オレ、母になる

フロイライン

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最悪の選択

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「瑛太君の言う事は、俺も正しいと思う。」


晃は、そう切り出し、話を続けた。


「真希が苦しんでいるのを見るに見かねて、無茶な願いなのに、引き受けてくれたんだ。

それだけでも、感謝してもしきれないくらいで…

なのに、さらに無茶なお願いをしてる。


なあ、真希

どうだろう…

二人の気持ちを考えて…」

精神的に病んでいる真希の心中を慮ってか、晃は言葉を選びながら、恐る恐る真希に聞いた。


真希は、やはり冷静には聞いてられなかったようで…涙を流しながら祐希と瑛太に謝罪した。

「木下君の言う通りだし、祐希にとんでもないお願いをしているにもかかわらず、さらに酷い話を持ちかけてしまって…

本当にごめんなさい…」   


涙をぽろぽろ流し、謝罪をする真希に対し、瑛太は何も言えなくなってしまった。

しかし、祐希は


「真希

ワタシが納得してやる事だから、アンタは気にしなくていいよ。

ごめんね、瑛太

色々言ってくれてありがとう。

でも、ワタシは大丈夫だから。」


気丈に言うと、笑みさえ浮かべた。


「祐希

キミがそう言うなら、俺から言う事はない。よ。」


祐希の覚悟を知り、瑛太はそれ以上言うのをやめた。


しかし


「すいません。

それじゃあ、こういう形にするのはどうでしょうか。」


晃が、また入ってきて言ったのだった。
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