NH大戦争

フロイライン

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秘匿

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美涼が手渡した写真をじっと見つめていた芙美子だったが、隣に座る零にその写真を手渡し

「零、掴めてる?」

と、言った。


零は、一瞬、何を言われたかよくわからないといった表情を見せ、芙美子に視線を送ったが、すぐにまた写真を見つめ直し、小さく頷いた。


「うん。

何とかなりそう」

と、言いながら…


「安藤さん

私の隣にいるのは、孫の零です。

霊視、呪詛については、まだまだ甘いところがありますが、天賦の才と申しますか、いわゆる持って生まれた才能は、私なんかを軽く凌駕します。

今回の依頼について、孫にやらせてもよろしいでしょうか。」


「はい…

私の依頼を全うしていただけるのであれば。」


「それでは、零にやらせます。


零、準備はいいかい?」


「はい。」


「零、安藤さんから紙を受け取って。」


「はい。

安藤さん、ワタシにその紙をお渡し下さい。」


美涼は、相手がどんな目に遭って欲しいか、自分が書いた紙を零に手渡した。


零は、写真の横にその紙を置き、一瞬目を瞑って顔を上に向けた後、すぐに視線を下に向けた。


そして…



「あっ…」



「どうしたの?

零」


「この女の人、今、安藤さんのご主人と一緒にいます。」



「えっ…

今日明日は出張だって言っていたのに…

そういうことか…」


美涼は、呆れたような、乾いた笑みを浮かべた。


「安藤さんの希望を叶えると、ご主人も巻き添えになってしまいますが」


「構いません

お願いします。」

美涼は、躊躇する事なく、零にそう告げた。


零は頷き、写真に手を置くと、また目を瞑り、意識を手に集中させた。



「終わりました…」


「本当ですか?」


「はい。

少ししたら、安藤さんの携帯が鳴るはずです。」


零がそう言ってからしばらくして、本当に美涼の携帯が鳴った。

ビクッとして、美涼は零の方を見たが、慌てて電話を取った。


「はい


はい…


わかりました。


すぐに行きます…」


美涼はそう言うと電話を切り、青ざめた顔で二人に向かって言った。


「夫が怪我をして病院に運ばれたそうです。」


「早く行ってあげなさい。」


芙美子の言葉に、美涼は呆然としながら頷いた。
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