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ハードル
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海里は、男に戻ったヒロトとでもヤレるとハッキリ言った。
しかし、少し冷静になると、やっぱり無理であるということがわかってきて、急激に冷めていった。
ヒロトも、そんな海里の様子を見て、彼がどういう心理状況にあるのかを理解した。
「ねえ、海里」
「えっ、何?」
「さっきはできるって言ったけど、やっぱり男とはヤレないでしょ?」
「まあ、それはたしかに…」
「わかるよ、その気持ち。
ゲイでもないかぎり、やっぱ、フツーの男とするなんてゾッとするよね。」
「いや、そこまでは…
ごめん…」
「謝らないで。
でも、ワタシ、不安で不安で仕方がないの。
ねえ、手を握ってくれる?
それならいいでしょ…」
ヒロトの言葉に、海里は小さく頷くと、その手を握った。
体は男子に戻ってしまったヒロトだったが、その手は女子のように柔らかだった。
海里は、不安で怯えるヒロトを励ましながら、時を過ごすのだった。
しかし、少し冷静になると、やっぱり無理であるということがわかってきて、急激に冷めていった。
ヒロトも、そんな海里の様子を見て、彼がどういう心理状況にあるのかを理解した。
「ねえ、海里」
「えっ、何?」
「さっきはできるって言ったけど、やっぱり男とはヤレないでしょ?」
「まあ、それはたしかに…」
「わかるよ、その気持ち。
ゲイでもないかぎり、やっぱ、フツーの男とするなんてゾッとするよね。」
「いや、そこまでは…
ごめん…」
「謝らないで。
でも、ワタシ、不安で不安で仕方がないの。
ねえ、手を握ってくれる?
それならいいでしょ…」
ヒロトの言葉に、海里は小さく頷くと、その手を握った。
体は男子に戻ってしまったヒロトだったが、その手は女子のように柔らかだった。
海里は、不安で怯えるヒロトを励ましながら、時を過ごすのだった。
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