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愛の不時着
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「ココ
もし、愛が浮気してるとすれば、あなたに対して重大な裏切りをしているってこと。
何も言い訳できない事でしょう。」
「裏切りっていうふうには思ってないわ、ワタシはね。
ワタシのようなオカマが夫なら、誰だってフツーの男性の方に走るわ。」
「ココ…」
「まあ、なるようにしかならないよ。
さあ、お買い物に行かなきゃ。」
心は食器洗いを終えると、出かける準備を始めた。
だが、そんな心を見つめていた美都子は、ポツリと言った。
「ココ…
私…
ココと一緒にいさせて欲しい。
これからも…」
「美都子…」
「勿論、ココが誰と付き合おうとかまわない。
私がとやかく言えた義理でもないし。
でも、私はもう…
ココなしでは生きていけないの。」
「うん。
まだわからないけど、ワタシのカンが当たってたら、愛ちゃんに好きな人が出来て、そのまま別れる事になると思うわ。
今までの経緯からして、ワタシがそれを拒否する事はしないし、する資格もないわ。
美都子さえ良ければ、ワタシと一緒に来て欲しいと思ってる。」
「ココ…」
「結局、未だに両親にも会ってないし…もう、縁を切られてもおかしくないと思ってる。
もう、ワタシにとって本当の自分をさらけ出せる人っていうのは、美都子しかいないの。
本当の家族よりも信頼してる。」
「ありがとう、ココ
私もあなたの事は誰よりも信頼してるし、大好きよ。」
美都子は、そう言うと、心に抱きついた。
「愛、家には上手く言って出てこれたのか?」
「ううん。
フツーに仕事に行く体で出てきた。」
「まあ、二人して代休届を出して休んでんだし、フツーの時間に帰れたら、何の問題もないか。」
「罪悪感はあるわ。
夫を裏切ってるんだから。」
「それは、向こうも同じじゃないか。
先に裏切ったのは旦那さんの方だろ?
それも夫である事、男である事を放棄して逃げ出したんだから。
罪深いのはどっちか
考えるまでもないさ。」
「それは…」
「たしかな事は、俺はキミを愛してる。
キミもそう思ってくれている。
今はそれで十分だよ。」
「でも、私…
こうやって、いつまでも黙っている事なんて出来ないわ。
夫にもちゃんと話したいと思う。」
「そうだな。
お互いのためにもそれがいいと思う。
ところで、どこに行く?」
藤村が助手席の愛を見つめて言うと
「どこでもいいよ。」
愛もまた藤村の方を見つめ、穏やかな口調で答えた。
藤村は、駅のロータリーから大通りの方に向かって、車を走らせた。
もし、愛が浮気してるとすれば、あなたに対して重大な裏切りをしているってこと。
何も言い訳できない事でしょう。」
「裏切りっていうふうには思ってないわ、ワタシはね。
ワタシのようなオカマが夫なら、誰だってフツーの男性の方に走るわ。」
「ココ…」
「まあ、なるようにしかならないよ。
さあ、お買い物に行かなきゃ。」
心は食器洗いを終えると、出かける準備を始めた。
だが、そんな心を見つめていた美都子は、ポツリと言った。
「ココ…
私…
ココと一緒にいさせて欲しい。
これからも…」
「美都子…」
「勿論、ココが誰と付き合おうとかまわない。
私がとやかく言えた義理でもないし。
でも、私はもう…
ココなしでは生きていけないの。」
「うん。
まだわからないけど、ワタシのカンが当たってたら、愛ちゃんに好きな人が出来て、そのまま別れる事になると思うわ。
今までの経緯からして、ワタシがそれを拒否する事はしないし、する資格もないわ。
美都子さえ良ければ、ワタシと一緒に来て欲しいと思ってる。」
「ココ…」
「結局、未だに両親にも会ってないし…もう、縁を切られてもおかしくないと思ってる。
もう、ワタシにとって本当の自分をさらけ出せる人っていうのは、美都子しかいないの。
本当の家族よりも信頼してる。」
「ありがとう、ココ
私もあなたの事は誰よりも信頼してるし、大好きよ。」
美都子は、そう言うと、心に抱きついた。
「愛、家には上手く言って出てこれたのか?」
「ううん。
フツーに仕事に行く体で出てきた。」
「まあ、二人して代休届を出して休んでんだし、フツーの時間に帰れたら、何の問題もないか。」
「罪悪感はあるわ。
夫を裏切ってるんだから。」
「それは、向こうも同じじゃないか。
先に裏切ったのは旦那さんの方だろ?
それも夫である事、男である事を放棄して逃げ出したんだから。
罪深いのはどっちか
考えるまでもないさ。」
「それは…」
「たしかな事は、俺はキミを愛してる。
キミもそう思ってくれている。
今はそれで十分だよ。」
「でも、私…
こうやって、いつまでも黙っている事なんて出来ないわ。
夫にもちゃんと話したいと思う。」
「そうだな。
お互いのためにもそれがいいと思う。
ところで、どこに行く?」
藤村が助手席の愛を見つめて言うと
「どこでもいいよ。」
愛もまた藤村の方を見つめ、穏やかな口調で答えた。
藤村は、駅のロータリーから大通りの方に向かって、車を走らせた。
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