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未知の世界
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「キミが双子の姉の婚約者の男性を好きになった事は、キミが言ったように、思念が真希ちゃんに引っ張られてしまった結果かもしれない。
若しくは、キミは無意識のうちに同性に対する恋愛感情を持っており、それを押し隠して生きてきた。
それが、今回、一気に発露してしまった。
どちらとも言える。」
「自分的には前者のような気がしています。」
「それで、私に何を聞きたいかね?」
「真希の婚約者の事が、日に日に好きになっていき、すごく胸が苦しいんです。
このままでは、自分が潰れてしまいそうな思いに駆られて…
どうすればいいんでしょうか。」
「キミはどうしたい?」
「できる事なら、真希から彼を奪い取りたい。」
「だが、真希ちゃんの婚約者は、異性愛者なんだろ?」
「はい。
だったら、自分が性転換して女になってもいいとさえ思っています。」
「祐希君
あまり性急に行動してはいけないよ。
今の気持ちが真希ちゃんの思考に引っ張られているとすれば、時期がくればそこから解放されるかもしれないじゃないか。」
「それは、僕もそう思いますが…」
「もう少し、待つ事をお勧めするよ。
まだ何も動いてはいけない。
時間が解決してくれることも多々ある事だから。」
「わかりました。
すいません、変な事をご相談して。」
祐希は、力なくそう言うと、立ち上がって一礼し、部屋を出ていった。
田子浦は、難しい顔をして腕を組み、天を見上げた。
若しくは、キミは無意識のうちに同性に対する恋愛感情を持っており、それを押し隠して生きてきた。
それが、今回、一気に発露してしまった。
どちらとも言える。」
「自分的には前者のような気がしています。」
「それで、私に何を聞きたいかね?」
「真希の婚約者の事が、日に日に好きになっていき、すごく胸が苦しいんです。
このままでは、自分が潰れてしまいそうな思いに駆られて…
どうすればいいんでしょうか。」
「キミはどうしたい?」
「できる事なら、真希から彼を奪い取りたい。」
「だが、真希ちゃんの婚約者は、異性愛者なんだろ?」
「はい。
だったら、自分が性転換して女になってもいいとさえ思っています。」
「祐希君
あまり性急に行動してはいけないよ。
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「それは、僕もそう思いますが…」
「もう少し、待つ事をお勧めするよ。
まだ何も動いてはいけない。
時間が解決してくれることも多々ある事だから。」
「わかりました。
すいません、変な事をご相談して。」
祐希は、力なくそう言うと、立ち上がって一礼し、部屋を出ていった。
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