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神に願いを
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一人で正月を迎えた祐希は、何をするでもなく、部屋でボーッとしていたが、せめて初詣にでも行こうと思い立ち、出かける準備を始めた。
既に女性化が進み、普段の服装も完全なる女性モードで生活する祐希は、頭のてっぺんからつま先まで、美しい女性に変身して、外に出た。
元々、双子の姉真希とそっくりな上、女性ホルモンによって巨乳化したそのフォルムは、どこの誰をもってしても、祐希が男性だと見破るものはいなかった。
驚くほどの綺麗なお姉さん。
それが世間の人間からの祐希に対する評価である。
それが証拠に、祐希は、外に出るとやたらとナンパされ、本当にウンザリする日々を送っていたのである。
ジャンパースカートにロングのブーツ
白のコートを着た祐希は、自宅から少し離れたところにある、割と大きめの神社に到着した。
見回すと、一人で来ている人間など誰もいない。
自嘲気味に笑い、境内に入ってきた祐希は、財布から小銭を出し、賽銭箱に投げ入れた。
二礼二拍手一礼し、願い事を心に浮かべた。
その内容はもちろん、晃との恋が成就すること…
今のままでは、とても叶いそうにはないが…
そんな事を思い描きながら、神頼みを済ませると、そのまま神社を後にした。
既に女性化が進み、普段の服装も完全なる女性モードで生活する祐希は、頭のてっぺんからつま先まで、美しい女性に変身して、外に出た。
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