ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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真摯

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「有紀ちゃん、おはよう」

「あっ、おはようございます。」

控え室でヒロミと顔を合わせた亮輔は頭を下げた。

「有紀ちゃんがここに来て、もう三ヶ月かあ。」

「はい。」


「数え切れねーほどのちんちんを咥えてきたんだよなあ、有紀」

話の腰を折るようき、槇村が入ってきて言った。

「だって有紀ちゃんすごく頑張ってるんだもの。
一日も休まないし、ランクも星3になってるし、ホント頭が下がります。」

亮輔は開き直りの精神でこの三ヶ月間を無休で駆け抜け、そのルックスもあってか人気嬢となっていた。

勿論、この世界は顔やスタイルだけで人気が出るほど甘いものではなく、やはりサービスが差をつける。

「バック受けを解禁してから、指名が伸びるようになりました。

それと、逆アナも。」

亮輔が顔を赤らめて言うと

「まあ、ここに来るヤツはケツを掘りたいってのと掘られたいってのがほとんどだからな。」

槇村はニューハーフヘルス特有の客の特徴を
したり顔で答えた。

「逆アナはED薬飲まないとムリなんですけど。」

男時代はイケイケで、組長の女に手を出すほどの猛者だった亮輔も、去勢され、女性ホルモンを投与された体では、ほとんど勃起せず、またそういう気持ちにもならないので、本番で使いものにならなかった。

「まあ、タマ抜いててもフツーに勃つヤツもいるし、オマエみたいにクスリの力借りねえとムリなヤツも沢山いるよ。

さあ、開店だ。
今日も頭から予約入ってっから頑張れよ。」

亮輔はいつものようにスタンバイし、一人目の客が来るのを待った。

2時間コースで指名料込み31,000円と、初っ端からおいしい客だ。

予約の5分前に店の前から客から電話が入り、亮輔はいつものようにお出迎えのためにエレベーターの前に立った。

それからすぐに客を乗せたエレベーターが上がってきて、ドアが開いた。

亮輔は営業スマイルで客を出迎え‥
ることが出来ずに固まってしまった。

客が知っている顔だったからだ。

「よぉ、久しぶり」

客は気まずそうな表情を浮かべ右手を上げた。

「えっ」

亮輔が固まるのもムリはなかった。

その客が多村組の構成員で、自分と同い年で一番仲の良かった多喜だったからだ。
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