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眉唾物
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「そんな話を信じろと?」
山中教授から、一通り話を聞いた親父は、一言目にそう言った。
まあ、そうなるか…
「たしかに、君からすれば全てが信じるに値しない話であろうな。
量子学におけるタイムトラベルの可能性を専門で研究している私ですら、彼女が部屋に現れた時は、とてもじゃないが、信じられなかった。」
「それで、この女性が僕の娘…いや、未来においての僕の息子になると?」
「そうだ。
時間移動する際に、何らかのアクシデントが起きて性転換してしまったようだが、これは私にもわからない。
なあ、昴君」
「はい。
山中先生のおっしゃった事は全て事実です。
僕は2015年からやってきました。」
俺は、必死に親父に訴えた。
「なあ、高野君
この昴君は、どことなく君に似ているだろう?
どうか、信用してもらえんだろうか。」
山中教授も真剣な眼差しで親父を見据えて言った。
「いや、似てるとは思えませんけどねえ。
まあ、そんな話はどうでもいい。」
親父は、呆れた表情で言った。
そして、続けて
「タイムトラベル云々の話は信じられませんが、ガンについては、時代が変わっても不変でしょう?
このお嬢さんが末期の膵臓癌なら、未来人であろうが現代人であろうが、調べてみればわかる事です。
検査してみましょうか?」
俺たちにそう話した。
「おおっ
やってくれるか!」
「ええ。
私は癌専門の研究者ですから。
大学病院の方まで同行願えますか。」
「はい!」
俺は、前のめりで返事をした。
山中教授もホッとした様子で、俺を見つめ、深く頷いた。
山中教授から、一通り話を聞いた親父は、一言目にそう言った。
まあ、そうなるか…
「たしかに、君からすれば全てが信じるに値しない話であろうな。
量子学におけるタイムトラベルの可能性を専門で研究している私ですら、彼女が部屋に現れた時は、とてもじゃないが、信じられなかった。」
「それで、この女性が僕の娘…いや、未来においての僕の息子になると?」
「そうだ。
時間移動する際に、何らかのアクシデントが起きて性転換してしまったようだが、これは私にもわからない。
なあ、昴君」
「はい。
山中先生のおっしゃった事は全て事実です。
僕は2015年からやってきました。」
俺は、必死に親父に訴えた。
「なあ、高野君
この昴君は、どことなく君に似ているだろう?
どうか、信用してもらえんだろうか。」
山中教授も真剣な眼差しで親父を見据えて言った。
「いや、似てるとは思えませんけどねえ。
まあ、そんな話はどうでもいい。」
親父は、呆れた表情で言った。
そして、続けて
「タイムトラベル云々の話は信じられませんが、ガンについては、時代が変わっても不変でしょう?
このお嬢さんが末期の膵臓癌なら、未来人であろうが現代人であろうが、調べてみればわかる事です。
検査してみましょうか?」
俺たちにそう話した。
「おおっ
やってくれるか!」
「ええ。
私は癌専門の研究者ですから。
大学病院の方まで同行願えますか。」
「はい!」
俺は、前のめりで返事をした。
山中教授もホッとした様子で、俺を見つめ、深く頷いた。
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