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山縣詩織
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「昨日より、似合っていますよ。」
早乙女は、運転席のルームミラー越しに、スーツ姿で現れた優にそう言った。
「全然嬉しくないですけど。」
優は、後部座席に座ると、シートベルトをしながら不満げに返答した。
「やっぱり男だし、化粧なんてしないほうが百倍マシですわい。
ハッハッハ」
優の隣には、櫻井が座っており、豪快に笑い飛ばした。
デリカシーのかけらもない言い方と笑い方で。
「田坂さん。
今から行くのは、山縣先生の奥様のところです。」
助手席の平端は、優の方を振り返りそう言った。
「あの…大丈夫なんでしょうか。
急にお邪魔しても…」
「心配はありません。
ちゃんと話を通してあります。
っていうか、あなたを立候補させるというアイデアは、そもそも奥様から出たものなんです。」
「えっ…」
「世間には知られていませんが、山縣先生が政治家として成功したのは、この奥様の力が大きかったんです。
先生が亡くなられた現在も、奥様の影響力は健在です。
後は、その後釜さえ見つかれば、というところだったんです。」
「ちょっと待ってください。
だったら、その奥様が立候補なされればよかったんじゃないですか。
そういうパターンって、よく聞くじゃないですか。」
優が指摘すると、平端は首を横に振った。
「いえ、後継者はあなたでなければならない。
これは、奥様と我々の総意です。」
平端は、答えになっていない事を優に言った。
早乙女は、運転席のルームミラー越しに、スーツ姿で現れた優にそう言った。
「全然嬉しくないですけど。」
優は、後部座席に座ると、シートベルトをしながら不満げに返答した。
「やっぱり男だし、化粧なんてしないほうが百倍マシですわい。
ハッハッハ」
優の隣には、櫻井が座っており、豪快に笑い飛ばした。
デリカシーのかけらもない言い方と笑い方で。
「田坂さん。
今から行くのは、山縣先生の奥様のところです。」
助手席の平端は、優の方を振り返りそう言った。
「あの…大丈夫なんでしょうか。
急にお邪魔しても…」
「心配はありません。
ちゃんと話を通してあります。
っていうか、あなたを立候補させるというアイデアは、そもそも奥様から出たものなんです。」
「えっ…」
「世間には知られていませんが、山縣先生が政治家として成功したのは、この奥様の力が大きかったんです。
先生が亡くなられた現在も、奥様の影響力は健在です。
後は、その後釜さえ見つかれば、というところだったんです。」
「ちょっと待ってください。
だったら、その奥様が立候補なされればよかったんじゃないですか。
そういうパターンって、よく聞くじゃないですか。」
優が指摘すると、平端は首を横に振った。
「いえ、後継者はあなたでなければならない。
これは、奥様と我々の総意です。」
平端は、答えになっていない事を優に言った。
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