391 / 409
最終決戦篇
血意
しおりを挟む
「この前もお話をしましたように、未来ちゃんはやはり一人で大友組に行くつもりです。」
ユウの言葉に、薫は驚いた表情で、さらに顔を近づけた。
「それは未来ちゃん自身が言ったの?」
「ええ。
最初は何も言ってくれませんでしたが、ワタシも功太を失った身であり、同士です。
だから正直に言って欲しいと詰め寄ったんです。
そしたら、やっと言ってくれました。」
「…」
「ワタシも連れて行って欲しいと彼女に言いましたが、それだけは首を縦に振ってくれず、行ったところで足手纏いになるだけなので、それ以上は何も言えなかったです。」
「…」
「薫さん、未来ちゃんと一緒に行って欲しいとは頼みません。
前もお願いしたように、止めて欲しいんです。
もう、ワタシは誰も失いたくありません。
泣き寝入りになろうとも…」
「わかったわ。
未来ちゃんに会って話をしてみる。」
今まで逃げてばかりでまともに向き合おうとしなかった薫だったが、未来の並々ならぬ決意を感じ取り、全力で止めようと思った。
「薫さんしか彼女を止める事は出来ません。
どうかよろしくお願いします。」
ユウは涙を流しながら頭を下げた。
「どないしたんや、お二人さん
しんみりしてからに。」
沢木組の中堅組員である島木が二人の様子を見て、話しかけてきた。
「おい、島木!
やめんか!」
山崎が少し離れたところから島木を叱責した。
島木の隣に座っていた神崎が
「兄貴
こちらの方は赤石さんの…」
ユウの方を見て言うと、島木はビクッとして
「功太の婚約者の方でしたか。
これは大変失礼しました。」
と、気まずそうに頭を下げた。
「いえ、しんみりしてしまって申し訳ありません。
彼はこういう宴席が大好きだったので、皆さんが楽しくしてもらえれば、喜ぶと思います。」
ユウは涙を拭き、笑顔を作りながらそう言った。
薫が席に戻ってくると、小百合は異変を感じ取り、すぐに話しかけてきた。
「薫、どないしたんや。」
「いえ、姐さん
なんでもありません。」
家の中とは違い、敬語で話す薫の様子をじっと窺う小百合だったが、それ以上は何も言わなかった、
ユウの言葉に、薫は驚いた表情で、さらに顔を近づけた。
「それは未来ちゃん自身が言ったの?」
「ええ。
最初は何も言ってくれませんでしたが、ワタシも功太を失った身であり、同士です。
だから正直に言って欲しいと詰め寄ったんです。
そしたら、やっと言ってくれました。」
「…」
「ワタシも連れて行って欲しいと彼女に言いましたが、それだけは首を縦に振ってくれず、行ったところで足手纏いになるだけなので、それ以上は何も言えなかったです。」
「…」
「薫さん、未来ちゃんと一緒に行って欲しいとは頼みません。
前もお願いしたように、止めて欲しいんです。
もう、ワタシは誰も失いたくありません。
泣き寝入りになろうとも…」
「わかったわ。
未来ちゃんに会って話をしてみる。」
今まで逃げてばかりでまともに向き合おうとしなかった薫だったが、未来の並々ならぬ決意を感じ取り、全力で止めようと思った。
「薫さんしか彼女を止める事は出来ません。
どうかよろしくお願いします。」
ユウは涙を流しながら頭を下げた。
「どないしたんや、お二人さん
しんみりしてからに。」
沢木組の中堅組員である島木が二人の様子を見て、話しかけてきた。
「おい、島木!
やめんか!」
山崎が少し離れたところから島木を叱責した。
島木の隣に座っていた神崎が
「兄貴
こちらの方は赤石さんの…」
ユウの方を見て言うと、島木はビクッとして
「功太の婚約者の方でしたか。
これは大変失礼しました。」
と、気まずそうに頭を下げた。
「いえ、しんみりしてしまって申し訳ありません。
彼はこういう宴席が大好きだったので、皆さんが楽しくしてもらえれば、喜ぶと思います。」
ユウは涙を拭き、笑顔を作りながらそう言った。
薫が席に戻ってくると、小百合は異変を感じ取り、すぐに話しかけてきた。
「薫、どないしたんや。」
「いえ、姐さん
なんでもありません。」
家の中とは違い、敬語で話す薫の様子をじっと窺う小百合だったが、それ以上は何も言わなかった、
3
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる