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性を賭ける少女
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「叔父さんを信用するわ。
きっと元に戻してもらえるって。」
ヒロトは、女になるという選択をせず、とりあえずは男でいる事を決めた。
海里は、内心、すごく残念に思ったが、我を押し通す事は出来ず、ヒロトの決心を尊重するような振る舞いをした。
「何か進展があれば連絡するから。
今日のところは、帰ってくれ。」
晃は、そう言うとパソコンの画面に目を移して、何やら打ちはじめた。
ヒロトと海里は、顔を見合わせ、病院を後にした。
「なあ、ヒロト」
「お前、本当に戻れると思う?」
帰り道をとぼとぼ歩きながら、海里は、ヒロトに疑問を投げかけた。
「わかんないよ。
でも、なんとかしてもらわないと、ワタシ…
男の体に女の心っていう奇妙な生き物になってしまうから。」
「もし、治んないなら、完全に女性になればいいんじゃないか?」
「ヤダよ。
それこそ学校が大騒ぎになるじゃない?
高校くらいはフツーに卒業しておきたいのよ。
大学にだって進みたいしね。」
「そっか。
受験勉強のために性転換したんだもんな…
まさか、こんな事になるとはな。」
「ホント、それよ。
こんな事になるんなら、性転換なんてしなけりゃよかった。
勉強は捗らなかっただろうけど。」
「ヒロト
俺はお前の理解者であり、味方だから。」
「ありがとう、海里」
親友の優しさに、ウルッとするヒロトだったが、海里の言葉は、下心ありきのものであった。
きっと元に戻してもらえるって。」
ヒロトは、女になるという選択をせず、とりあえずは男でいる事を決めた。
海里は、内心、すごく残念に思ったが、我を押し通す事は出来ず、ヒロトの決心を尊重するような振る舞いをした。
「何か進展があれば連絡するから。
今日のところは、帰ってくれ。」
晃は、そう言うとパソコンの画面に目を移して、何やら打ちはじめた。
ヒロトと海里は、顔を見合わせ、病院を後にした。
「なあ、ヒロト」
「お前、本当に戻れると思う?」
帰り道をとぼとぼ歩きながら、海里は、ヒロトに疑問を投げかけた。
「わかんないよ。
でも、なんとかしてもらわないと、ワタシ…
男の体に女の心っていう奇妙な生き物になってしまうから。」
「もし、治んないなら、完全に女性になればいいんじゃないか?」
「ヤダよ。
それこそ学校が大騒ぎになるじゃない?
高校くらいはフツーに卒業しておきたいのよ。
大学にだって進みたいしね。」
「そっか。
受験勉強のために性転換したんだもんな…
まさか、こんな事になるとはな。」
「ホント、それよ。
こんな事になるんなら、性転換なんてしなけりゃよかった。
勉強は捗らなかっただろうけど。」
「ヒロト
俺はお前の理解者であり、味方だから。」
「ありがとう、海里」
親友の優しさに、ウルッとするヒロトだったが、海里の言葉は、下心ありきのものであった。
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