういいよ。」「え?」
絶頂を迎える寸前に止めるよう促す。全ては後の布石であり、掌の上での遊びだ。

「連絡先、控えたから。」

「...はい。」
名も知らぬ人妻は口を拭うと去っていった。途中でやめたからか息子がムズムズと疼く。これも目的の内、次なる標的にあてがいやすくする為だ。

「さぁて、次はどいつだ?」

「ちょっと待って下さい。」「え?」
標的を探そうと一歩目を踏んだ瞬間見知らぬ女に腕を掴まれた。

(なんだなんだ、積極的な女だな..!)

「何か?」

「何かじゃありません、全部見てましたよ。
...一緒に署まで来ていただけませんか?」

「...は、はぁ。」
(警察かよぉ~!! でもカワイイな!)

変態の極み、署まで御同行願われる。


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