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努力家
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山中教授と共に大学内で親父の姿を探したが、どこに行ったかわからず、食堂などにも行ってみたが見つける事が出来なかった。
尤も、俺は親父の顔を覚えておらず、残されてた写真を何枚か見ただけだった。
向こうから歩いてきたとしても気付くことはないのかもしれない。
しかし、食堂を出た俺たちの前に、向こうから歩いてくる人物の姿がいる事に気付いた。
そして、それが親父であることも何となくわかった。
ビンゴだったらしく、山中教授は
「高野くん!」
と、声をかけた。
やはり、その人が親父だった。
山中教授と違って、なんかカッコいい。
細身の体に、少しロン毛でボサボサしてて、無精髭姿も、なんか似合ってる。
「あ、山中さん…
おはようございます。
どうしたんですか?」
親父は、顔を上げ、山中教授の顔を見た後、隣にいた俺に視線を向けながら言った。
「キミに話があってな。
ちょっといいかな?」
「えっ、別にいいですけど…
研究室に行きますか?」
「ああ、助かる。
この人の事は、後で紹介するから。」
山中教授は、ここで俺のことを紹介すると、話がややこしくなり、長くなってしまうと考えたみたい。
親父は、また不思議そうに俺を見たが、別に何を言うでもなく、歩き出してしまった。
山中教授と俺は頷き合い、その後に続いた。
「狭いところですが、どうぞ。」
親父は散らかった本などを傍らにやると、俺たちに座るように言った。
「コーヒーでも飲みますか」
「いや、大丈夫だ。
先に話をさせてもらいたい。」
山中教授がそう言うと、親父は頷き、向かい側の椅子に腰を下ろした。
尤も、俺は親父の顔を覚えておらず、残されてた写真を何枚か見ただけだった。
向こうから歩いてきたとしても気付くことはないのかもしれない。
しかし、食堂を出た俺たちの前に、向こうから歩いてくる人物の姿がいる事に気付いた。
そして、それが親父であることも何となくわかった。
ビンゴだったらしく、山中教授は
「高野くん!」
と、声をかけた。
やはり、その人が親父だった。
山中教授と違って、なんかカッコいい。
細身の体に、少しロン毛でボサボサしてて、無精髭姿も、なんか似合ってる。
「あ、山中さん…
おはようございます。
どうしたんですか?」
親父は、顔を上げ、山中教授の顔を見た後、隣にいた俺に視線を向けながら言った。
「キミに話があってな。
ちょっといいかな?」
「えっ、別にいいですけど…
研究室に行きますか?」
「ああ、助かる。
この人の事は、後で紹介するから。」
山中教授は、ここで俺のことを紹介すると、話がややこしくなり、長くなってしまうと考えたみたい。
親父は、また不思議そうに俺を見たが、別に何を言うでもなく、歩き出してしまった。
山中教授と俺は頷き合い、その後に続いた。
「狭いところですが、どうぞ。」
親父は散らかった本などを傍らにやると、俺たちに座るように言った。
「コーヒーでも飲みますか」
「いや、大丈夫だ。
先に話をさせてもらいたい。」
山中教授がそう言うと、親父は頷き、向かい側の椅子に腰を下ろした。
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